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Copilot+ PCの目玉機能「Recall」、敏感な個人情報は検知でスナップショットから除外

 米Microsoftは27日(現地時間)、Copilot+ PCに準拠したPCで利用できるAI機能の1つとして目玉にもなっている「Recall(リコール)」について、そのセキュリティとプライバシー機能の強化を発表した。

 RecallはユーザーがPC上で何を見たか、何をしたかを後から遡って確認できるようにするWindowsの新機能。PCの画面上を定期的にスナップショットを撮影し、検索可能なビジュアルタイムラインとして表示することで実現する。

 当初、6月18日に発売されたSnapdragon X搭載PCで利用できる見込みだったが、プライバシーへの懸念から、直前になって、発売日には提供しない方針へと変わり、Windows Insiderを介したプレビュー提供に変わった。

 今回発表されたのは、そのRecallのプライバシーおよびセキュリティに配慮した実装である。

 まずはおさらいとはなるが、Recallはデフォルトではオンになっておらず、ユーザー自身が明示的にオンに設定する必要があり、Windows Helloを使った生体認証が必須となっている。また、ローカルに暗号化されてから保存されるいることなどが、6月14日の発表で明らかになっている。

 今回新たに分かったことは、敏感な個人情報が含まれていると認識された場合、スナップショットが撮影されなくなるということ。たとえばパスワード、クレジットカード番号、健康情報、銀行口座の情報/Webサイトなどが含まれる場合だ。

 なお、こうした情報をフィルタリングするかどうかを選択することもできる。また、手動で特定のアプリやWebサイトを追加して、そのアプリ/Webサイトを除外する機能なども実装される。

 また、プライバシーに関する制御をより行ないやすいよう、指定した時間以内のスナップショットだけを削除する機能、すべてのスナップショットを削除する機能が設定画面に用意されるという。