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Razerの新ゲーミングノートは、フルHD/240Hzと4K/120Hzを切り替えられる初のミニLEDパネル搭載機

 既報のとおりRazerは、第13世代CoreとGeForce RTX 40シリーズを搭載したハイエンドゲーミングノート「Blade 16」および「Blade 18」を発表した。それにあわせて、報道向けの説明会が開催されたので、実機の写真とともにその特徴などを紹介する。製品のスペックなどについては、既報を参照されたい。

世界初「デュアルモードミニLEDディスプレイ」搭載のBlade 16

Blade 16

 Blade 16は、その名が示すとおり、16型パネル搭載のノート。一部モデルで、エリア駆動が可能なミニLEDをバックライトとして採用するのもノートPCとして比較的珍しいが、それに加えて、4K(3,840×2,400ドット)解像度では最大リフレッシュレート120Hzなのが、WUXGA(1,920×1,200ドット)では240Hzに上昇する「デュアルモード」となっており、この機能を持ったミニLEDパネル採用は本製品が世界初という。

 同じゲーマーでも、たとえばゴッド・オブ・ウォーのような1人用でグラフィックス重視のゲームは、フレームレートよりも精細さを重視したいが、エーペックスレジェンズのようなアクション性が強い対戦ゲームでは解像度を下げてでもフレームレートを上げたいと言った、ニッチではあるが、刺さる機能を実現したパネルを採用した製品と言える。

解像度を下げる分、リフレッシュレートを上げるというデュアルモード対応のミニLED液晶パネルを世界初採用
切り替えは独自ユーティリティであるSynapseで行なう

 Blade 16は、GeForce RTX 4060/4070/4080搭載モデルが用意されるが、このうち上記のデュアルモードミニLEDパネルを選べるのは4070と4080搭載機となる。それ以外のパネルの選択肢としては、2,560×1,600ドット/240Hz固定も用意される。

 このデュアルモード以外にも、ミニLEDパネルは、DCI-P3 100%カバー、3ms以下の応答速度、1,000cd/平方mの高輝度、HDR対応、NVIDIA G-Sync対応、全数キャリブレーション済みなどクリエイターニーズにも応えられるスペックとなっている。

 パネルは16型サイズだが、狭額縁化により、従来の15型から横幅は全く変わっておらず、奥行きも10mm伸びただけのコンパクト設計となっている。

パネルは16型だが筐体横幅は15型と変わらない

 また、独自のファンとベイパーチェンバー採用により、排熱効率を向上させ、ファンノイズを低減。容積辺りの性能を比較した場合、他社の16型製品と比べ10~30%高い性能を実現したという。

ベイパーチェンバー採用で排熱効率を向上

 なお、ミニLEDモデルはまだ発売時期が確定していないが、同社によれば5月末辺りを目処に発売したいとしている。

Blade 16のモデル一覧
右側面
左側面
キーボード。大型のタッチパッドも特徴

より上位のCPUを搭載するBlade 18

Blade 18

 18型パネルのBlade 18は、最上位モデルでBlade 16にはないCore i9-13980HXを採用する。これまでもっとも大きなものは17型パネルのBlade 17だったが、その後継と位置付けられる。

 基本的なデザインや製品の方向性はBlade 16と共通で、13型のCoreとGeForce RTX 40シリーズを搭載するハイエンドゲーミングノートとなる。プラットフォームの更新により、前世代の製品と比較して、ゲーム性能は1.5倍。

 Blade 18のパネルは2,560×1,600ドット/240Hz駆動で、応答速度は3ms、色域はDCI-P3 100%をカバー、輝度は500cd/平方m。こちらもNVIDIA G-Syncに対応する。

左側面
右側面
キーボードとタッチパッドはBlade 16と共通
Blade 18のラインナップ(写真でBlade 16と書かれているのは間違い)

バッテリは2年保証

 このほか、共通の特徴として、バッテリは本体の2倍となる2年保証が付随する。ユーザー自身が取り外せないので、センドバックでの対応となるが、バッテリが膨張したり、駆動時間が短くなったりといった場合に、無償でバッテリを交換できる。また、付属のACアダプタは200~300W級となるが、ゲームなどをしない低負荷状態であれば緊急用にUSB Type-Cポートから市販のUSB-PD 100W対応充電器で給電もできる。

 Razer独自ユーティリティである「Synapse」も機能強化されており、Blade 16/18については、Synapse上でオーバークロックが可能。また、バッテリの過充電を抑え寿命を延ばすための80%充電機能なども追加された。

 なお、メモリは一般的なSO-DIMMを採用し、M.2 SSDについては空きスロットもあるが、現時点ではユーザーがこれらを交換すると保証対象外となる。この点については、今後、Razer認定店舗などで交換ができるような仕組みを模索しているという。