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下剋上なるか?Saishunkan Sol 熊本が首位圏内突入!ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022 第13節 Day2レポート

SFL: Pro-JP 2022 第13節 Day2会場全景

 怒涛の展開が続く「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022(以下SFL 2022)」。第13節 Day2の1試合目はホームのコミュファDetonatioN VS アウェイのSaishunkan Sol 熊本、2試合目はホームのv6プラス FAV gaming VS アウェイの忍ism Gamingの2戦。実況はアール氏、解説はハメコ。氏。

 本日の見所はトップを狙うSaishunkan Sol 熊本と崖っぷちのコミュファDetonatioNとの対戦、そしてこちらもボーダーギリギリのv6プラス FAV gamingとトップを狙える位置にいる忍ism Gamingの対戦と、どちらも波乱含みの激闘を予感させる組み合わせが続く。しかもそれぞれのチームが条件をクリアするには、全勝が求められるなどかなりシビアな展開である一方で、SFL 2022も終盤に差し掛かり、極端な展開になりにくい状況でもあるため、全ての試合が見所といえるだろう。

 ということで早速第13節 Day2の様子をレポートしていこう。なお、今回も配信内容については、アーカイブが公開されており、後からでも自由に閲覧できる。また、本文中の選手名については敬称を略している。

SFL: Pro-JP 2022 第13節 Day2
実況はアール氏、解説はハメコ。氏
配信前番組「ストリートファイターリーグ:ウォームアップ」では、基礎的な「差し返し」についての解説と、そこに絡むプロ選手の思考や行動について解説。初心者向けの分かりやすい説明となっていた

Saishunkan Sol 熊本が全勝で40ポイント獲得!

 1試合目は、ホームがコミュファDetonatioNで、出場メンバーは板橋ザンギエフ、ナウマン、竹内ジョン、うりょ。対するアウェイはSaishunkan Sol 熊本で、出場メンバーはネモ、ひぐち、Shuto、YHC-餅。アウェイとなるSaishunkan Sol 熊本の事前オーダーは先鋒がYHC-餅のダルシム、中堅がShutoのユリアン、大将はひぐちのガイル、待機選手はネモ。このオーダーを受けてホーム側、コミュファDetonatioNは先鋒としてうりょのローズが挑む。

ホームはコミュファDetonatioNで、出場メンバーは板橋ザンギエフ、ナウマン、竹内ジョン、うりょ
アウェイはSaishunkan Sol 熊本で、出場メンバーはネモ、ひぐち、Shuto、YHC-餅
アウェイのSaishunkan Sol 熊本の事前オーダーは、先鋒YHC-餅ダルシム、中堅Shutoユリアン、大将ひぐちガイル
前回の直接対決では大将戦、延長戦にてうりょローズが勝利し、コミュファDetonatioNが勝利した

 先鋒戦の意気込みを聞かれたYHC-餅は「前回こっちからうりょさんにいって負けちゃってるんで、今回こそはっていう気持ちがまあるんですけど、前回とは違ったところもちょっとありますんで、見せれるように頑張ります」とした。対するうりょは「そうですね、前回のように行くとは全然思ってなくて、こっちもさらにダルシム戦を勉強してきたんで、それを出したいと思います」とした。

 うりょローズとYHC-餅ダルシムの先鋒戦。うりょローズはVトリガーII/VスキルII、YHC-餅ダルシムはVトリガーI/VスキルI。

 1戦目1ラウンドは遠距離の牽制からの接近戦といった多彩な猛攻でYHC-餅ダルシムが先制。2ラウンドもYHC-餅ダルシムのペースで試合が展開し、そのまま攻め切って勝利し、連勝で1本を先取した。

 2戦目1ラウンドは一転、うりょローズが中距離での立ち回りで抑え込み先制。2ラウンドはYHC-餅ダルシムの猛攻で体力を削られたうりょローズが反撃を見せるも、YHC-餅ダルシムがこれを取り返す展開。3ラウンドはうりょローズが押し切って勝利。1本を取り返す展開となった。

