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ひゅんひゅん! Good 8 Squadと名古屋OJA BODY STAR Mildomがプレイオフ進出以上確定! ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022 第13節 Day1レポート

SFL: Pro-JP 2022 第13節 Day1会場全景

 残すところ2節となった「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022(以下SFL 2022)」。本日第13節 Day1の1試合目はホーム 名古屋OJA BODY STAR Mildom VS アウェイの広島 TEAM iXA、2試合目はホームGood 8 Squad VS アウェイの魚群の2戦。実況は大和周平氏、解説はハメコ。氏。

 本日の見所は名古屋OJA BODY STAR Mildomの動向及びGood 8 Squadと魚群の直接対決だ。前回の記事でも触れた通り、もし本日の試合で名古屋OJA BODY STAR Mildomと魚群が全勝した場合、現在トップのGood 8 Squadが6位転落、プレイオフ進出不可の可能性が残るからだ。一方でGood 8 Squadが魚群相手に1勝でもすることで、例え本日の試合で敗北したとしても、プレイオフ進出が確定する。

 そして最下位が確定してしまった広島 TEAM iXAだが、こんな状況だからこそ是非面白い試合を期待したい。

 ということで早速第13節 Day1の様子をレポートしていこう。なお、今回も配信内容については、アーカイブが公開されており、後からでも自由に閲覧できる。また、本文中の選手名については敬称を略している。

SFL: Pro-JP 2022 第13節 Day1
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実況は大和周平氏、解説はハメコ。氏
本日の配信前番組「ストリートファイターリーグ:ウォームアップ」では、筆者がレポートのラストで書いていたような可能性を表にして紹介してくれていた。BATTLE数の算出方法についても分かりやすく解説しており、非常に助かる内容となっていた
本日の大和's チョイスとして、ゲーム内のチームコスチューム販売数ランキングが紹介されたのだが、なんとトップを獲得したのは広島 TEAM iXA! なお、超絶余談だが、筆者は全チームコスチュームのセットを購入済みだ

名古屋OJA BODY STAR Mildomが全勝! 奇跡は起こるのか?

 1試合目はホームが名古屋OJA BODY STAR Mildomで、出場メンバーはあきら、ウメハラ、ふ~ど、ナリ君、対するアウェイは広島 TEAM iXAで、出場メンバーはストーム久保、ガンファイト、稲葉、クラッシャー。アウェイとなる広島 TEAM iXAの事前オーダーは先鋒がガンファイトのアレックス、中堅が稲葉のベガ、大将はストーム久保のアビゲイル、待機選手はクラッシャー。このオーダーを受けてホーム側、名古屋OJA BODY STAR Mildomの先鋒はあきらのキャミィが挑む。

ホームは名古屋OJA BODY STAR Mildomで出場メンバーはあきら、ウメハラ、ふ~ど、ナリ君
アウェイは広島 TEAM iXAで出場メンバーはストーム久保、ガンファイト、稲葉、クラッシャー
アウェイの広島 TEAM iXAの事前オーダーは、先鋒ガンファイトアレックス、中堅稲葉ベガ、大将ストーム久保アビゲイル
前回の直接対決ではアウェイの名古屋OJA BODY STAR Mildomがホームの広島 TEAM iXA相手に全勝勝利を見せていた

 先鋒戦の意気込みを聞かれたガンファイトは「そうですね、想像した通り、あきらキャミィで来るので準備していて、キャミィ使いのほるもん(@hourumono)さんがスパーしてくれて、まぁできる限り仕上げていて、今日もまあいい試合見せればいいなと思ってます、頑張ります」と語った。

 対するあきらは「はい、もう2週間近く前からずっとアレックス使いのキチパ(@kichipa_)とどんぱち(@donpachi_89)さんにお願いして準備してきました。 まぁ、あんだけカッコいい人にね、ゲームだけでは勝ちたいんで、絶対勝ちたいと思います!」とした。

