イベントレポート
ASUS、USB Type-C対応モバイル液晶やHDR10対応液晶などを展示
2017年6月5日 06:00
ASUSは、COMPUTEX TAIPEI 2017に合わせて液晶ディスプレイ新モデルを複数発表し、会場ブースで展示した。
ZenScreen MB16AC
「ZenScreen MB16AC」は、昨年(2016年)のCOMPUTEXでプロトタイプが参考展示されていた「ZenView」の製品版となる。仕様はプロトタイプ時点から大きく変わっていないが、世界最薄・最軽量のUSB Type-Cポータブル液晶とのこと。
パネルは15.6型のフルHD(1,920×1,080ドット)IPS液晶を採用。輝度は最大200cd/㎡、コントラスト比は最大800:1。
PCとの接続は、USB Type-Cケーブルを利用。このUSB Type-Cポートは、DisplayPort over USB-Cをサポート。また、DisplayPort over USB-C非対応のPCでも、USB 3.0ポートに接続して利用可能。USBから供給される電力のみで動作するため、別途ACアダプタなどの接続も不要。
本体サイズは、359.7×226.4×8.0mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約780g。スタンドとしても利用できる専用ケースも付属する。日本でも2017年6月に発売予定。
ProArt PA32UC
「ProArt PA32UC」は、4K(3,840×2,160ドット)表示に対応するプロ向けの32型液晶ディスプレイ新モデル。2017年1月のCES 2017に合わせて発表された、同じく4K対応32型液晶「PA32U」と仕様はかなり似ているが、PA32Uでは量子ドット(Quantum-Dot)技術採用のIPSパネルを採用するとしていたのに対し、PA32UCでは通常のIPSパネルとなっている。
ただ、384ゾーンの輝度調節機能に対応する直下型LEDバックライトの採用、HDR 10準拠DR表示対応、高輝度最大1,000cd/㎡、sRGBカバー率100%、DCI-P3カバー率95%、Adobe RGBカバー率99.5%、Rec 2020カバー率85%の優れた表示品質、キャリブレーション対応といった特徴はほぼ同等。映像入力端子は、Thunderbolt3×2、DisplayPort 1.2、HDMIを備える。発売時期は未定。
ProArt PA27AC
「ProArt PA27AC」は、WQHD(2,560×1,440ドット)表示対応の27型IPSパネルを採用する、プロ向け液晶ディスプレイ。4辺ともに狭額縁仕様となっており、マルチモニタ時のギャップを最小限にできる。PA32UCとは異なり、直下型LEDバックライトは採用しないが、sRGBカバー率100%の広色域表示や、HDR 10準拠のHDR表示に対応。映像入力端子は、Thunderbolt3×2、DisplayPort 1.2、HDMIを備える。発売時期は2017年第4四半期を予定。