 最終3戦目1ラウンドはうりょローズの攻めがうまく決まり先制。2ラウンドはうりょローズが画面端にYHC-餅ダルシムを追い詰めて大幅に体力を削るも、劣勢状態から慎重な立ち回りで反撃を決めたYHC-餅ダルシムが取り返す。フルカウントの最終3ラウンドはYHC-餅ダルシムが猛攻で決めて勝利。激闘の先鋒戦をYHC-餅ダルシムが制した。

 先鋒戦のYHC-餅ダルシム勝利により、Saishunkan Sol 熊本が10ポイントを先制。また、コミュファDetonatioNは全勝を逃したこのタイミングでプレイオフ進出の可能性がなくなった。一方でトップをねらうために全勝が必須のSaishunkan Sol 熊本にとって、この勝利は極めて重要な先制ポイントと言える。

 続く中堅戦はShutoのユリアンに対して、板橋ザンギエフのGが挑む。意気込みを聞かれたShutoは「この組み合わせ、Gがめちゃくちゃ笑顔になりやすい組み合わせで、やっぱり彼(板橋ザンギエフ)の笑顔を見ると、うちのリーダー(ネモ)がちょっと嫌な顔するんで、今日は1度も笑わせないっす。もう1度も笑顔出させずに終わらせます。それを目標に今日頑張ってきました」と板橋ザンギエフとネモとの因縁をネタにコメント。

 これにアール氏が、ノースマイル、フィニッシュすか? と尋ねると、「そう。みんなワイプ見ててください。多分、つまらなそうに対戦するんで」と続けた。

 対する板橋ザンギエフは「Shuto、やっぱ最近のパフォーマンスものすごいよくて、相当なんでしょう、これはマジでなんか乗り越えたなって思わせるプレイヤーだなって思ったので、もうユリアン戦をめちゃくちゃ練習して、あのまぁ、ほかのプレーヤーのユリアンもいるんですけど、Shutoのユリアンを倒すために、ユリアン戦やってきました。なので、Shutoのユリアンをしっかり倒したいなと思います」とした。

 板橋ザンギエフGとShutoユリアンの中堅戦。板橋ザンギエフGは、ShutoユリアンともにVトリガーI/VスキルI。

 1戦目1ラウンドは前半はShutoユリアン有利の展開ながら、時間をじっくり使った攻防から終盤に板ザンGの連携が決まって形勢逆転。そのままタイムオーバーまで逃げ切って板ザンGが先制。2ラウンドも体力ギリギリの戦いが展開。Shutoユリアンと板ザンGが互いに巧みな攻防を見せつつ、最後は板ザンGが読み勝って連勝で1本先取となった。

 2戦目1ラウンドは序盤Shutoユリアンの猛攻が決まるも、後半板ザンGがVトリガー「マキシマムプレジデント」発動からの猛攻で、画面端にShutoユリアンを追い詰めての連携で先制。2ラウンドはShutoユリアンが前半で有利な状況を作ってから慎重な立ち回りでタイムオーバーまで体力を死守。3ラウンドはShutoユリアンが画面端に追い込み一気に決めてパーフェクト。Shutoユリアンが1本を取り返した。

 最終3戦目1ラウンドは、板ザンGとShutoユリアン、五分の戦いを見せるもギリギリの攻防の中、板ザンGの垂直飛びを狙ったEXチャリオットタックルで対空を決めて先制。2ラウンドは板ザンGの大胆な猛攻が決まってここを取り返す展開に。フルカウント最終3ラウンドは両者一進一退の展開から、最後はShutoユリアンがVトリガー「エイジスリフレクター」を活かした読み合いを制して勝利。Shutoユリアンが中堅戦を制した。

