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キオクシア、生成AIサーバー向けの高性能SSD

CD9P

 キオクシアは、生成AIやマシンラーニング、HPCといった速度や応答性が求められる用途向けの高性能SSD「CD9P」シリーズを発表した。6月23日~26日にラスベガスで開催される「HPE Discover 2025」で展示するほか、限定顧客向けにサンプル出荷を行なう。

 AIサーバーにおいてGPUの稼働率を高めるために、高スループット/低遅延/安定した性能を持つストレージへの需要が高まっている。CD9PシリーズはGPUが最大限効率的に稼働するよう開発されたという。

 フラッシュメモリには、CMOS directly Bonded to Array(CBA)技術を採用することで、電力効率、性能、容量密度を向上させた「第8世代BiCS FLASH」を採用し、前世代にあたる「第6世代BiCS FLASH」の2倍の容量を実現。さらに、発熱の抑制や熱管理の強化により、性能、消費電力、TCO(総所有コスト)を改善した。

 具体的には、従来の「CD8P」と比較してランダムライトで最大約125%、ランダムリードで最大約30%、シーケンシャルリードで最大約20%、シーケンシャルライトで最大約25%の性能向上を実現。

 容量15.36TBモデルで計算すると、1Wあたりの性能改善として、シーケンシャルリードで約60%、シーケンシャルライトで約45%、ランダムリードで約55%、ランダムライトで約100%の向上を達成した。

 主な仕様は、最大容量が61.44TB(2.5インチ)/30.72TB(E3.S)、シーケンシャルリードが14.8GB/s、シーケンシャルライトが7GB/s、4Kランダムリードが260万IOPS、4Kランダムライトが75万IOPSなど。

CD9Pシリーズの主な仕様
最大容量2.5インチ(15mm厚) 61.44TB、E3.S 最大30.72TB
シーケンシャルリード14.8GB/s
シーケンシャルライト7GB/s
4Kランダムリード260万IOPS(QD512)
4Kランダムライト72万IOPS(QD32)
耐久性リードインテンシブモデル 1DWPD
ミックスドユースモデル 3DWPD
暗号化CNSA 2.0対応
インターフェイスPCIe 5.0、NVMe 2.0、NVMe-MI 1.2c
そのたOpen Compute Project Datacenter NVMe SSD specification v2.5対応(一部未対応仕様あり)