米Appleは8日(現地時間)、「Mac OS X 10.6 Snow Leopard」を2009年9月に発売すると発表した。

　Mac OS X 10.5 Leopardのアップグレードとしての価格は、「シングルユーザライセンス」が29ドル、一家5人までが使える「Family Pack」が49ドルで用意される。

　また、Tigerユーザー向けには、OSとiLife '09、iWork '09が含まれる「Mac Box Set」が169ドル、「Family Pack」も229ドルで用意される。

　システム要求はIntelのCPUを搭載したMacで、メモリは1GB、空きディスク容量は5GB、DVDドライブとされている。従来のPowerPCへのサポートは打ち切られた。

　Snow Leopardは、Leopardを基礎として何百もの改良を加えたという。また、Finder、Mail、iCal、iChat、そしてSafariなどのアプリケーションが64bitとなり高速化した。

　一例として、Mailがメッセージをロードするスピードが85%、検索が最大90%高速化された。さらに、Time Machineの最初のバックアップが最大50%高速化、Safari 4のJavaScriptエンジン「Nitro」ではパフォーマンスが最大50%向上した。

　また、QuickTime Xが含まれており、プレーヤーのデザインを一新。YouTubeやMobileMeなどへの投稿も容易になったとしている。

　さらに、OSインストール後の容量も従来と比較して約半分となり、空き容量が最大6GB増加するという。

　このほか、Webブラウザ「Safari 4」を正式リリースした。MacとWindows向けに提供される。

　高速なJavaScriptエンジン「Nitro」を搭載し、Internet Explorer 8の約8倍、Firefox 3の4倍以上の速度でJavaScriptを実行できるという。HTMLページの読み込みもIE8とFirefox 3と比較して3倍以上高速としている。

　また、HTML 5とCSS 3などWeb規格に準拠。頻繁に訪問するサイトやお気に入りを3Dで表示しワンクリックでジャンプできる「Top Sites」、履歴やブックマークをめくるようにして閲覧できる「Cover Flow」などの機能を搭載する。