 Shutoユリアンの中堅戦勝利により、Saishunkan Sol 熊本が20ポイント連取。トップをねらう上で重要なチーム連勝をキープした。また、ここまでの20ポイント獲得でSaishunkan Sol 熊本のプレイオフ以上進出も確定させた。

先鋒戦はうりょローズとYHC-餅ダルシムの一戦。接近戦から遠距離攻撃など多彩な攻めで、YHC-餅ダルシムがうりょローズを撃破、前回の直接対決の借りを返す形となった
中堅戦は板橋ザンギエフGとShutoユリアンの一戦。読み合いを制して勝利した板橋ザンギエフはワイプにて満面の笑みを見せる
最後はShutoユリアンのVトリガー「エイジスリフレクター」を活かした攻めで勝利。ワイプには天を仰ぎ、後にうなだれる板橋ザンギエフの姿と勝利で大はしゃぎするShutoの姿

 大将戦はひぐちのガイルに対して、竹内ジョンのコーディーが挑む。意気込みについて聞かれたひぐちは「ただ20ポイント取っていただいたおかげで、多分プレイオフに出られるということが先ほど確定したはずなので、まあここから、あとどれだけ順位を伸ばせるかっていうところなので、この20点すごい大事かなとも思いますので、気楽にやりつつも、ちゃんと上位を目指していけるようにしっかり勝ちたいと思います」とかなりリラックスした感じのコメントした。

 対する竹内ジョンはうなだれた仕草から「……いや……てか、ネモさん……出ないはないっすよ」とぼやきから入る。続けて「……俺勝つんで……延長戦、ネモさん出てください」とネモに対するアピールを見せた。

 竹内ジョンコーディーとひぐちガイルの大将戦。竹内ジョンコーディーはVトリガーI/VスキルII、ひぐちガイルはVトリガーI/VスキルI。

 1戦目1ラウンドはひぐちガイルが絶妙な攻守のバランスで、時間をじっくり使った立ち回りから先制。2ラウンドは竹内ジョンコーディーがゾンクナックルなどの火力の高いで取り返す。3ラウンドも竹内ジョンコーディーの猛攻が決まって連勝で1本先取となった。

 2戦目1ラウンドは竹内ジョンコーディーの果敢な立ち回りで先制。2ラウンドはギリギリの攻防を展開した両者ながら慎重な立ち回りのひぐちガイルがここを取り返す。3ラウンドはひぐちガイルが堅い攻めから、そのままクリティカルアーツ「ソニックテンペスト」をリーサルで決めて連勝。1本を取り返す流れとなった。

 インターバルを挟んでの3戦目1ラウンド、ひぐちガイルの立ち回りが変化。これまでヒットしていた竹内ジョンコーディーの攻めが当たらなくなり、逆に中央での立ち回りでひぐちガイルの攻めがうまく決まって先制。2ラウンドも緩急つけた変化の激しい立ち回りでひぐちガイルが有利に展開。最後はクリティカルアーツ「ソニックテンペスト」で決めて2本を連取する流れとなった。

 再度インターバルを挟んでの4戦目1ラウンドはひぐちガイルが時間をじっくり使った攻防を見せ、時間ギリギリで決めて先制。2ラウンドは竹内ジョンコーディーがVトリガー「サイドアーム」発動からの猛攻で画面端にひぐちガイルを追い込むが、ここを脱して反撃を決め、最後はクリティカルアーツ「ソニックテンペスト」を決めて勝利。大将戦をひぐちガイルが制した。

 そして大将戦のひぐちガイル勝利により、Saishunkan Sol 熊本が全勝40ポイントを獲得。最終14節のトップ奪還に望みを繋ぐ展開となった。

大将戦は竹内ジョンコーディーとひぐちガイルの一戦。1戦目は竹内ジョンコーディーの猛攻が決まり先制
1本ずつ取った3戦目くらいからひぐちガイルの立ち回りに変化が見られ、ここからひぐちガイルの快進撃が続いていく
ひぐちガイルがクリティカルアーツ「ソニックテンペスト」をリーサルで決めて大将戦を勝利! 落ち着いて飲み物を飲む感じも実にひぐちらしい

