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PFU、リコーブランド初のA4ドキュメントスキャナ。PCレス運用にも対応

RICOH fi-8040

 株式会社PFUは、ドキュメントスキャナ「fi」シリーズ、「SP」シリーズ、および「ScanSnap」シリーズの既存製品について、新たにリコーブランドとして順次販売を開始する。リコーによるPFU買収にともない、PFUが1月に予告していたもので、Webサイトやカタログ、筐体の刻印などが改められる。8月末までには全リージョンで切り替わる見込み。

 これにあわせ、リコーブランドとして初の新製品2機種を投入。業務用ドキュメントスキャナ「RICOH fi」シリーズから、「RICOH fi-8040」と「RICOH fi-70F」の受注を開始した。出荷開始時期および価格はそれぞれ、5月17日/6万4,500円(税別)、4月7日/4万8,000円(税別)。

既存製品は筐体の刻印なども含め、順次リコーブランドへと変更されていく

RICOH fi-8040

 RICOH fi-8040は、A4サイズに対応したエントリーモデルのADF搭載スキャナ。「fi-7030」の後継機種にあたり、読み取り速度の向上のほか、スキャンから保存までをPCレスで行なえる「DirectScan」機能をシリーズで初めて搭載した点が大きな特徴となる。主な既存ユーザーの医療分野/官公庁におけるリプレースのほか、PCレス/サーバーレス運用を求める新規ユーザーとして、経理/財務、流通、製造分野などでの活用も見込む。

PCレスでのスキャンを実現するDirectScan

 DirectScanは、業務や用途に応じて、読み取り条件や保存先などをジョブとして事前に設定しておくと、本体操作のみでスキャンから保存までを行なえる機能。社内のネットワークフォルダやFTPサーバーへの直接保存、メールでの送信も可能で、本体のタッチパネルからジョブを選ぶだけで、スキャンからイメージデータのプレビュー、保存や送信まで、簡単に実行できる。PCレスでの運用を実現し、複数人での共用にも好適だとしている。

 性能面では、A4カラー原稿の場合で毎分40枚/80面の両面スキャンが可能となり、従来比1.5倍の高速化を実現。加えて、「手差し・単送モード」への対応により、A3用紙のスキャンもキャリアシートなしで行なえるようになった。独自の光学系技術「クリアイメージキャプチャ」や、fiシリーズ専用ドライバ「PaperStream IP」にも対応し、文字の視認性が高いOCRに適した画像を生成できるという。

 操作用ディスプレイについても、従来のファンクションナンバーディスプレイから、4.3型のカラータッチ液晶ディスプレイへと強化。インターフェイスもUSBに加え、新たに有線LANも搭載した。そのほか、10月提供予定のファームウェアアップデートによって、サーバーソフトウェア「PaperStream NX Manager」にも対応予定となっている。

DirectScanは本体のタッチパネル操作でスキャンから保存まで可能
PCからの利用や、PaperStream NX Managerでの運用(要ファームウェアアップデート)にも対応
主な特徴

RICOH fi-70F

RICOH fi-70F

 RICOH fi-70Fは、A6サイズに対応したコンパクトなフラットベッドスキャナ。「fi-65F」の後継機種にあたり、本人確認作業などが必要な窓口や店舗での活用を見込む。

 バスパワーでの動作が可能なほか、従来モデルと比べてACアダプタ使用時の読み取り速度を高速化。解像度200dpiの場合、カラーでは1.7秒から1.3秒へ、グレースケールや2値白黒では1秒から0.9秒へとそれぞれスキャン速度が向上した。原稿サイズや向きの自動補正機能も備え、窓口業務の効率化を実現できるとする。

 センサーはカラーCIS、光学解像度は600dpi、インターフェイスはUSB 2.0。本体サイズは145×234×40mm、重量は0.9kg。

fi-65Fの後継機種となるRICOH fi-70F。主に窓口業務向け