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メモリ最大96GBに達した「NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell」登場

 米NVIDIAは、サーバーやワークステーション/高性能デスクトップ、ノートといったプロ向けのGPU「NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell」シリーズを発表した。

 最新のBlackwellアーキテクチャを採用した製品。Streaming Multiprocessorは最大1.5倍に高速化したほか、従来から最大2倍の性能を実現する第4世代RTコア、最大4,000 AI TOPSを達成できるという第5世代Tensorコアを搭載。

 また、メモリはGDDR7を採用し、ワークステーションとサーバー向け製品は最大96GB、ノートPC向けは最大24GBとなり、大規模な3D/AIプロジェクト、より複雑なデータセットに対応可能としている。さらに、第9世代NVENC、第6世代NVDECといったビデオ関連の性能を実現する。

 RTX PRO 6000および5000のデスクトップシリーズではマルチインスタンスGPU(MIG)に対応し、単一のGPUで最大4つ(6000)または2つ(5000)のインスタンスに安全にパーティション化できる。

 4月より順次、大手メーカーなどを介して提供開始するとしているが、このうちハイエンドの「NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Workstation Edition」、「NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Max-Q Workstation Edition」については国内で菱洋エレクトロが取り扱いを発表している。価格はオープンプライス。

 いずれも96GBのGDDR7メモリを搭載し、メモリインターフェイスは512bit、帯域幅は最大1,792GB/s、CUDAコア数は24,064基、Tensorコア数は752基、RTコア数は188基などとなっている。

 NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Workstation Editionの単精度演算性能は125TFLOPS、RTコア性能は380TFLOPS、AI性能は4,000 AI TOPS、消費電力は600W。2スロット消費で、カードは137.16×304.8mm。

 NVIDIA RTX PRO 6000 Max-Q Blackwell Workstation Editionの単精度演算性能は110TFLOPS、RTコア性能は333TFLOPS、AI性能は3,511 AI TOPS、消費電力は300W。2スロット消費で、カードは111.76×266.7mm。