 試合終了後は勝利したSaishunkan Sol 熊本へのインタビューが行なわれた。先ずは先鋒戦で勝利したYHC-餅に話を聞くと「今日はもう、はちゃめちゃやってやろうと思って。なんかちょっと体調崩してたのはあるんですけど、ちょっと頭で考えるのが鈍ってるかもしれないと思って、体が感じたことをやろうと。これが通るんじゃないかって頭で考えずに体でやろうと。結果としてはよかったのか悪かったのかよくわかんないですけど、勝ちは勝ちなんで、まあ、なんかやってよかったなと思います」とした。

 続いて中堅戦で勝利したShutoは開口一番「えっと……ザンギ(板橋ザンギエフ)さん笑ってましたか?」と解説席に質問を返す。これにアール氏やハメコ。氏が板橋ザンギエフのワイプの状況を色々説明すると、続けて「ちょっと後で確認してみます。ありがとうございます」としてインタビューを締めくくった。

 本日待機となったリーダーのネモは「そうですね……まさか、こんなに完璧にハマるとは思ってもいませんでした。いや、正直、こいつらすげえなって、あの見てて思いました」と素直にコメント。これにShutoらが「マジみんなすごかったな」など声が掛かる。

 アール氏からオーダーの難しさについて聞かれるとネモは「ちょっと皆さんの期待を裏切ることになってしまったかもしれないんですけれども、多分ジョンが勝ってたら俺が出てたんで……」と竹内ジョンの試合前のコメントについて言及。続けて「ちょっとジョンには……色々なんかチームでの悩みとかあるのかな? 相談乗ろっか?」と好調のチームの状況からか、久々のおふざけコメントが飛び出した。

 最後に大将戦で見事に勝利したひぐちは「やっぱり、あの中足中段っていう行動があったと思うんですけど、あそこからやっぱり一気に流れを持ってったなっていうことで、やっぱその格闘ゲームって瞬時の読み合いがすごい今後に影響するんだなっていうのが、ひしひしと自分で実感しましたね。なんか自分で言うのもあれですけど、なんかかなりあそこは勝負強いなって自分で思いました」と試合中の感触を語った。

 また、チームが全勝40ポイント獲得した点について聞かれると「40ポイントゲットしたことで、今日始まる前はプレイオフにいけるために、みたいな気持ちもあったんですけど、ここまで来たら2位とか上位を目指して……グランドファイナルも視野にしっかり入れていきたいなと思います」とし、トップも目指す意向を示してインタビューを締めくくった。

勝利したSaishunkan Sol 熊本のチームインタビュー
久々におふざけコメントも飛び出した本日待機のチームリーダー、ネモ
第1試合の結果はなんとSaishunkan Sol 熊本が全勝し、最終14節でのGood 8 Squadとの直接対決でトップ奪還の可能性を残した

v6プラス FAV gamingが全勝達成!忍ism Gamingは赤信号点灯の大ピンチ!

 2試合目はホームがv6プラス FAV gamingで、出場メンバーはsako、ときど、ボンちゃん、鶏めし。対するアウェイは忍ism Gamingで、出場メンバーはももち、藤村、ヤマグチ、ジョニィ。アウェイとなる忍ism Gamingの事前オーダーは先鋒が藤村のルーク、中堅がヤマグチのルーク、大将はももちのコーディー、待機選手はジョニィ。このオーダーを受け、ホーム側、v6プラス FAV gamingからは鶏めしのダルシムが挑む。

 なお、リーダーのsakoが本日体調不良で不在のため、v6プラス FAV gamingは3人全員参加で挑む。

ホームはv6プラス FAV gamingで、出場メンバーはsako、ときど、ボンちゃん、鶏めし。なお、sakoは本日体調不良のため、参加していない
アウェイは忍ism Gamingで、出場メンバーはももち、藤村、ヤマグチ、ジョニィ
アウェイ、忍ism Gamingの事前オーダーは先鋒が藤村ルーク、中堅がヤマグチルーク、大将はももちコーディー
前回の直接対決では、忍ism Gamingが全勝40ポイント獲得での大勝利を見せていた

