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Intel、リード最大2,400MB/secのコンシューマ向けSSD「750」
~容量1.2TBに到達。PCI Express x4接続でNVM Express 1.0に準拠
(2015/4/3 01:00)
米Intelは2日(現地時間)、リード速度が最大2,400MB/secのコンシューマ向けSSD「Intel SSD 750」シリーズを発表した。対応OSはWindows 7/8/8.1(64bit)。
容量ラインナップは400GBと1.2TBの2種類。このうち400GBは2.5インチだが、15mm厚で8639互換のコネクタを採用しており、一般的なノートPC向けではない。1.2TBはPCI Express x4スロット接続の拡張カードとなっている。
いずれも内部的にはPCI Express x4(3.0)で接続されており、NVM Express 1.0プロトコルをサポート。1.2TBモデルはシーケンシャルリード速度は2,400MB/sec、同ライト速度は1,200MB/secに達する。4Kランダムリード速度は44万IOPS、同ライト速度は29万IOPSとなっている。400GBモデルは順に2,200MB/sec、900MB/sec、43万IOPS、23万IOPSとなる。
NANDは20nmのMLC NANDフラッシュを採用。1日あたり70GBの書き込みに対応し、総書き込み容量は219TB、MTBFは120万時間。
公式には謳われていないが、データセンター向けの「Intel SSD DC P3700」シリーズをコンシューマ向けにカスタマイズした製品と見られる。
実測で2,600MB/sec超えを確認
今回、事前の評価する機会を得たので、簡単なベンチマークテスト結果をお伝えする。テスト環境は、Core i7-4770K(3.6GHz)、Intel Z97チップセット搭載マザーボード(Supermicro C7Z97-M)、メモリ8GB、GeForce GT 630ビデオカード(x8接続)、Windows 8.1 Update(64bit)。比較用として、前モデルとなるIntel 730の結果も載せてある。
いつものCrystalDiskMarkの結果を見ると、いずれのテストデータでも1,500MB/sec辺りで頭打ちになっている。もともとCrystalDiskMarkはSSDではなくHDD向けに最適化されたベンチマークのため、もはや最新SSDを評価できないことが分かる。
一方でATTO Disk Benchmarkの結果を見ると、リードで最大約2,678MB/sec、ライトで最大約1,294MB/secと、ほぼ公称値に達する結果を叩き出した。SATA 6Gbps接続のIntel 730と比較して雲泥の差であり、PCI Express x4(3.0)という広い帯域と、プロトコルのオーバーヘッドが少ないNVM Expressのメリットが遺憾なく発揮されている。
国内での発売時期および価格は未定だが、高性能ストレージを要求するハイエンドユーザーにとって唯一無二の選択肢になるだろう。