イベントレポート

Samsung、筆圧4,096段階対応で1kg切りの軽量2in1「Notebook 9 Pen」

S Pen対応の2in1 PC、Samsung Notebook 9 Pen

 Samsung Electronicsは、ノートPC「Samsung Notebook」シリーズの新機種となる「Samsung Notebook 9 Pen」を発表した。

 特徴は、Galaxy Note 8やGalaxy Book 12.0などで採用されているスタイラスペン「S Pen」に対応し、軽快なペン入力が可能という点だ。

 S Penの仕様はGalaxy Note 8と同じで、ワコムの「Wacom feel IT technologies」をベースとしており、4,096段階の筆圧検知に対応し、Windows Inkもサポートしている。実際の書き味も非常に滑らかで、メモを取るだけでなく、繊細なイラストを描く用途にも申し分なく利用できるという印象。

 また、画面上にホバーさせてペンのボタンを押すことで、「Air Command」というランチャーが起動する点もGalaxy Book 12.0と同じで、利便性が高められている。

 そして、S Penは本体前方に収納できるようになっているペン自体は、Galaxy Note 8のものとほぼ同じ細さと長さのため、鉛筆に近い太さのあったGalaxy Book 12.0付属のS penに比べると、やや使い勝手が劣るという印象もあるが、優れた書き味はペン入力を重視する人にとって大きな魅力となりそうだ。

 ディスプレイは、フルHD(1,920×1,080ドット)表示対応の13.3型液晶を採用。sRGBカバー率95%の広色域表示に対応。ディスプレイは360度開閉するようになっており、クラムシェルPCとしてだけでなく、タブレットモード、テントモードなどでも利用可能となっている。

 本体サイズは、310.5×206.6×14.6~16.5mm(幅×奥行き×高さ)。ディスプレイ左右のベゼル幅が狭められているため、13.3型2in1としてはまずまずのコンパクトさだ。また、重量は995gと1kgを切っており、軽さもかなり優れている。筐体素材には、アルミニウムよりも軽量な「Metal12」と呼ばれるマグネシウム合金を採用する。

 CPUは、第8世代Core i7-8550Uを搭載し、メモリは最大16GB(DDR4)。内蔵ストレージは最大512GBのNVMe SSDを実装。外部ポートは、左側面に電源コネクタ、HDMI、USB Type-C、オーディオジャックを、右側面にmicroSDカードスロット、USB 3.0をそれぞれ用意。キーボードはアイソレーションタイプで、キーボードバックライトも搭載。また、カーソルキー付近にWindows Hello対応の指紋認証センサーも搭載している。

 米国での発売時期は2018年第1四半期を予定しており、価格は未定。日本での発売については不明だ。

Galaxy Note 8と同じ、4,096段階の筆圧検知に対応するS Penを利用したペン入力が可能
書き味は非常に滑らかで、文字だけでなく繊細なイラストも軽快に描ける
ペン対応アプリを簡単に呼び出せる独自ランチャー「Air Command」も用意
S Penは本体前方に収納可能
フルHD表示対応の13.3型液晶を搭載、sRGBカバー率95%の広色域表示にも対応する
ディスプレイを平らに倒した状態
テントモードやタブレットモードでの利用も可能
天板。フットプリントは310.5×206.6mm(幅×奥行き)。”Metal12”と呼ばれる軽量マグネシウム合金を採用し軽さを追求
本体正面
左側面。高さは14.6~16.5mm
背面
右側面
底面
キーボードはアイソレーションタイプで、キーボードバックライトも搭載
右Shiftキー横に指紋認証センサーを搭載
左側面に電源コネクタ、HDMI、USB Type-C、オーディオジャックを用意
右側面にはmicroSDカードスロット、USB 3.0を用意