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ソフトバンクモバイル、LTE/Androidを搭載したモバイルプロジェクタなど

~2015年夏ラインナップ。SamsungのGalaxy 6 edgeを新投入

2015年夏のスマートフォンラインナップ

 ソフトバンクモバイル株式会社は19日、2015年夏の製品ラインナップを発表した。

 スマートフォンは4機種で、ソニーモバイルコミュニケーションズ製のハイエンドモデル「Xperia Z4」、シャープ製のハイエンドモデル「AQUOS Xx」に加えて、ソフトバンク専用のシャープ製メインストリームモデル「AQUO CRYSTAL 2」を投入。さらにソフトバンクとしては初めてSamsung製端末となる「Galaxy S6 edge」を投入する。

 各モデルの発売時期および仕様などは下表の通り。

機種Xperia Z4AQUOS XxAQUOS CRYSTAL 2Galaxy S6 edge
発売時期6月中旬6月下旬7月中旬5月29日
CPUMSM8994MSM8926Exynos 7420
クロック/コア数2GHz×4+1.5GHz×41.2GHz×42.1GHz×4+1.5GHz×4
メモリ3GB2GB3GB
ストレージ32GB16GB32GB/64GB
液晶サイズ5.2型5.7型5.2型5.1型
液晶解像度1,920×1,080ドット1,280×720ドット2,560×1,440ドット
OSAndroid 5.0Android 5.0.2
無線LANIEEE 802.11a/b/g/n/acIEEE 802.11b/g/nIEEE 802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth4.144.1
前面カメラ約510万画素約210万画素約210万画素約500万画素
背面カメラ約2,070万画素約1,030万画素約800万画素約1,600万画素
microSDXCスロット最大128GB-
バッテリ2,930mAh3,000mAh2,030mAh2,600mAh
本体サイズ(mm)約72×146×6.9約79×146×8.7約71×136×11約70×142×7
重量約144g約168g約154g約132g
防水/防塵○/○○/--/-
製造ソニーモバイルシャープSamsung
Xperia Z4
本体色は4種類。ロゴはソニーとXperiaのみとなっている
AQUOS Xx
4色のカラーバリエーション
OSにAndroid 5.0を搭載する
ソフトバンク独占モデルとなるAQUOS CRYSTAL 2
Galaxy S6 edge
両側の緩やかなカーブのエッジが特徴
背面はかなり光沢がある仕上げとなっている

 また、ユニークなデバイスとして、OSにAndroid 4.4.4、そしてLTEに対応したモバイルプロジェクタ(ZTE製)「モバイルシアター」を9月以降に発売する。

 本体上部に5型の液晶を備え、通常のAndroidタブレットのようにも利用できるが、200ルーメン/最大120型に投影可能なプロジェクタを内蔵しており、Androidで見ているコンテンツや、外部機器からHDMI経由で入力した映像の投影が可能。

 6,300mAhのバッテリを内蔵し、バッテリ駆動で約3時間の投影が可能なほか、プロジェクタ機能を使用せず、純粋なモバイルバッテリやWi-Fiルーターとして使うこともできる。

 CPUはQualcomm製のMSM8974(2GHz/クアッドコア)。メモリは2GB、ストレージは16GB。microSDXCカードスロットを備えており、最大64GBをサポートする。WANの通信方式はW-CDMA/FDD-LTE(900MHz/2.1GHz)またはAXGP(2.5GHz)。IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0を備える。本体サイズは約131×131×33.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約579g。

モバイルシアター
最大120型に投影できる
本体上部に液晶を搭載し、タブレットのように利用できる
背面にHDMI入力を備え、外部デバイスの投影も可能だ
発表会で宮内謙社長が実機をデモしてみせた

