鍵の携帯も不要に。セキュアで正確な距離認識技術「Bluetoothチャネルサウンディング」

　Bluetooth SIGは9月3日、セキュアかつ正確な距離認識が可能な技術「Bluetoothチャネルサウンディング」を発表した。

　これは位相ベース測距(phase-based ranging:PBR)を利用し、Bluetooth接続デバイス間で正確性が高い距離測定を可能にするもの。長距離からcm単位の精度検出を実現することで、大部分のアプリケーションのニーズを満たせるとしており、紛失防止ソリューションの機能向上だけでなく、Bluetoothで自動車や家、金庫のドアなどあらゆるものに対して施錠/解錠できるようになる。

　また、堅牢な多層防御セキュリティを採用し、この中には二次的な測位方法である往復時間(RTT)ベースの距離制限も含まれる。これにより高度な中間者攻撃に対する追加の保護対策が行なわれる。

　さらに、既存のBluetooth技術を使うことで追加の無線技術設計を採用することなく、Bluetoothチャネルサウンディングによる距離認識機能を追加できるとしている。