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シリーズ最大6.9型ディスプレイ搭載の「iPhone 16 Pro Max」

 Appleは、フラグシップスマートフォン「iPhone 16 Pro」、「iPhone 16 Pro Max」を9月20日に発売する。価格はiPhone 16 Proの128GBモデルが15万9,800円、256GBモデルが17万4,800円、512GBモデルが20万4,800円、1TBモデルが23万4,800円。iPhone 16 Pro Maxの256GBモデルが18万9,800円、512GBモデルが21万9,800円、1TBモデルが24万9,800円となっている。

 iPhone 16シリーズはAppleのAI「Apple Intelligence」向けに新設計。メモ書き程度の内容をビジネス向けの文書に書き直す機能、絵文字や簡単な画像をテキストから生成する機能、通知の内容を要約して分かりやすく整理する機能などが新たに搭載される。また、Siriの機能も強化され、より自然な受け答えが可能となり、iPhoneの使い方なども教えてくれるようになる。なお、年内は米国でサービスを開始し、日本語は来年(2025年)対応する予定。

iPhone 16 Pro
撮影したレストランの評価をすぐに検索して表示
絵文字の生成
ラフなメモ書きをビジネス文書に
ビデオの検索も自然な言語で行なえる
指定したテーマの写真やビデオを集めてくれる機能
通知欄も概要を表示するようになったことで、挨拶で始まるようなメールが多数来ても内容が一目瞭然に

 なお、これらの処理はローカルだけでなくAppleのサーバー「Private Cloud Compute」でも実行されるが、ユーザーのデータを保存せず学習もしないといったプライバシーを最優先にした設計にしたという。

 ハードウェア面では新たにグレード5のチタニウム素材を採用し、強度を大幅に向上させた。新世代のCeramic Shield素材を採用し、“どんなスマートフォンのガラスよりも2倍タフ”で、熱伝導率が高いアルミニウム基板を組み込み、熱拡散のための背面ガラスを最適化するといった工夫により、iPhone 15 Proと比較して最大で20%長く性能を維持できるようになった。

 大型のiPhone 16 Pro Maxでは、これまでのiPhoneシリーズで最大となる6.9型ディスプレイを搭載(従来は6.7型)。大型化しても手にした際の操作感を損なわないようベゼルを細く設計した。

iPhone 16 ProとPro Max
内部構造の最適化

 側面には新たにカメラコントロールが搭載された。タッチセンサーと感圧センサー、感触フィードバックを備えたものとなっており、クリックしてカメラアプリを起動し、もう1度のクリックですばやく写真を撮影したり、ビデオモード中にクリックして撮影を開始したり、軽く押してズームといったコントロールを開くといった操作が可能になった。

【11時訂正】記事初出時、アクションボタン追加と記載しておりましたが、これは従来からあるもので、カメラコントロールの追加となります。お詫びして訂正します。

 また、カメラ機能とApple Intelligenceを組み合わせ、たとえば店の外観を撮影してその評価を検索したり、イベントのポスターの内容を自動で認識してスケジュールに登録したりできるようになる。

 カメラは新しい「48MP Fusion」カメラ(24mm相当、F1.78)を搭載。2,400万または4,800万画素のProRAWやHEIF高解像度写真をオートフォーカスで撮影できる。2倍望遠時は1,200万画素となる。また、4,800万画素の超広角カメラ(13mm相当、F2.2)や、1,200万画素の5倍望遠カメラ(iPhone 15 Proは3倍)も搭載する。写真をさまざまなスタイルに変更でき、そのスタイルの色合いの微調整も容易に行なえる。ビデオでは新たに4K/120fpsのDolby Vision撮影に対応し、スロー再生も可能だ。

 ビデオ撮影時のオーディオ機能として「オーディオミックス」機能を搭載。ビデオ内の声の聞こえ方を調節できるようになるという。また、「ボイスメモ」アプリも強化され、録音の上に別レイヤーで別の音を重ねて録音できるようになり、音楽制作でも役立つとしている。

メインの48MP Fusionカメラ
側面の新しいカメラコントロールで設定変更などが容易に
4K/120fpsの撮影が可能に
オーディオミックスの機能
ボイスメモでは既存の録音を再生しながらその上に音を重ねて録音できる

 プロセッサは「A18 Pro」を採用。iPhone 15 Proよりも15%高速な6コアのCPUで、「iPhone 16」に搭載されているA18よりもキャッシュ容量を増やすことでゲーム性能などを向上させている。また、システムメモリの帯域幅も20%向上した。GPUは6コアで性能は20%向上としているが、従来からハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシング性能が2倍となった。内蔵されるNerual Engineは16コアで、Apple Intelligenceに最適化したという。

A18 Proチップの採用
iPhone 16(無印)のA18よりもキャッシュ容量が大きい
GPU性能の向上
ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシング性能が2倍に

 プロセッサが性能向上した一方で、バッテリの大型化などにより従来と比較して最大で4時間駆動時間が伸び、iPhone 16 Pro Maxは最大33時間、iPhone 16 Proは最大27時間のビデオ再生を実現したという。また、新しいMagSafe充電器では最大25Wによる給電が可能(30Wのアダプタ利用時)となり、約30分で最大50%充電できる。

 iPhone 16 Proは2,622×1,206ドット表示対応の6.3型Super Retina XDRディスプレイを採用。本体サイズは71.5×149.6×8.25mm、重量は199g。

 iPhone 16 Pro Maxは2,868×1,320ドット表示対応の6.9型Super Retina XDRディスプレイを採用。本体サイズは77.6×163×8.25mm、重量は227g。