IBMのWatsonと提携、人工知能を使ったサービスも年内に展開

 19日に都内で開かれた記者会見では、ソフトバンクモバイル株式会社 代表取締役社長の宮内謙氏が、同社の新戦略および新製品、新サービスについて解説した。

 冒頭で宮内氏は、腕に付けたApple Watchを掲げ「国内でApple Watchをキャリアとして販売しているのはソフトバンクだけ」と誇って見せながら、生活においてもビジネスにおいても、Apple Watchのような技術によって大きな変革がもたらされることを紹介。ソフトバンクモバイルは7月1日からソフトバンク株式会社へと社名変更するが、こうした変革を下支えするモバイルインターネットのNo.1コア企業へと進化させるという戦略を打ち立てた。

宮内謙氏
モバイルインターネットのNo.1コア企業への進化を戦略に掲げる
夏モデルのラインナップ
Androidを充実させ、「白戸ロイド」を謳う
これまで販売した「3G HD Voice」対応端末によってVoLTE相当の音質を実現するという
プラチナバンドLTEのエリアを拡大
10月にはさらにエリアを拡大する予定だ
スマホの実効通信速度はキャリアNo.1を謳う

 すなわち端末やモバイルインターネットサービスにのみならず、クラウドやIoT、ロボット、人工知能、エネルギー、自動運転、ビッグデータの解析などの事業についても、MicrosoftやIBMと言った他社と協業して展開していく。「Pepper」もこれまでの取り組みの一例ではあるのだが、2015年度にIBMの人工知能「Watson」を使ったサービスをスマートフォンで展開したいとした。

 Watsonは人間の言葉を解釈でき、膨大なデータで仮説を立てて検証、そして経験から学習できる人工知能。ユーザーの問いに対しビッグデータを解析し、信頼性の高い解凍を導き出せる。ソフトバンクとしては、ユーザーのエージェントとして、ユーザーから得られた健康データを元に食生活を提案したり、ユーザーの学習レベルや理解度を解析して最短の合格プランを提案したりすると言ったサービスへと展開していきたいとした。

Watsonの概要
IBM Watsonとの連携サービスの一例
Watsonを使ったサービスはパートナー都の連携でさらに拡大
2015年度内にソフトバンクユーザー向けに提供予定としている

 2015年10月からは、ソフトバンクとYahoo! JAPANのIDを自動的に連動させる「スマートログイン」を開始する。これによってYahoo!ショッピングで物などを購入する時に、住所や電話番号、支払い情報などを入力せずに利用できるようになる。

 また、Yahoo!ショッピングで利用できるTポイントについても、通常は1%の還元のみだが、5が付く日は+4%、Yahoo!プレミアム会員は+4%、Yahoo!ショッピングアプリから購入で+2%、Yahoo! JAPANカード利用で+2%、ソフトバンクホークス優勝で+1%のポイントが付き、最大で約14%ものポイントが付くとした。7月からは、My SoftBankからYahoo!ショッピングで購入すると、抽選で最大合計1億のTポイントをプレゼントするソフトバンクユーザー向けキャンペーンを展開する。

 発表会には白戸家のお母さん役である樋口可南子さん、お兄さん役のダンテ・カーヴァーさん、そしてお父さん役の海斗(犬)が登場し、スマートログインの利便性について訴求。また、お笑いコンビの8.6秒バズーカーも登場し、おなじみの“ラッスンゴレライ”にスマートログインの説明を乗せて演じてみせた。

モバイルのeコマースが広がらない要因は、ユーザーの“面倒さ”にあると指摘
ソフトバンクとYahoo! JAPANのIDを連携させ、会員情報の登録を不要にする
決済情報も登録不要となる
これにより初回購入がわずか10秒で完了するという
サービスは2015年10月以降、一部3G機種を除き全てのスマートフォンで対応するという
Tポイントの利用拡大
Tポイントの付与ボーナス
最大14%のTポイントが付加されるという
ソフトバンクユーザー向けのキャンペーンも展開
白戸家と8.6秒バズーカーのメンバー
8.6秒バズーカーに会えるサービスを86円で販売。3名の抽選で、結婚式などのイベントに呼べるという
フォトセッションにて

(劉 尭)