パナソニックは、OCRソフトの最新版「読取革命 Ver.15」を9月21日より発売する。価格は12,800円。過去のVer.1以降やスキャナバンドルのLite版からアップグレード可能なバージョンアップ版は6,800円。対応OSはWindows XP/Vista/7/8。
TWAIN対応スキャナやDCF対応デジタルカメラと連携できるOCRソフト。約2年半ぶりのメジャーバージョンアップとなる。入力ファイルはTIFF、BMP、JPEG、PNG、PSD、PCTなどの画像ファイル、PDFなどをサポート。文字認識後にWord、Excel、PowerPoint、一太郎、PDFなどのドキュメントファイルや画像ファイルで出力できる。
新機能として、モバイル端末の小さな画面でも見やすくなるよう、空白や余白を省き、文字のコントラストを高める「モバイルPDF作成機能」を追加。また、モバイル端末からの使い勝手向上のため、クラウドサービス連携機能も実装。当初はEvernoteとの連携だけだが、今後マイナーバージョンアップでDropboxなどを含めた他のサービスも追加予定だという。
画像補正に、台形補正機能を搭載。斜め位置で撮影した資料などの四隅を認識し、長方形に補正。文字の認識精度を高めた。四隅の認識は自動抽出のほか、手動での指定も行なえる。
これまではWindows版のみだったが、Mac OS X用の「読取革命Lite for Mac」を同梱。機能限定版だがMac OS Xで利用可能になった。
このほか、他の文字に誤認識していた文中の取り消し線(例)での正常な認識や、大きく書かれた段落の先頭文字のドロップキャップ認識に対応。JIS第二水準漢字もこれまでの512文字から3,388文字に強化した。
引き続き3ステップで使える「かんたんモード」を搭載したほか、右クリックからPDF変換する「簡単! PDF変換」、画面キャプチャ画像から文字認識して文字データに変換する「クリップボードOCR」、指定フォルダを監視してOCR後WordやExcelファイルに変換する「フォルダーウォッチャー」などのツールを継承する。
(2012年 8月 24日)
[Reported by 山田 幸治]