 先鋒戦の意気込みを聞かれた藤村は「まぁルークに来るんだったら、鶏めしさんかsakoさんかなと思って、しっかりそこは練習してきたんで。ここね、大事なとこなんで、まあまず先鋒で勝って流れをつけれたらいいなと思います」とコメント。

 対する鶏めしは「ちょっとルーク練習するにあたって、チーム内で(メンバーには)不足しないんですけど、ときどさんとボンさんともういっぱいできるんですよ。ただ、やればやるほどちょっと不安になってきちゃって、これでいいのか? って……頑張りますよ」とした。

 鶏めしダルシムと藤村ルークの先鋒戦。鶏めしダルシム、藤村ルークともにVトリガーI/VスキルI。

 1戦目1ラウンドは序盤から藤村ルークの猛攻が火を噴き、鶏めしダルシムが体力を大幅に削るも、後半は鶏めしダルシムが反撃を見せ、互いの体力がギリギリの状況に。最後は藤村ルークの動きを読んだ鶏めしダルシムが決めて先制。2ラウンドは逆に鶏めしダルシムの動きを読んでの攻めで取り返す。3ラウンドは鶏めしダルシムが遠距離からの牽制による慎重な立ち回りで勝利。鶏めしダルシムが1本先取となった。

 2戦目1ラウンドは藤村ルークの猛攻が決まって先制。2ラウンドは鶏めしダルシムが遠距離からの牽制を決めながら中央での攻防を制してここを取り返す。3ラウンドは藤村ルークがギリギリの攻防からクリティカルアーツ「イレイザー」を決めようとするも、僅かに浮いていた鶏めしダルシムにヒットせず! しかしその後もヨガテレポートの移動先を読み切って勝利。藤村ルークが1本を取り返す激戦となった。

 最終3戦目1ラウンドは鶏めしダルシムの遠距離からの攻めが決まって先制。2ラウンドもヨガバーナーを活かした攻めなどで押し切って連勝で2本先取。激闘の先鋒戦を鶏めしダルシムが勝利した。

 先鋒戦の鶏めしダルシムの勝利により、v6プラス FAV gamingが10ポイントを先取した。

 続く中堅戦はヤマグチルークに対して、ボンちゃんがサガットで挑む。意気込みを聞かれたヤマグチは「個人的に全然ルークよりサガットの方が嫌なんですけど、まあ前回なんとか勝てて、今回も頑張ればいけると思うんで、勝ちたいと思います」とコメント。

 対するボンちゃんは「前回もね、サガット-ルークでやれて、しかも完勝できるだろうなと思ってたんですけど、なぜか完敗という結果に終わってしまったんで、この時のね、ストレスを溜めてる状態で7節くらい我慢してたわけですよ。なので、もう見せるだけっすよ!」とコメント。これにアール氏が執行しちゃうって感じですね? と聞くと間髪入れずに「執行の時間です!」と顔芸も付けてコメントした。

 ボンちゃんサガットとヤマグチルークの中堅戦。ボンちゃんサガットはVトリガーII/VスキルII、ヤマグチルークはVトリガーI/VスキルII。

 1戦目1ラウンドは両者体力を削り合う五分の攻め合いからボンちゃんサガットが読み合いを制して先制。2ラウンドも果敢に攻め合う両者だが、ここでボンちゃんサガットがクリティカルアーツ「タイガーランペイジ」を見事に決めてヤマグチルークの体力を大幅に削り、そのまま勝利。連勝でボンちゃんサガットが1本を先取した。

