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Edgeの拡張機能をストア提供式に変更。Windows 10 Build 14342
~広告ブロック機能のAdBlock/Adblock Plusも利用可能に
(2016/5/11 16:07)
米Microsoftは10日(現地時間)、Edgeの拡張機能などを改善したWindows 10 Insider PreviewのPC向け最新ビルド「14342」をFast ringで公開した。
今回のビルドでは、標準ブラウザのEdgeの拡張機能をWindowsストアからダウンロードし、そこから直接インストールできるようになった。以前のビルドで拡張機能をインストールしていた場合は、インストール済みの拡張機能が削除されてしまうため、Windowsストア経由で再インストールする必要がある。なお、今後のアップデートでは該当の拡張機能を自動的にダウンロードしてインストールするように仕様を変更する。
先日Edge用の拡張機能としてWindowsストアに登場した、広告ブロックアプリの「AdBlock」と「Adblock Plus」も利用できるようになっている。ただし、これら2つの広告ブロックアプリを両方利用するとWebサイト閲覧時に不具合が発生する模様。どちらか1つだけを利用するようにしたい。
なお、このビルドのバグとして、拡張機能をアンインストールせずに全て無効化した場合に、Edgeまたはコンテキストメニュー(右クリックメニュー)を閉じられなくなってしまう可能性がある。この症状を回避するには、使用していない拡張機能をアンインストールする必要があるが、もしこの症状が起きてしまった場合は、いくつかの拡張機能を有効化するか、全ての拡張機能をアンインストールし、タスクマネージャからEdgeのプロセスを閉じ、Edgeを再起動しなければならない。
今回のビルドのこのほかのアップデート内容は下記の通り。
- EdgeがリアルタイムWeb通知をサポート
知り合いがWebアプリのSkype for Webを通じてメッセージを送ってきた場合など、ユーザーが別のアプリで作業をしていて気を取られてしまっていても、アクションセンターが通知してくれるようになる。通知をクリックすれば、通知が送られてきた該当Webサイトが開く。 - スワイプ操作による「戻る/進む」がEdgeで利用可能に
スワイプによる「戻る」と「進む」のジェスチャー操作は、Windows 10 Mobileをリリースしてから特にEdgeへの実装要望が多かった機能とのことで、今回のビルドで利用できるようになった。Mobile版はMobile用の次のビルドで提供される。 - Bashに関するいくつかの改善
シンボリックリンクがWindowsディレクトリ上で動作するようになった。これによって、npmを使ったインストールなどが可能になる。このほかにも多数修正が入った。ただし、英語キーボード以外ではBashプロンプトが受け付けないという問題が残っている。 - Skype UWP Previewをアップデート
UWP(Universal Windows Platform)こと、ユニバーサルアプリ版のSkype UWP Previewのテーマに「ダーク」を追加。アカウントの切り替えも可能になった。Mobile版は数週間以内に提供予定とのこと。 - Windows Ink Workspaceのアイコンを修正
手書き機能を利用できるWindows Ink Workspaceのタスクバー上のアイコンが刷新された。 - ユーザーアカウント制御ダイアログの配色を変更
アプリを実行した際などに表示されるユーザーアカウント制御ダイアログだが、ダークモードがサポートされたことに加え、ヘッダーの色をイエローからブルーに変更した。
- アクションセンターのリストをホイールボタンで消せるように
アクションセンター内にリストアップされている項目に対し、マウスのホイールボタン(中央ボタン)を押すと、リストから削除されるようになった。 - アプリをブラウザかアプリで開くか選択可能に
「設定」→「システム」内に「Webサイト用のアプリ」という項目が追加され、特定のWebサイトを開いた際に見られる関連アプリの実行を、アプリではなくWebブラウザで行なうか任意に選択できるようになった。 - Feedback Hubを改善
Feedback Hubへの投稿時にカテゴリとサブカテゴリが提案表示されるようになった。
バグフィックスについては、DRMコンテンツの再生時にエラーが起きるといった問題や、S/PDIFまたはHDMI経由で音楽を再生した際にクラッシュする問題など、多数改善されている。ただし、既知の問題として、ノートンアンチウイルスといったシマンテック製アプリ使用時にブルースクリーンが起きるといった問題が残っている。