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オンプレミスのAIエージェントを構築できる「Dell Deskside Agentic AI」
2026年5月19日 02:00
Dell Technologiesは5月18日、NVIDIAと共同で展開しているAIソリューション「Dell AI Factory with NVIDIA」について、AIエージェントの運用を後押しする新たな仕組みや、AIインフラ基盤を支える新たな機能や製品を発表した。
Dell AI Factory with NVIDIAは、Dellの持つストレージやネットワーク、ワークステーションなどの製品と、NVIDIAの持つGPUやソフトウェアなどを統合的に提供するエンタープライズ向けAIソリューション。デスクトップからクラウドまでをエンドツーエンドでカバーする幅広いポートフォリオを用意しており、モジュラー型アーキテクチャによってテクノロジーやニーズの変化にあわせて柔軟に拡張できる点なども特徴とする。
今回のアップデートでは、組織内でのAIエージェント開発やテスト、ファインチューニングなどを実現する「Dell Deskside Agentic AI」を新たに発表。AIエージェントのOpenClawやサンドボックス環境のNVIDIA OpenShellなどからなるNVIDIA NemoClawを活用し、安全なAIエージェントをオンプレミスで実現できる。
パブリッククラウドのAPIでAIエージェントを利用する場合、トークン消費によるコストやデータの安全性といった課題があるが、Dell Deskside Agentic AIではオンプレミスでAIエージェントを提供できるため、最大87%のコスト削減が可能だと説明している。ソフトウェア開発のコーディングアシスタント、機密データを取り扱うリサーチアシスタント、規制産業向けのプライベートアシスタントなどの用途を見込む。
また、エンタープライズAIにおけるデータ処理を統合的に支援するプラットフォーム「Dell AI Data Platform」では、新たにNVIDIA Omniverseをサポート。エンタープライズ規模のデータを利用して、デジタルツインや物理AIが実行できるようになった。加えて、Data Orchestration EngineやData Analytics Engineなどの改良も実施し、SQLクエリで最大6倍、ベクターインデックスで最大12倍の高速化を実現している。
インフラ基盤の点では、「Dell PowerRack」、「Dell Exascale Storage」、「Dell PowerCool CDU C7000」といった新製品を投入する。Dell PowerRackは、シンプルに導入や管理ができ、シームレスにスケール可能なラックスケールインフラ。コンピュート、ネットワーク、ストレージといった用途に特化した検証済みシステムを用意する。到着から6時間強で稼働できるとしており、スピーディーに展開できる点も特徴とする。
Dell Exascale Storageは、1ラックあたり最大6TB/sのデータ転送が可能なソフトウェア定義型アーキテクチャのストレージインフラ。245TBもの大容量を実現し、ストレージ密度を向上したほか、エンタープライズワークロード向けのDell PowerFlexも新たにサポートした。
Dell PowerCool CDU C7000は、NVIDIAのVera Rubin NVL72やRubin HGXなどにも対応する冷却ユニット。最大40℃までの冷却水で220kWの冷却性能を発揮できるとし、4Uサイズの競合製品と比べて2倍の冷却能力を実現したとする。あわせて、ラック全体を統合するDell OpenManage and Integrated Rack Controller(IRC)も用意している。
さらに、AIソフトウェアをより簡単かつ迅速に導入できるようにする仕組みとして、「Dell AI Ecosystem Program」を展開。動作検証済みのソリューションがブループリントとして提供し、企業での導入時間短縮を実現する。加えて、Gemini・Grokをはじめとした最先端モデルについても、パートナーとの協業によりオンプレミスやハイブリッドクラウドでアクセス可能になるとしている。





























