iPhone 16 Pro、価格据え置きだが何が進化した？iPhone 15 Proとスペック比較

　Appleは10日(日本時間)、フラグシップスマートフォン「iPhone 16 Pro」と「iPhone 16 Pro Max」を発表した。この記事では従来のiPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxとハードウェアの比較に焦点を当ててみたい。

　iPhone 16 Proシリーズでは、カメラコントロールのボタンの追加でさまざまな操作にクイックアクセスできるようになったほか、iPhone 16 Proでは6.3型(従来は6.1型)、iPhone 16 Pro Maxでは6.9型(従来は6.7型)へのディスプレイの大型化などがトピックとして挙げられている。

　プロセッサは「A18 Pro」となり、CPUはA17 Proから15%高速化した一方で、同等の性能なら20%少ない消費電力で達成可能だという。さらに、次世代のMLアクセラレータも備え、Apple Intelligenceの処理を高速化できる。高効率、高スループット、低レイテンシの計算を直接プログラミングできるようにもなった。

　また、メモリ帯域幅は20%、GPUは20%性能向上。ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングも改善し、2倍の性能を実現したとしている。メディアエンジンはProMotionディスプレイの対応や常時オンディスプレイをサポート。新しいビデオエンコーダと、新しい画像信号プロセッサも実装し、2倍のデータ量を処理できるようになった。

　放熱機構の改善も挙げられており、新しいCNC加工のシャーシで熱容量を最大化。アルミニウムを拡散接合(Solid State Diffusion)によりチタニウムフレームと接合。グラファイトコーティングを施したアルミニウムと組み合わせることにより、性能持続性が最大20%向上したという。

　メインカメラは4,800万画素で変更はないが、新たに4K/120fpsの動画撮影が可能になったのがトピック。また、従来の望遠カメラはiPhone 15 Proが3倍、iPhone 15 Pro Maxが5倍だったが、いずれも5倍に揃えられた。