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HDDの容量がどうかしたか。キオクシアが業界初となる245.76TBのSSDを開発
2025年7月23日 15:43
キオクシアは、現在生成AI向けに開発中である大容量NVMeエンタープライズSSD「KIOXIA LC9」シリーズに、業界初となる245.76TBモデルを追加した。現在限定顧客向けにサンプルを提供中であるほか、8月5日から8月7日に米国サンタクララで開催されるFMS: the Future of Memory and Storage 2025の基調講演および展示ブースでも紹介される。
LC9シリーズは、大規模言語モデル(LLM)のトレーニングデータセットや、生成AIの回答精度やデータベース拡張性を向上させるためのRAG(Retrieval Augmented Generation)をサポートするベクターデータベースの保存のために開発された大容量/高速/高効率なSSD。今回、2.5インチおよびE3.Lフォームファクタにおいて、最大容量となる245.76TBが追加された。
245.76TBモデルでは、現在開発中の容量2Tbitの第8世代BiCS FLASH 3次元フラッシュメモリQLCチップを1つのBGA小型パッケージ内に32枚積層した、業界最大容量となる8TBのフラッシュメモリを採用し、大容量を実現。キオクシアの高精度ウェハ加工技術、材料設計、ワイヤボンディング技術などを駆使している。
同社によれば、HDDでは性能がボトルネックとなり、高価なGPUが十分に活用できないが、LC9シリーズであればそのGPU性能を生かせる。また、小型で消費電力あたりの容量が大きい高密度ストレージを実現し、全体的な消費電力の低減、ホストシステムのドライブスロット数の削減、冷却コストの削減を実現でき、総保有コスト(TCO)を改善できるとしている。
インターフェイスはPCI Express 5.0に対応予定で、転送速度は最大128GT/s。プロトコルはNVMe 2.0、NVMe-MI 1.2cなどに準拠し、Open Compute Project(OCP) Datacenter NVMe SSD specification v2.5、Flexible Data Placement(FDP)機能の対応などが謳われている。











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