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ワコム、初の有機EL採用ペンタブレット。最薄最軽量で圧倒的な持ち運びやすさを実現
2024年4月24日 14:00
株式会社ワコムは24日、有機ELディスプレイを初めて採用した13.3型ペンタブレット「Wacom Movink 13」を発表した。ワコムストアでの発売を予定しており、価格は11万8,800円。
同社は、有機ELペンタブレットの新ブランド「Wacom Movink」の発足も発表した。Wacom Cintiq Proと同様にプロフェッショナル向けのブランドだが、据え置き型のフラグシップ製品を展開するWacom Cintiq Proとは異なり、持ち運びに好適な薄型軽量モデルを展開するという。
Wacom Movink 13は、フルHD(1,920×1,080ドット)表示対応の有機ELディスプレイを採用した13.3型ペンタブレット。表面仕上げは非光沢で指紋が付きにくいアンチフィンガープリントのガラスを搭載する。
有機ELを採用することで大幅な薄型化と軽量化を実現しており、同社のこれまでの最薄最軽量モデル「Wacom One 13 touch」と比較して、最薄部は66%薄い4mm、重量は55%軽い420gとなっている。加えて、ペン先と画面のズレ(視差)も過去最少であり、加圧時の表示変化も発生しなくなっている。
このほか、低ブルーライトのEye Care Display認証や、色表現に関するPantoneおよびPantone SkinTone認証を取得しており、Wacom Color Manegerによるハードウェアキャリブレーションも可能。
8,192段階の筆圧検知や10点マルチタッチをサポートするほか、色域はDCI-P3 100%、Adobe RGB 95%をカバーする。表示色数は10億7,374万色で、コントラスト比は10万:1、リフレッシュレートは60Hz。
本体の両側面には、OSDメニューやマルチタッチ機能のオン/オフ、ショートカットキーを割り当てられるタブレットボタンを備える。インターフェイスはUSB Type-C×2。
同梱品として、内部に替え芯を収納できるようになった「Wacom Pro Pen 3」や、より細く柔らかくなったUSB Type-Cケーブルを付属する。別売りのオプションとして、折りたたみ式スタンド「Wacom Foldable Stand」(1万2,980円)や専用ケース「Wacom Movink Tablet Sleeve」(7,480円)なども用意する。
Wacom Movink 13はとにかく軽くて画面が綺麗
Wacom Movink 13の報道者向け発表会では、デザイナーの有馬トモユキ氏がゲストとして登壇し、本製品の使用感を語った。有馬氏はWacom Movink 13の第一印象としてとにかく軽いことを挙げ、共同作業や会議の際に簡単に渡すことができ便利だと述べた。
また、有機ELディスプレイによる、微細な色の違いを見分けることができることや視差のなさなども特長として挙げた。同氏によると、Wacom Movink 13はグラフィックデザイナーのほか、ゲームのUIデザイナーといったインタラクションをデザインするユーザーにも好適だという。
発表会ではこのほか、Wacom Movink 13やアクセサリ類の展示も行なわれた。