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iOS/iPad OS 17.5提供開始。AirTagなどの悪用防止機能を追加

 Appleは13日(米国時間)、iPhone向け最新OS「iOS 17.5」およびiPad向けの「iPadOS 17.5」を提供開始した。

 本アップデートではどちらも共通で、AirTagなどのBluetoothトラッカーに関するトラッキング通知機能が追加。ユーザーのものではない未知のBluetoothトラッカーが一緒に移動をしている場合に、ユーザーにその旨を通知するようになる。

 AppleとGoogleが同日共同で発表した仕様「Detecting Unwanted Location Trackers」に対応したもので、Bluetoothトラッカーを悪用した追跡行為への対策が図られた。未知のトラッカーがiOSやiPadOS以外のOSとペアリングされている場合でも利用できるとしている。

 そのほか、LGBTQ+のコミュニティと文化をたたえる新たな壁紙の追加も行なわれている。

 セキュリティ更新としては、悪意あるアプリがユーザーの現在位置を特定できてしまうFind Myの不具合(CVE-2024-27839)や、アプリの予期せぬ終了を攻撃者が引き起こしたり任意のコードを実行したりできるカーネルの不具合(CVE-2024-27818)、ポインタ認証をバイパスして攻撃者が任意に読み書きできてしまうWebKitの不具合(CVE-2024-27834)などを修正している。