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ゲームボーイっぽいAndroidゲーム機「AYANEO Pocket DMG」を国内発売
2024年11月20日 17:10
AYANEOおよび代理店の天空は20日、都内で記者説明会を開催し、海外で先立って発表されたゲームボーイ風の縦型Androidゲーム機「AYANEO Pocket DMG」を2025年2月に日本国内で発売すると発表した。
価格および先行予約価格は、メモリ8GB/ストレージ128GBモデルが8万4,800円/8万560円、16GB/512GBモデルが10万9,800円/10万4,310円、16GB/1TBモデルが12万4,800円/11万8,560円となっている。
AYANEO Pocket DMGは任天堂のゲームボーイのデザインを彷彿とさせるAndroidゲーム機。AYANEOのArthur Zhang CEOは「デザインはどこか似ているけど決してパクってはいない」とする。同氏はポータブルオーディオの中でもMDプレーヤーが大好きで、数百台コレクションしているというが、好きな理由は「機械的なデジタルガジェットさ」が強く感じられるためだという。そのため、AYANEO Pocket DMGにも同様のギミックを盛り込んだ。
1つは、一見「なぜ区切られているのか分からない」デザインの本体手前中央のエリアだ。実はこの部分はタッチパッドであり、擬似的な右アナログスティック操作が行なえるエリアとなっている。
AYANEO Pocket DMGは縦型デザインを採用する中で、物理的にアナログスティックを2つ搭載するという選択肢も採れたそうだが、設計段階で製品デザインとしての“醜さ”がネックになっていたという。そこで以前開発したポータブルWindowsゲーム機「AYANEO KUN」のタッチパッド→アナログスティック変換技術をAndroidに持ち込めないか、技術開発と協議した結果実現できたのだそうで、「醜さの問題を解消しつつもう1つのアナログスティックを実装できた」のだという。
この部分のチューニングにも半年ほど時間をかけ、満足行く仕上がりにしたという。タッチパッドによるこの仮想的なアナログスティックは、広い可動範囲による繊細な動きの実現やドリフト問題の解消にもつながっている。
2つ目は本体左側面のダイヤルで、クリック感がありかつ押下できるタイプを採用している。実はこのダイヤルは標準では音量調節となっているが、長押しすると、どの項目を調節するかカスタマイズするメニューが現れる。そこでは輝度やファンの回転速度、動作モードをダイヤルで変更することが可能だ。
このほかの特徴としては、レトロゲームに適しているという1,240×1,080ドット表示対応の3.92型OLEDディスプレイの採用、ビーチサイドをイメージし、L2/R2は一見分からないようなステルス設計のショルダーボタン、RGBに光るクリスタル加工のAYAボタンなどが特徴となっている。
性能面では、「AYANEO Pocket S」に続き、最大TDP 15Wまでの性能を引き出せるSnapdragon G3x Gen 2を採用したトップクラスのゲーム性能、独自ランチャー「AYAHome」および管理ユーティリティ「AYASpace」、レトロゲームプレイ時で最長10時間駆動可能な6,000mAhの大容量バッテリの採用などが特徴となっている。
そのほかの仕様は、メモリがLPDDR5X-8533、ストレージがUFS 4.0(128GB版は3.1)、OSがAndroid 13。インターフェイスはUSB 3.2 Gen 2 Type-C(DisplayPort Alt Mode対応)、microSDカードスロット、Wi-Fi、Bluetooth 5.3などを搭載。本体サイズは約91.5×151×15~22.3mm、重量は278g。本体色は、8GB/128GBおよび16GB/512GBモデルがムーンホワイトとアークティックブラックの2種類、16GB/1TBモデルがレトロカラーの1種類。