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ソニー、フラグシップの完成形を目指した「Xperia Z4」
~カメラ機能を大幅強化、自分撮りや料理写真に好適
(2015/4/20 15:19)
ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社は、Xperiaシリーズのフラグシップスマートフォン最新モデル「Xperia Z4」を発表した。発売は今夏を予定しており、キャリアは未定。
フラグシップラインナップの「Z」シリーズの完成形を目指したという製品。厚みは約6.9mm、重さは約144gと、前モデルから約0.4mmの薄型化と8gの軽量化を実現した。IPX5/IPX8相当の防水機能およびIP6X相当の防塵性能は踏襲するが、Micro USB端子がキャップレスとなり、利便性が向上した。
デザイン面でもZ3から引き継いだオムニバランスデザイン(全方位型)を採用。アルミフレームとガラス素材を組み合わせることで、デザイン性と強度を両立。側面フレームは金属を磨き上げ、輝きを高める処理を施した。また傷が付きやすい四隅は、塗装された樹脂の上に透明樹脂を重ねる二重構造により、使い込んで傷が付いても輝きと色味を失いにくいとしている。
最大の特徴は“自分撮り(セルフィー)”関連のカメラ機能の強化。前面カメラは、焦点距離25mmの広角レンズと510万画素のイメージセンサー「Exmor R for mobile」を搭載し、自分を含めた複数人撮りや風景を綺麗に撮ることが可能となった。また、AR機能を駆使したマスク機能、スタイルポートレート機能を加えるなど、自分撮り機能を強化した。
背面カメラは引き続き1/2.3型の2,070万画素Exmor RS for mobileセンサーを採用。F値2.0、焦点距離25mmのGレンズと、独自の画像処理エンジン「BIONZ for mobile」を搭載し、高画質を実現。ISO 12800の高感度と走りながらでもブレにくい電子式手ぶれ補正技術を備える。また、料理のシーンを自動的に判別し“美味しそうに見える”ように料理写真を撮影できるという。
オーディオ関連では、Bluetooth用の高音質コーデック「LDAC」をサポート。対応のヘッドフォンやスピーカーと組み合わせることで、最高96kHz/24bitの出力が可能となり、無線でハイレゾオーディオを楽しめるという。また、接続したヘッドフォンの周波数特性を自動分析して最適化する機能を備える。
SoCにはオクタコアで2GHz/1.5GHz駆動のSnapdragon 810を採用。OSはAndroid 5.0“Lolipop”。フェードアウトやパララックススクロールなど、視覚エフェクトなどを多数加え、Lolipopが持つマテリアルデザインを最大限に活かしつつ、心地よい視覚効果を与えるという。
そのほかの主な仕様は、メモリが3GB、ストレージ容量が32GB、液晶が1,920×1,080ドット(フルHD)表示対応5.2型トリルミナスディスプレイ for mobileなどを搭載する。
インターフェイスは、Micro USB(MHL対応)、microSDカードスロット、4G LTE/Cat 6、IEEE 802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN(MIMO対応)、Bluetooth 4.1、バッテリ容量は2,930mAh。本体サイズは約72×146×6.9mm(幅×奥行き×高さ)。カラーバリエーションは、ホワイト、ブラック、カッパー、アクアグリーンの4色を用意する。
20日に東京・ソニー本社ビルで開かれた製品発表会には、ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社 代表取締役社長 兼 CEOのと十時裕樹氏が挨拶。「数兆円規模だと言われるスマートフォンの市場の中で、ソニーモバイルは新たな付加価値を創造して行くことを使命とし、ソニーのほかの製品の技術と強みを活かしてきた」と振り返る。
「Zシリーズは、投入時点で考えうる最高の技術を盛り込むことをコンセプトに、フラグシップモデルとして2013年春に投入され、その次のZ1ではExmorセンサーやGレンズ、トリルミナスディスプレイなどへの強化、Z2では4K撮影やスマートフォン初のデジタルノイズキャンセリング機能、Z3ではハイレゾオーディオへの対応やPlayStation 4との連携を実現し、進化してきたた。今回のZ4はさらに写真を中心としたコミュニケーションを強化し、Zシリーズの完成形を目指して開発した」と語った。
同社 シニアバイスプレジデント デザイン・商品企画部門の田嶋知一氏は、「Xperia Z4は“Completion”、つまり完成した、完璧にしたと言うのに相応しい製品となる。最高のデザイン、最高のカメラ体験、最高のエンターテインメントという3つを実現し、Zシリーズの1つの完成形に達したと考えている」とアピールした。