 インターバルを挟んでの2戦目1ラウンドはヤマグチルークの猛攻が炸裂して先制。2ラウンドは画面端にヤマグチルークを追い込んでの攻め立てたボンちゃんサガットがここを取り返す。3ラウンドはヤマグチルークの猛攻を画面端で耐えて抑えつつ、Vトリガー「タイガーアサルト」発動で押し返す。その後ゲージを溜めつつ決めて、ボンちゃんサガットが勝利で2本連取。中堅戦をボンちゃんサガットが勝利した。

 ボンちゃんサガットの中堅戦勝利により、v6プラス FAV gamingが20ポイント獲得となった。

先鋒戦は鶏めしダルシムと藤村ルークの一戦。ヨガバーナー、ヨガテレポートなどを駆使した鶏めしダルシムの猛攻が続く
藤村ルーク、逆転を狙ったクリティカルアーツ「イレイザー」が空を切ってしまう! そのまま反撃で鶏めしダルシムがギリギリの先鋒戦に勝利した
中堅戦はボンちゃんサガットとヤマグチルークの一戦。1試合目はクリティカルアーツ「タイガーランペイジ」で大幅に体力を削るなど猛攻を見せたボンちゃんサガットが2戦連勝で中堅戦を制した

 大将戦はももちのコーディーに対してときどのルークが挑む。意気込みについて聞かれたももちは「かなりチームが今、危機に直面してると思うんで、ちょっとここで……アウェイはずっと自分が大将をチームメイトが信じて任せてきてくれてるんで、ちょっとここを踏んばって20ポイント、延長戦で5ポイント取れるように、まずはときどを倒したいと思います」と気合いを見せる。

 対するときどは「前回、逆に0-40食らってるんで、ここはしっかり借りを返したいなと思います」とシンプルなコメントにとどめた。」

 ときどルークとももちコーディーの大将戦。ときどルークはVトリガーI/VスキルI、ももちコーディーはVトリガーI/VスキルII。

 1戦目1ラウンドはときどルークが画面端に追い込んでの猛攻を見せるもここを脱したももちコーディーが反撃を見せる。互いに時間をじっくり使った攻防を展開し、最後はももちコーディーが絶妙のタイミングでの攻めで先制。2ラウンドはももちコーディーの猛攻が決まり、有利の展開ながら、時間をじっくり使った攻防からももちコーディーのゾンクナックルを防ぎ、ときどルークが反撃。これを取り返す展開。3ラウンドも時間をじっくり使った攻防でときどルークが体力有利の流れ。時間ギリギリのところで攻めてきたももちコーディーに対しても、ときどルークがEXライジングアッパーを決めて勝利。ときどルークが1本を先取した。

 2戦目1ラウンドは体力を大幅に減らしたときどルークが画面端に追い込んでの猛攻を見せるも、そのまま攻め切ったももちコーディーが先制。2ラウンドは時間をじっくり使った慎重な立ち回りで徐々に攻めるときどルークがそのまま攻め切って取り返す。3ラウンドはももちコーディーの猛攻で大幅に体力を減らすときどルークが、画面端に追い込んで反撃を見せ、五分の展開から残り時間ギリギリのところで慎重に立ち回るももちコーディーの隙をついてのうしろ投げを決めて勝利。ときどルークが2本連取となった。

 インターバルを挟んでの3戦目1ラウンド、両者とも慎重な一進一退の攻防を展開。ギリギリの体力、残り時間わずかの猛攻でももちコーディーが決め切って先制。2ラウンドは画面端にときどルークを追い詰め一気に決めて連勝で1本を取り返した。

 再度インターバルを挟んでの4戦目1ラウンドはときどルークの勢いが上がり、画面端までももちルークを攻め立てて先制。2ラウンドはときどルークの凄まじい猛攻に対し、ももちコーディーがじっくり反撃を見せ、両者体力ギリギリ、五分五分の展開から残り時間ギリギリで押し切ってここを取り返す。3ラウンドはももちコーディー有利の展開からときどルークが反撃で体力を奪い返す一進一退の攻防。残り時間20秒を切った辺りで、ときどルークがクリティカルアーツ「イレイザー」を使ってももちコーディーの体力を大幅に削る。ここで反撃を見せるももちコーディーだが、その隙をついたときどルークがロックブレイカーで決めて勝利。大将戦をときどルークが制した。

