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Microsoft、Windows 7 SP1を一発で最新にするパッケージを提供

~何度にも渡るアップデートと再起動が不要に

 米Microsoftは17日(現地時間)、Windows 7 SP1を一発で最新版に更新するロールアップパッケージの提供を開始した。

 このパッケージには、2011年2月に公開されたWindows 7 SP1以降から2016年4月までの全てのセキュリティ関連および非セキュリティ関連のアップデートが含まれる。この5年の内に提供されたアップデートは多数に及ぶため、Windows 7 SP1がインストールされた新PCを購入すると、最新版にするために、通常はWindows Updateを使って幾度かに渡ってアップデートと再起動を繰り返す必要があるが、このロールアップパッケージにより、1回のアップデートでほぼ最新の状態にすることができる。ただし、2015年4月のKB3020369だけはあらかじめ適用する必要がある。

 SkylakeプラットフォームでのWindows 7/8.1のサポート期限が短縮されたことや、新OSの検証にかかる時間などの問題から、企業ユーザーの間では、にわかにBroadwellやHaswell+Windows 7を搭載したPCのニーズが高まっているが、そういうユーザーに好適なアップデートと言えるだろう。

 このパッケージは、Windows Updateでは配信されず、Microsoft Updateカタログ経由でダウンロードする。また、このパッケージは、ユーザーがWindows 7 SP1のインストールメディアに統合させることもできる。なお、Microsoft Updateカタログは、ActiveXコントロールを利用しているためIEでないと利用できないが、今後数カ月のうちに、ActiveXコントロールの利用を廃止し、他のブラウザでも利用できるようにする。

 また、Windows 7/Windows 8.1/Windows Server 2008 R2/2012/2012 R2に関して、今後1カ月分の非セキュリティ関連のアップデートをまとめたロールアップも毎月提供していく。こちらは、Windows Update経由で利用可能となる。

 このほか、これまでアップデートはMicrosoft Download CenterとUpdate Catalogで配信され、セキュリティ情報はDownload Center上のアップデートパッケージにリンクを貼っていたが、これを簡略化するため、今後数カ月の内に、Update Catalogにリンクするようにし、Windows UpdateはDownload Centerからダウンロードできなくなる。

(若杉 紀彦)