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アンドロメダ銀河の巨大星が突如「消失」。超新星爆発失敗でブラックホール化か

M31-2014-DS1が消失する様子

 コロンビア大学天文学部のキシャレイ・デ助教らの研究チームは、アンドロメダ銀河の超巨星が消失したと報告した。超新星爆発を経ずにブラックホールが形成される「失敗した超新星」の実例とみられるという。2月12日付けで科学誌「Science」に掲載された。

 観測対象となったのは、アンドロメダ銀河内の超巨星(太陽の数千倍以上の明るさの巨大恒星)「M31-2014-DS1」。2014年に中赤外線領域での増光が確認された後、2017年から2022年にかけて急激に減光した。

 可視光領域での光量は1万分の1以下となり、光学的に検出不可能な状態になった。不可視帯域まで全波長を含めた光量でも10分の1以下に減少している。

 巨大な恒星が寿命を迎えると、通常はコアの崩壊によりニュートリノの衝撃波が発生し、星の外層を吹き飛ばす「超新星爆発」が起こる。しかし、衝撃波が不十分な場合、外層は崩壊するコアへと落下し、爆発を起こさずに恒星質量ブラックホールが形成され、星が姿を消すと予測されている。

 研究チームは、今回のM31-2014-DS1の挙動を、この「失敗した超新星」によって恒星質量ブラックホールが形成された証拠と解釈している。