ニュース

オンラインテストの不正防止に特化したWebブラウザ。試験システム提供会社が導入

 CBTソリューションズは12月18日、オンライン試験向けWebブラウザ「Safe Exam Browser(SEB)」への対応を2026年2月に開始すると発表した。

 SEBは、オンライン試験を安全に実施するために開発されたオープンソースのWebブラウザ。試験端末に対する強力なロックダウン機能を備えており、受験用のPCで起動して試験を開始すると、試験に必要なWebサイト以外の閲覧や他アプリの起動、コピー&ペーストやスクリーンショット操作などを制限する。

 CBTソリューションズは、資格試験向けシステムのCBT(Computer Based Testing)やIBT(Internet Based Testing)システムのほか、不正防止の監視サービス(OLTC、Remoty AI+)などを提供している企業。以前より「オンライン受験環境における公平性/公正性の担保」を課題として認識しており、今回「遠隔での不正行為を防ぐ有効な手立てがほしい」とのニーズに応える形でSEBの導入を決定した。2026年2月からは、SEB環境をIBTに組み込み提供する予定。

 SEBの導入による不正防止効果としては、アプリ起動や印刷機能、マルチディスプレイの制限によってカンニング行為をシステム的に無効化できる点などを挙げている。