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性能3倍になって6年ぶりに帰ってくる。490gの7型UMPC「GPD MicroPC 2」

GPD MicroPC 2(左)とGPD Pocket 4(右)の大きさ比較

 深センGPD Technologyは、7型液晶を搭載したUMPC「MicroPC 2」の外観や性能を公開した。

 1月の弊誌のインタビューでも年内の登場がほのめかされていたが、今回外観や性能面での主要スペックが明らかとなった。なお、価格などについては追って公開するという。

 初代MicroPCはCeleron N4100(Gemini Lake)を搭載し、2019年に登場。途中でN4120にアップデートしたが大幅な変更はなく、プラットフォームとしての刷新は実に6年ぶり。初代は小型かつ豊富なインターフェイス、操作のしやすさなどで多くのユーザーから支持されていたという。

 MicroPC 2は初代MicroPCと同じ小型フォームファクタを継承したが、画面サイズが6型から7型にアップし、液晶が180度回転して2in1にもなる機構となり、一方で重量増加は50gに抑えた。

画面が6型から7型になって2in1にもなった

 CPUにはIntel N250を搭載し、15WのTDPの制限下では初代MicroPCの3倍の性能を実現。Intel N250はミニPCやChromebookなどでは採用例があるが、MicroPCは世界初となる7型液晶+Windows 11 Pro 24H2搭載システムになるという。

 GPDによれば、Geekbench 6のCPUベンチマークでは、シングルコア性能で既に従来のマルチコア性能を凌駕し、マルチコアでは従来の3倍の性能を実現したという。また、内蔵GPU性能は従来の5倍に達する。

Geekbench 6のCPUベンチマークの結果
Geekbench 6のGPUベンチマークの結果

 SSDは標準で512GB M.2 2280 SSDを搭載。PCIe 3.0 x4接続となっており、両面実装タイプも装着可能であるため、現在では8TBのSSDを搭載可能。最大転送速度は3.94GB/s。

SSDは換装可能

 そのほかインターフェイス類などは非公開だが、本日(10日)中にも公開されるという。コメント欄ではユーザーの質問に対して、(GPD Pocket 3以降のモジュールに搭載されたような)KVM機能はなし、(先代MicroPCにあった)シリアルポートはなし、一方で2.5Gigabit Ethernetは搭載することが明らかになっている。