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rar/7zの展開対応やエクスプローラーの機能拡張など、Windows 11月度更新

 Microsoftは14日(米国時間)、Windows 11および10向けの11月度アップデートを提供開始した。Windows 11バージョン23H2/22H2向けには「KB5032190」、Windows 11バージョン21H2向けには「KB5032192」、Windows 10バージョン22H2/21H2向けには「KB5032189」がそれぞれ配信されている。

 KB5032190では、Copilot in Windows(旧Windows Copilot)の展開範囲を順次拡大しているほか、libarchiveにより「.rar」や「.7z」形式などのアーカイブの展開がネイティブで可能となった。エクスプローラー関連では、ギャラリー機能やタブの切り離しや結合機能、ホーム画面などが追加されている。

 また、新PCへの移行作業を支援するWindowsバックアップアプリが追加。Microsoftストアアプリのピン留め位置やデバイスの設定を引き継ぐといったことが可能となる。Windows Helloを利用したパスキーのサポート、クイック設定機能への音量ミキサーの追加も実施されている。そのほか、タスクバーやシステムトレイ、通知、共有、絵文字などに関する機能改善も図られている。

 KB503219およびKB5032189では、主にセキュリティ修正を実施。加えてKB503219では、コピー操作が停止してしまうApp-V環境における問題や、IPPプリンタの応答が遅くなってしまうOutlookの問題などに対処している。

 セキュリティ関連では、Windows SmartScreenのセキュリティ機能がバイパスされる脆弱性(CVE-2023-36025)、Windows DMW Core Libraryにおける特権昇格の脆弱性(CVE-2023-36033)、Windows Clloud Files Mini Filter Driverにおける特権昇格の脆弱性(CVE-2023-36036)といった悪用が確認されているものを含む、78件の脆弱性を修正している。