 大将戦のときどルーク勝利により、v6プラス FAV gamingが驚異の全勝40ポイントを獲得した。

大将戦はときどルークとももちコーディーの一戦。どの試合も時間ギリギリの攻防になる展開が多い
ももちコーディーのEXゾンクナックルなど、強力な攻撃の数々と読み合いのうまさがときどルークを追い詰める展開も多く見られた
4戦目3ラウンド、タイムオーバーも視野に入れた時間ギリギリの攻防は、ときどルークのロックブレイカーが見事に決まって勝利、大将戦をときどルークが勝利した

 試合終了後は勝利したv6プラス FAV gamingへのインタビューが行なわれた。まず、激闘の先鋒戦で勝利した鶏めしは「ほんと序盤から終盤まで厳しい戦いでした。本当にときどさんとボンさんとやってると、ああいう展開にはならずにやられる可能性がすごく高くて、本当に……本当にちょっと胃がキリキリしてたんですけど。やっぱ普段やってる時、喋りながらやってたんですけど、ちょっとルーク戦に限ってはちょっと暇がなかったですね。全然暇なくて、でも勝てたんで、本当よかったですよ……」と安堵の表情でコメントした。

 中堅戦で勝利したボンちゃんは「だから言ってんじゃないですか。執行するって! こう、前もしなきゃいけなかったんだけどな~」と最初のうちはハイテンションながら、前回の敗北について思い出すと再び嘆きだす流れに。

 続けて「リーダー(sako)が今回ね、初の不在っていう形になってて、やっぱここでチームもなんかダメダメ~な感じになっちゃうとなんか悪いなってのもあって、すごいsakoさんもホッとしてると思います」とした。

 前回の直接対決で40ポイントを取られ、今回終盤で40ポイントを取り返した点について聞かれると「いや、そりゃ返せるでしょ! 元々圧倒する予定だったんだから、忍び(忍ism Gaming)には! 去年(SFL 2021)の借りを返さなきゃと思ってたんだから! でもね、なんかね、やられちゃって、今年もきついんだ、とか思いながら敗北を噛みしめてたんですけど、いやでも本当よかったです」とした。

 大将戦で勝利したときどは「まぁ、相手が相手なんで……内心、ルーク-コーディの組み合わせって、結構ルークがいけるんじゃないかと最近思えるようになってきたんで楽しみにはしてたんですけど、それもやっぱ、ももちとは対戦してなかったんで、だからそう思えてるのかなっていうのはちょっとあったんですよ」とし、ももちのコーディーとの対戦には不安もあったと胸の内を語る。

 続けて「でも、やっぱり対戦に付き合ってくれた人たちが結構たくさんいたので、その思いはなんとか封じ込めて、いけるんだぞっていう思いだけを背負って戦おうとはしてました。中盤、ちょっと崩れかけたんですけど、普段の練習の成果もあって、なんとか拾った試合も多くて、運もありきで今回はこの結果になって、本当にありがたいなと思いました」と語った。

 チームで40ポイント獲得した点について聞かれると「我々が3位以上目指してることには変わりありません! まだ全然目があると思ってます。で、最後の節で広島TEAM iXAとの試合を控えてるんですが、みんなもあとこれで1試合ずつ仲良く最後に残してるってことで、本当に最後の試合で、楽しみながらさらに上目指していきたいなと思います」としてインタビューを締めくくった。

勝利したv6プラス FAV gamingのチームインタビュー
不安な心境ながらも勝利して満面の笑みと顔芸を見せるボンちゃん
第2試合の結果、ときどルークがももちコーディー撃破など全員勝利で40ポイント獲得となった

Good 8 SquadとSaishunkan Sol 熊本の直接対決でトップ確定なるか?

