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Chrome、IPアドレスを秘匿する機能を実装へ

イメージ(ChatGPT Dall-E 3で生成)

 Google Chromeにおいて、IPアドレスの秘匿性を高めるための機能「IP Protection」が実装に向けてフェーズ0の検証段階に移った。Stableチャネル以前のChromeに対し、最大33%というごく少数のクライアントで自動的に有効されるが、有効化にはユーザーがChromeにログインする必要がある。

 これは、いわばサイトにアクセスする前に「プロキシサーバー」を介してトラフィックを送受信するもので、サイト側からユーザーのIPアドレスの把握と追跡を無効化する。

 なお、フェーズ0ではほかのドメインや企業への影響を防ぐため、Google所有のドメインへのリクエストのみ、Googleが所有する単一のプロキシ経由でアクセスする。また、米国ベースのIPアドレスを持つクライアントのみ、プロキシにアクセスできる。

 SafariのベースとなっているWebKitでも「Intelligent Tracking Prevention(この文書ではProtectionとしている)」として同様の機能が実験的に有効化されているが、単一プロキシを使う仕様だ。ChromeもSafariも今後のフェーズではダブルホッププロキシモデルに移行するという。