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【実機写真あり】600g切りでRyzen AI Max搭載の「GPD WIN 5」がクラファン開始

GPD WIN 5

 GPDのRyzen AI Max+ 395を搭載したポータブルゲーミングPC「GPD WIN 5」が、クラウドファンディングサイトIndiegogoで出資を募り始めた。製品入手に必要な出資額は21万5,344円からとなっている。

  • メモリ32GB+1TB SSD: 1,448ドル(21万5,344円)
  • メモリ32GB+2TB SSD: 1,650ドル(24万5,394円)
  • メモリ64GB+4TB SSD: 2,120ドル(31万5,289円)
  • ドック: 93ドル(1万3,830円)
  • 外部バッテリ: 93ドル(1万3,830円)

 GPD WIN 5は、プロセッサにRyzen AI Max+ 395を搭載し、7型の液晶ディスプレイを備えたポータブルゲーミングPC。16コアの強力なCPUに加え、40CUのRadeon 8060S GPUを内包することにより、GeForce RTX 4060 Laptop GPU相当の性能を実現したと謳う。なお、製品の紹介でLPDDR5x-8000メモリを最大128GB搭載できるとしているが、実際の出資プランにはなくキャンセルされたようだ。

 そのほかの仕様や特徴については過去記事を参照されたいが、今回クラウドファンディング開始に先駆けてサンプルを入手したので、外観の速報をお伝えしよう。性能を含めた詳細なレビューは後日お伝えする。

 本体重量は公称値で565gとなっているが、サンプルは実測で590gだった。前世代モデルの「GPD WIN 4」の“PSPっぽい外観”はそのままだが、高性能プロセッサを詰め込み、液晶が7型へと大きくなった影響で、筐体も二回りほど大きくなっている。ただ、キーボードおよびバッテリが外付けになった分、本体のみでは薄くなった印象がある。

GPD WIN 3(一番下)、GPD WIN 4(中央)、GPD WIN 5(一番上)の比較。サイズもかなり大きくなったが、性能も間違いなく一番高い。圧倒的に高い
サンプルは実測で590gだった。このあたりは製品版で調整が入るかもしれない
本体裏面(バッテリを装着した状態)
バッテリ装着時の重量は944g
本体上部。2つの排気口が見えるほか、USB4、USB 3.2 Gen 2ポートを搭載
本体底面。USB 3.2 Gen 2 Type-Cを装備
底面にはBIWINが開発した「Mini SSD」スロットも搭載する
本体左側面
本体右側面

 また、バッテリが外付けとなり、そのバッテリは必要に応じて専用のケーブルを介して接続するようになったことで、バッテリはズボンのポケットに入れたり机の上に置いたりできる。手には実質600g程度の負荷しかかからず、長時間プレイで疲れたりすることがない。もちろん、バッテリを直付けにすることも可能だ。

 ただ、付属ケーブルが真後ろに向かって出ているタイプのため、本体をそのまま机に置こうとすると邪魔になってしまうのはマイナス点。このあたりはもう一工夫がほしかった。

本体の付属品
バッテリは着脱式
このように付属のケーブルでバッテリパックと接続可能
ただし、真後ろに出るタイプのため、机の上に置くことが困難に……

 大型化したため、コントローラの各ボタンも若干大型化した。このためコントローラの使い勝手は上々で文句なしだ。一方、ハードウェアキーボードが省かれたことによって、オンスクリーンキーボード起動ボタンが新たに追加された。ただ、(これはWindowsが悪いのだが)正直使い勝手は良くない。あくまでも一時的にパスワードやIDを入力するためのものだと考えたほうが良い。

本体コントローラ左側。電源ボタンは指紋センサーと兼用になっている
本体コントローラ右側。新たにオンスクリーンキーボード起動ボタンを装備。一方、光学式ポインティングデバイスは健在

 間違いなく値が張る1台ではあるのだが、デスクトップ級のゲーミング性能を手のひらで実現した夢の1台でもあると言えるだろう。