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「Adobe Illustrator」にベクターデータを生成できるAI実装

Illustratorの強化されたパターン生成(ベータ版)

 Adobeは23日(米国時間)、ドローソフト「Adobe Illustrator」および写真編集ソフト「Adobe Photoshop」の新機能を発表した。

 Illustratorの最新版では、ユーザーが描いたシェイプの中に、最新の生成AIである「Firefly Vector Model(ベータ版)」がベクターベースのパターンを描く「生成塗りつぶし(シェイプ)」がベータ機能として実装される。

 また、テキストプロンプトでデザインプロジェクト全体でカスタマイズされたベクターパターンを考案/作成/拡大できる「強化されたパターン生成(ベータ版)」、独自のスタイルにマッチしたベクターグラフィックを素早く編集できる「スタイル参照」機能なども搭載される。

 さらにオブジェクトの曲線やエッジに合わせてアートを自動的に変形させる「モックアップ」、プロジェクトの正確なサイズを簡単にプロットできる「寸法ツール」、静止テキストを編集可能なライブテキストに変換するだけでなく最適なフォントを特定できる「Retype」機能などが実装される。

 このほか「長方形なげなわ選択」といった選択機能の強化、3.13%~64,000%まで自由に拡大縮小でき、従来から10倍高速化された「パンとズーム」ツール、デザインプロセスに関連の高い次のステップにアクセスできるメニューを提示する「コンテキストタスクバー」などが実装される。

 Photoshopでは、従来の「生成塗りつぶし」だけでなく、画像全体を生成できるようになった。また、生成塗りつぶしでは新たに「ディテールを向上」機能が実装。このほか、直感的に選択/合成/フィルターの適用が可能な「選択ブラシ」、画像の一部分に対して非破壊的な調整を簡単に行なえる「調整ブラシ」ツールが実装される。

Photoshopの画像生成