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macOS Sonoma 14.4適用後にJavaがクラッシュする不具合。回避策なく、OS更新の延期を

 Oracleは15日(米国時間)、macOS Sonoma 14.4を適用した環境において、Javaプロセスが予期せず終了する不具合が発生しているとして、情報を公開した。

 これによると、Appleが7日に公開したmacOS Sonoma 14.4を適用したApple Silicon搭載Macで発生する不具合で、Java 8からJDK 22のアーリーアクセスビルドまでのすべてのバージョンが影響を受けるという。macOSは以前のバージョンに簡単に戻すことができないため、現時点では回避策はなく、バックアップがない場合は安定した構成に戻せない可能性があるとしている。

 なお同社では、この不具合はmacOS Sonoma 14.4のアーリーアクセス版では発生しておらず、正式リリース版で見つかったものだと説明。すでに顧客やApple、OpenJDKのパートナーなどに状況を通知しており、ユーザーに対しては不具合が解決するまでアップデートを適用しないよう推奨している。

 macOS Sonoma 14.4を適用した際に、特定の状況において、プロセスが保護されたメモリ領域へのアクセスを求めた際に、macOSカーネルがプロセスに対して送信するシグナルが変わったことが原因で、プロセスが無条件に終了してしまうようになったという。