 以上、簡単ではあるが、第13節 Day2の2試合の様子をお伝えした。一言で言えばとにかく激闘の連続だった。そして第13節の結果をもって、コミュファDetonatioNのプレイオフ進出の希望がなくなり、Saishunkan Sol 熊本のプレイオフ進出以上が確定した。ただし、最終順位はまだ確定していないという混戦模様だ。

 上位陣については、現在トップのGood 8 Squadは最終第14節でSaishunkan Sol 熊本相手に20ポイント以上獲得すればトップ確定だ。ここで、もしSaishunkan Sol 熊本に全敗、すなわち0ポイントの場合はSaishunkan Sol 熊本が全勝で370ポイントとなり逆転し、Good 8 Squadが2位以下に転落。10ポイント獲得の場合もBATTLEのスコア次第でトップ転落の可能性が残っている。

 現在2位の名古屋OJA BODY STAR Mildomは全勝することでトップが狙えそうな状況だが、先にGood 8 SquadとSaishunkan Sol 熊本の直接対決があるため、こちらの結果次第ではトップのチャンスが消失する場合もある。

 現在3位のSaishunkan Sol 熊本は次がトップのGood 8 Squadとの直接対決のため、ここでもし全勝すると370ポイントとなり、Good 8 Squadを抜くことが可能だ。ただし、その後の試合で名古屋OJA BODY STAR Mildomが全勝すると同率トップとなり、BATTLE数などのスコア次第という状況になる。もちろんこの状況下で名古屋OJA BODY STAR Mildomが1敗でもした場合は、その瞬間に単独でのトップが確定する。

 一方で4位以下のチームもまだプレイオフ進出が確定していない。現在4位のv6プラス FAV gamingは10ポイント以上獲得でプレイオフ進出が確定となるが、ここで全敗してしまうと一気に6位にまで転落する可能性が残ってしまう。ちなみにv6プラス FAV gamingがここで全勝すると345ポイントとなるため、Saishunkan Sol 熊本と名古屋OJA BODY STAR Mildomが全敗、または10ポイントしか獲得できなかった場合は、2位にまで上がることが可能な状況だ。

 現在5位にまで転落してしまった忍ism Gamingの場合も、10ポイント以上獲得でプレイオフ進出が確定するが、ここで全敗してしまうと6位転落の目が残っている。v6プラス FAV gamingと同様、忍ism Gamingも次の試合で全勝を決めると340ポイントとなるため、こうなれば名古屋OJA BODY STAR MildomとSaishunkan Sol 熊本、v6プラス FAV gamingの状況次第では2位に返り咲くことも可能だ。

 そして現在6位の魚群だが、ここで名古屋OJA BODY STAR Mildom相手に全勝40ポイント獲得で305ポイントとなり、全敗した場合のv6プラス FAV gamingと並び、全敗した場合の忍ism Gamingを上回る結果となるので、どちらかが成立すればプレイオフ進出が可能となる。

 いずれにせよ、魚群は名古屋OJA BODY STAR Mildom相手に全勝が絶対条件となるため、かなり厳しい状況なのは間違いない。加えて魚群と名古屋OJA BODY STAR Mildomの試合はSFL 2022最後の試合となるため、先の試合で忍ism Gamingとv6プラス FAV gamingが10ポイント以上を獲得していた場合は試合前からプレイオフ進出不可が確定することとなる。

 次回、最終第14節 Day1は12月9日20時からの開始。次回カードは1試合目がホームのGood 8 Squad VS アウェイのSaishunkan Sol 熊本、2試合目はホームの広島 TEAM iXA VS アウェイのv6プラス FAV gamingの2戦が行なわれる。

第13節の試合結果
第13節 Day2終了時の順位表
次回、最終第14節 Day1は12月9日金曜の20時から
今後のスケジュール。ついに第14節を残すのみとなった