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「ScanSnap」のブランドオーナー、富士通からリコーに

ブランドオーナー変更に伴い、本体へのロゴ印字も変更される。解説は株式会社PFU 代表取締役 執行役員社長の村上清治氏

 株式会社PFUは、同社製ドキュメントスキャナ「ScanSnap」シリーズのブランドオーナーを“富士通”から“リコー”に変更すると発表した。実施は4月より順次、日本国内を含む全世界で行なわれ、8月末までには全面的な移行が終了する見込み。

 ブランドオーナー変更に伴い、製品に印字されるブランドロゴも「FUJITSU」から「RICOH」へと変わる。なお、既に製品の生産の際はRICOHロゴで印字されているが、販売開始は4月1日より順次といった形。一方、Webサイトと店頭カタログなどの切り替えは4月より。

 ただ、社名表記「PFU (A RICOH Campany)」や、スキャナ製品そのもののブランドは「fi & SP」もしくは「ScanSnap」シリーズを継続する。また、「Happy Hacking Keyboard(HHKB)」についてはこれまでもFUJITSUの表記がなくHHKBのみだったが、今後もブランド表記を行なわない。

 今回のブランドオーナー変更の目的は、リコーがPFUを子会社化した後の販売体制シナジーの強化を図るもの。PFUが培ってきたディストリビューター/リセラーチャネルでRICHOブランドを展開しつつ、リコーが持つ顧客基盤/パートナーチャネル/オフィスソリューションを活かして販売の裾野拡大を図る。

今回のブランドオーナー変更
ブランドオーナー変更の目的
PFUのスキャナのラインナップ
販売体制のシナジー効果
全世界でシナジーを生み出す
PFUとリコーの総合力で業務を改革

 また、日本のみならず、米国、アジア・パシフィック/中国、ヨーロッパといった地域においても、このブランド変更のシナジーを活かし、エンドユーザーへの提案拡大を図るとしている。

 1月24日に行なわれたブランド変更に関する説明会では、株式会社PFU 代表取締役 執行役員社長の村上清治氏が、ブランドオーナー変更までの経緯や戦略について解説。「PFUの強みは信頼性と強い技術力であり、これをコアとしてお客様に寄り添いながらニーズに応え、お客様の業務改善を図り、働く喜びを与えてきた。この強みをリコーのシナジーでさらに強化し、さらなる顧客拡大や収益拡大を目指す」と語った。

リコーのPFU買収とブランドオーナー変更まで
PFUのこれまでの歩み
PFUの強み
PFUが目指すビジョン