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2.4兆「Qwen3.8-Max」8月12日オープンウェイト公開!Qwen3.8-27Bも順次!

ModelScopeの「Qwen3.8-2.4T-A95B」ページ。公開予定時刻は2026年8月12日11時(日本時間)

 ついにカウントダウンが始まった。Alibabaのモデル開発チームQwenが、自社最上位の大規模言語モデル「Qwen3.8-Max」をオープンウェイトとして公開する日時が8月12日11時(日本時間)だと判明した。総パラメータ数2.4兆という、現在はクラウド経由でしか使えない規模のモデルを、誰でも手元にダウンロードできるようになる。

Qwen3.8-Maxは2.4兆パラメータで16日間動き続けたモデル

 Qwen3.8-Maxは、総パラメータ数2.4兆(2.4T)、アクティブパラメータ数950億(95B)のMoE(Mixture-of-Experts)型大規模言語モデルである。MoEは、モデルの内部を役割の異なる多数の小さなネットワークに分け、入力ごとに必要なものだけを動かす仕組みだ。このとき実際に計算へ使われるパラメータ数がアクティブパラメータで、総数2.4兆に対して950億、割合にすると4%ほどにとどまる。

 最大の特徴は、人間が口を挟まなくても複雑な作業を長期間続けられる点だ。Qwenによれば、コマンドラインツール「oh-my-cli」を空のフォルダから作らせたテストで、約16日間にわたり自律的に動き続けた。7月30日時点で、265件のコミットと127件のプルリクエストが人手を介さずに積み上がっていたという。

 研究の再現もこなす。論文「Unified Data Selection for LLM Reasoning」とGPUだけを与えたテストでは、約125時間で7,600行ほどのコードを書いた。最初の37時間で論文の6つの主要な結果を再現し、残る88時間で18個の改良案を自ら試している。最終的に、数学ベンチマークのAIME24で元の手法を2.7ポイント上回る方式にたどり着いた。

 ネイティブなマルチモーダル性能も強化された。テキストに加えて画像や動画、ドキュメントをそのまま扱える。Qwenは映像を単なる入力手段ではなく、実行結果を自分の目で確かめて計画を直し続けるための材料だと位置づけている。画面の見た目からWebページを組み立てるVision2Webでは69.0点。米Anthropicの「Claude Opus 4.8」(62.4点)を上回ったが、「Claude Fable 5」(70.5点)には届かなかった。

Qwen3.8シリーズはMaxと27B以外も順次オープンウェイト化

 公式Xでは、より小型の「Qwen3.8-27B」もオープンウェイト化すると告知されている。AIモデル共有サイトのModelScopeに開設されたページには、ほかのQwen3.8シリーズのオープンウェイトモデルも順次公開する予定だと記されており、開放されるのはこの2つだけではない可能性がある。

 270億パラメータのQwen3.8-27Bは、ローカル実行の定番として広く使われてきた「Qwen3.6-27B」の後継にあたる。前バージョンはGPU1枚で動く手軽さから人気を集めた。自宅のPCでAIを動かしたい読者には、Maxよりもこちらが現実的な受け皿になるだろう。

Qwen3.8-MaxとQwen3.8-27Bの規模と前世代からの位置づけ

  • Qwen3.8-Max: 総パラメータ2.4兆、アクティブパラメータ950億。Qwenがオープンウェイト化する初の兆パラメータ級モデルで、これまで最大だった「Qwen3.5-397B-A17B」(総パラメータ3,970億)の6倍の規模になる
  • Qwen3.8-27B: 270億パラメータ級の小型モデルで、「Qwen3.6-27B」の後継にあたる。前バージョンは2026年4月にApache 2.0ライセンスで公開され、ローカル実行の定番として広く使われている