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島根富士通、ノートPCの組み立て教室に28組が参加

~女性向けPC「Floral Kiss」の組み立てに初挑戦!

組み立て教室が開催された島根富士通
8月3日 開催

 富士通株式会社および株式会社島根富士通は8月3日、「富士通パソコン組み立て教室 ノートパソコンを組み立てよう!」を、島根県出雲市にある島根富士通で開催した。

 島根富士通は、同社ノートPCの国内生産拠点。工場のノウハウを活かして、毎年夏に、小学校5年生~中学校3年生を対象に組み立て教室を開催しており、今年で8回目の開催となる。

 今回の組み立て教室には28組の親子が参加。島根県内からの参加者が18組、東京都や山口県などの県外からも10組が参加した。内訳は小学生が14人、中学生が14人。男の子が17人、女の子が11人。

 8組の親子が、女性向けノートPCとして人気が高い「Floral Kiss」(LIFEBOOK WC1/J)を組み立て、20組の親子が15.6型ノートPCの「LIFEBOOK WA2/K」を組み立てた。なお、Floral Kissは女の子だけの募集となった。

 カラーは参加者が自由に選べようになっており、Floral Kissでは、フェミニンピンクが3人、ラグジュアリーブラウンが3人、エレガントホワイトが2人とほぼ均等。LIFEBOOK WA2/Kはガーネットレッド、シャイニーブラックが6人ずつ、アクアブルーが5人と集中。アーバンホワイトが2人、ダークブラウンが1人となった。

 参加費用は、LIFEBOOK WA2/Kが99,800円、LIFEBOOK WC1/Jが115,000円となっている。

 島根富士通の宇佐美隆一社長は、「今日は、全員の組み立てが完了するまで社員がサポートする。頑張って組み立ててほしい」と参加者に呼びかけた。

8回目となった富士通パソコン組み立て教室
島根富士通の宇佐美隆一社長
地元キャラクターも駆けつけた。(左から)地元の湯の川温泉のキャラクターである「やかみちゃん」、隣接する安来市のキャラクターである「あらエッサくん」、富士通パーソナルズのキャラクターの「ビッキーくん」
島根富士通の社員はお揃いのTシャツで参加
組み立て教室がはじまる前には電動ドライバーの体験も

執事と巫女が作業をサポート?

 午後1時10分から組み立て作業を開始。作業はLIFEBOOK WA2/Kと、LIFEBOOK WC1/Jに教室を分けて行ない、執事と巫女に扮した島根富士通の社員が先生役となって進行。1組に1人ずつの社員がついて組み立てをサポートした。

 Floral Kiss「LIFEBOOK WC1/J」は、通常の生産工程では、90点の部品、37本のネジを使用するが、組み立て教室では18点の部品、31本のネジを使用して組み立てた。また、「LIFEBOOK WA2/K」は、実際には88点の部品、39本のネジを使用しているが組み立て教室では、11点の部品と25本のネジを使用。いずれも生産ラインでは12~13分で組み立てるPCを、約1時間30分をかけて組み立てることになった。

 宇佐美社長は、「2012年は初めてUltrabookの組み立てを行なったが、その経験を活かして、今年はFloral Kissに挑戦した。ただ、ターゲット層が絞られる製品だけに、スタンダードPCと組み合わせた形で募集を行ない、初めて2つの教室に分散して実施することになった。Floral Kissは母親と娘が楽しみながら組み立てるシーンもみられていた。また、社員たちが自由な発想で、親子で楽しんでもらうイベントを考えており、毎年イベント内容がグレードアップしている」などと述べた。

 一方、Floral Kissの商品企画を担当した富士通ユビキタスビジネス戦略本部パーソナルプロダクト統括部第三プロダクト部の鬼澤美穂氏が、Floral Kissの組み立て教室に特別参加。参加者に向けてFloral Kissの開発コンセプトについて説明。「女性や女の子が、持っているだけでうれしくなったり、使っていて楽しいと思ってもらえるPCとして企画したのがFloral Kiss。女性はいい意味で欲張りであり、その夢をかなえるために細部までこだわった」と語ったほか、「みなさん、上手に組み立てているのに驚いた」とスムーズな作業に関心していた。

