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1kg切りに軽量化した「VAIO SX14-R」。新開発のカーボン製14型ノート

VAIO SX14-R。新色としてディープエメラルドが加わった

 VAIOは10月31日、新設計の14型ノートPC「VAIO SX14-R」を発表した。現時点では同社の最上位モデルに位置付けられており、新開発素材の採用で約999gの軽量さを実現するなど意欲的なモデルとなっている。すでにVAIO直営オンラインストアなどで受注を開始しており、出荷は11月8日となる。価格は25万9,800円から。

 名称そのものは既存のVAIO SX14から引き継がれた形だが、基板といった設計部分は新たに起こされており、これまで右側面にしかなかった2基のUSB Type-Cが、左右それぞれに配置されていることなどからもそれが分かる。そのため、今回は12.5型のVAIO SX12系は用意されていない。なお、製品名の「R」はRevolutionを意味している。

 SX14-Rでは新たに熱可塑性カーボンという素材を天板と底面に採用しており、1kg切りの約999gを実現(法人向けは約948g)。2023年に発売された現行のVAIO SX14は質量が約1.08kgとなっていたので、約81gも軽くなったことになる。ちなみに、VAIO SX14の天板はカーボン、底面は樹脂を使用している。キーボード面は両機種ともアルミニウム合金製だ。

【訂正】初出時に質量を約948gとしていましたが、コンシューマ向け製品の場合は約999gとなります。また、OSの記載に間違いがありました。お詫びして訂正させていただきます。

 熱可塑性カーボンは、軽量かつ堅牢な素材として使用されるマグネシウム合金の約2.9倍の比弾性率(剛性)を備えており、さらに軽量化しつつ、剛性を高めることに成功した。従来通り、MIL-STD-810H規格といった耐久試験もパスしている。

キーボードは日本語だけでなく、英語配列も選べる
左側面
右側面
天板

 ディスプレイは14型WUXGA(1,920×1,200ドット)からとなっており、アスペクト比をこれまでの16:9から16:10に拡張。また、バッテリが大容量と標準の2種類になったことも新しい。前者は動画再生時で約14.5時間、後者は約10.5時間駆動可能とする。

 Web会議関連の機能も強化され、3基のマイクによるAIノイズキャンセリングの高精度化、920万画素の高精細Webカメラ、小さな声でもきちんと増幅して伝える小声モードなどを搭載する。

 このほか、キーボードがより静音化されているなど、VAIO SX14とはかなり別物になっている。新旧での違いや機能については、レビュー記事を参照してほしい。

 VAIO SX14-Rの主な仕様は、CPUがCore Ultra 7 155HまたはCore Ultra 5 125H、メモリはLPDDR5X 16GB/32GB/64GB、ストレージはSSD 256GB/512GB/1TB/2TB、ディスプレイは2,560×1,600ドット(タッチ操作対応)または1,920×1,200ドット(非光沢)、OSはWindows 11 Pro/Home。

 インターフェイスは、Thunderbolt 4 2基(DP Alt Mode+USB PD対応)、USB 3.2 Gen 1 2基、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、Gigabit Ethernet、5G/4G(オプション)、HDMI、920万画素Webカメラ、指紋/顔認証、音声入出力などを装備。

 本体サイズは約312×226.4×13.9~18.9mm、重量は搭載バッテリなどによって変わり、約999g~1.178kg(ALL BLACK EDITION/勝色特別仕様モデルは最大1.248kg)。

ディープエメラルド
アーバンブロンズ
ファインブラック
ブライトシルバー
ALL BLACK EDITION
勝色特別仕様(数量限定)

 なお、VAIO SX14とSX12については下位機種として引き続き併売。

 また、VAIO SX14-Rの法人向けモデルは「VAIO Pro PK-R」の名称で販売される。