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UQ、月7GB制限を撤廃した「UQ Flat ツープラス ギガ放題」
(2015/1/15 19:05)
UQコミュニケーションズ株式会社は15日、WiMAX 2+の新料金プラン「UQ Flat ツープラス ギガ放題」と、キャリアアグリゲーションおよび4×4 MIMOによる下り最高220Mbpsの高速通信「ヤ倍速」を発表した。2月20日よりプランの申込受付を開始する。
UQ Flat ツープラス ギガ放題は、月間のデータ通信量無制限でWiMAX 2+が使える月額4,380円(税別、以下同)の2年契約プラン。基本使用料月額4,880円から、UQ Flatツープラスおトク割により500円を25カ月間割り引いた金額となる。プラン加入から3カ月間はお試し期間として月額3,696円で利用できる。なお、現行の「UQ Flat ツープラス」(月3,696円)との契約切り替えは1カ月単位で何度でも可能。発表会で登壇したUQコミュニケーションズ代表取締役社長の野坂章雄氏は、「回線をヘビーに利用する月とそうでもない月とで使い分けられる」旨を話していた。
なお、ギガ放題では3日間で3GBの上限が設定されており、この上限を超えて利用すると、700Kbps程度まで速度制限がかけられる。これは一部のユーザーが帯域を独占することへの対策として設定したもので、YouTubeを標準画質で見られることを目安に設定した数値。野坂社長は質疑応答においても、「一般ユーザーの利用には問題ない速度」との認識を示している。ギガ放題では7GBの利用上限が設定されていないので、上限を超えて使用した場合に128Kbpsまで極端に絞られることはない。
また野坂社長は7GB制限の撤廃について、「携帯キャリアが実現できずUQが実現できたのは、50MHzという大きな帯域を連続して使用できる点が大きかった。この条件にUQの技術力を足し合わせることによって効率的にビット単価を下げられることが分かったので、今回のサービスを提供できた」とコメントしていた。
下り最大220Mbpsのヤ倍速は、現在WiMAXに割り当てられている帯域の一部をWiMAX 2+用に拡張し、20MHzの周波数帯を2つ、連続した合計40MHzの帯域を使用するキャリアアグリゲーションと、基地局が備えた4つのアンテナを用いて通信を行なう4×4 MIMOによる高速通信のキャッチコピー。今期より投入するキャリアアグリゲーションおよび4×4 MIMO対応機種により実現する。対応機種については別記事を参照されたい。
将来の展望としては、2016年には440Mbps、2020年までには1Gbpsの速度を実現したいとしている。
本サービスの開始に伴い、モバイルルーター「Speed Wi-Fi NEXT W01」を用いたキャリアアグリゲーションのパイロットモニターを1月16日~2月9日まで募集する。実施時期は2015年2月下旬~3月31日。
W01は、3月に公開予定のファームウェアアップデートによってキャリアアグリゲーションに対応する予定。モニターは本来の一般利用に先駆けて、220Mbps対応ファームウェアを適用したW01でキャリアアグリゲーションを体験できる。モニター場所は栃木県真岡市。栃木県在住者を対象に、50名限定で無料貸出する。実施場所の理由は、WiMAX 2+の周波数帯の拡張が栃木県真岡市からスタートするため。