電子スタンプラリーで工場を見学

 今回の組み立て教室では、ノートPCを実際に組み立てる「ものづくり体験」のほか、工場内をまわりながら、生産ラインで使用しているロボットやツール、設備などを活用したイベント体験型のスタンプラリーも行なった。

 スタンプラリーでは、タブレット端末とRFIDのリーダを持って、各コーナーを周り、RFIDでスタンプを押す「電子スタンプラリー」を実施。これは同社が今年から導入した部品のピッキング工程で利用しているツールを活用したもので、そのほかにも社員のアイデアを活かした各種イベントが用意された。

 なお、8月10日には、デスクトップの国内生産拠点である富士通アイソテックにおいて、「富士通パソコン組み立て教室の概要 デスクトップパソコンを組み立てよう!」が行なわれる。

 Floral Kissを中心に、島根富士通の組み立て教室の様子を写真で見てみよう。

Floral Kissの組み立て教室の様子
先生はなんと執事。左がピエールうちべ、右がアントニオたちはらと呼ぶ。実は島根富士通の社員
Floral Kissの組み立てに使用する部品。31本のネジと18点の部品で組み立てる
こちらはLIFEBOOK WA2/Kの組み立て教室の様子
LIFEBOOK WA2/Kの組み立て教室の先生は、巫女のマーサとアッコ。ともに入社1年目の島根富士通の社員
LIFEBOOK WA2/Kの組み立てではディスプレイが倒れないように専用の治具を用意
使用するパーツ
組み立ての様子
まずは液晶ディスプレイとアッパーカバーの取り付け
お父さん、お母さんがカバーを支える共同作業
キーボードフレームを取り付ける
メインボードを取り出して本体に取り付ける
LCDケーブルをメインボードに接続
ファンの取り付け作業
コネクタボードにマウスレシーバを取り付ける
コネクタボードを本体に搭載
コネクタボードフレキの接続にはコツがいる
執事がテーブルを回って作業の様子をチェック
Floral Kissの商品企画を担当した鬼澤美穂氏が特別参加。組み立ての様子を真剣に見守る
約45分で前半が終了。執事から「お嬢さま、休憩でございます」とアナウンス
後半は電池の取り付け作業から開始
キーボードフレキの接続を行なう。フレキのロックが難しい
続いてアンテナケーブルの取り付け
ロアフレームの取り付け作業
ロアフレームは15本のネジで固定する
HDDの取り付け作業。掴む場所に注意する
バッテリの取り付け作業を行なう
全ての部品が搭載された状態になった
ロアカバーの取り付け
ロアカバーの取り付け作業で難航する参加者が意外に多かった
ロアカバーを4本のネジで固定する
ネジ穴隠しを取り付ける。Floral Kissならではのこだわりだ
全員で一斉に電源を入れる
全員のFloral Kissが無事に起動した
組み立てが完了
完成したPC上には修了証が表示された
完成したFloral Kiss
Floral Kissの開発コンセプトを語る富士通ユビキタスビジネス戦略本部パーソナルプロダクト統括部第三プロダクト部の鬼澤美穂氏
工場内で開催されたイベントの様子
参加者はタブレットと腕時計型のリーダを持って電子スタンプラリーを行なった
生産ラインで使用されているゲンコツロボットと絵合わせの競争。ロボットは約10秒で終了する
パソコンの試験を体験。短時間に終了した人には商品をプレゼント
時速5kmで歩いてみる。時間ぴったりにゴールできるかを競う
電動ドライバーを使ったネジ締め競争
防水タブレットを水に浸ける体験も
恒温室で0度の低温と、40度の高温を体験
最後に組み立て教室のダイジェスト版を放映
全員で参加者を見送り、組み立て教室は終了した

(大河原 克行)