 あきらキャミィとガンファイトアレックスの先鋒戦。あきらキャミィはVトリガーI/VスキルII、ガンファイトアレックスはVトリガーI/VスキルII。

 1戦目1ラウンドはガンファイトアレックスの伸び伸びとしたプレイが全開! いきなりの猛攻にあきらキャミィがなす術もないままにパワーボムをリーサルに決めてのパーフェクトKO! 続く2ラウンドもガンファイトアレックスの猛攻が止まらず、連勝で1本先制。

 インターバルを挟んでの2戦目、あきらキャミィは早くも勝負服のクリスマスコスチュームで挑む。1ラウンドは慎重な立ち回りとなったあきらキャミィがガンファイトアレックスの攻めをうまくしのぎつつ試合を展開。ガンファイトアレックスの反撃を受けながらもここは攻め切って先制。2ラウンドもあきらキャミィは慎重な立ち回りで有利に試合を展開していたが、ガンファイトアレックスの激しい反撃で逆転に成功してここを取り返す流れに。3ラウンドはあきらキャミィが果敢に攻めながらもガンファイトアレックスも押し返す五分の展開。体力劣勢のあきらキャミィだったが、慎重に時間を使った立ち回りを見せつつ、最後はヒット確認からのクリティカルアーツ「クロススティンガーアサルト」をリーサルで決めて勝利。1本を取り返す流れとなった。

 最終3戦目1ラウンドはあきらキャミィの動きが良好で攻め切って先制。2ラウンドは両者ギリギリの中での攻防からガンファイトアレックスが攻め切って取り返す。フルカウントの最終3ラウンドはあきらキャミィの完璧な立ち回りで最後はクリティカルアーツ「クロススティンガーアサルト」のリーサルでパーフェクトKOを決めて勝利。激闘の先鋒戦をあきらキャミィが勝利した。

 あきらキャミィの先鋒戦勝利により、名古屋OJA BODY STAR Mildomが10ポイント先取となった。

 続く中堅戦は稲葉のベガに対してふ~どのレインボー・ミカが挑む。意気込みを聞かれた稲葉は「つい先日、ちょっとどぐらさんが壊されるところを目の当たりにしてるんで結構怖いんですけど、逆に壊してやろうと思ってます、頑張ります」とコメント。後ろからは若干野太い声で「やったれー」、や「壊したれー」といった激が飛ぶ。

 対するふ~どは「そうっすね、あの前回どぐらにすごいいい勝ち方したのが逆に不安ですね。いや、ミカってやっぱすごい荒れるんですよね。だからちょっと上ぶれしたなと思ったんで。そこだけ……そこだけ不安です」とレインボー・ミカのキャラクターならではの不安をコメントした。

 ふ~どミカと稲葉ベガの中堅戦。ふ~どミカはVトリガーI/VスキルI、稲葉ベガはVトリガーII/VスキルII。

 1戦目1ラウンドはふ~どミカの猛攻が止まらず、そのまま攻め切って先制。2ラウンドは序盤のふ~どミカの攻めに対して稲葉ベガが中距離戦をしのいで反撃で決めて取り返す。3ラウンドは画面端に追い込まれた稲葉ベガが粘りを見せるも、ふ~どミカのVリバーサル「ピーチゲーター」などで白ダメージを重ねられ、そこにクリティカルアーツ「バッドリーピーチ」を決められ一気に稲葉ベガの体力が削られる。そのまま攻められふ~どミカが1本を先取した。

 2戦目1ラウンドは稲葉ベガの慎重な立ち回りをふ~どミカの猛攻が上回り、決めて先制。2ラウンドもふ~どミカ有利の展開が続く中、稲葉ベガが必死の反撃で食らいつくが、そこに畳みかけるふ~どミカの猛攻というギリギリの攻防が展開。最後はふ~どミカが中距離を制して勝利。中堅戦をふ~どミカが制した。

 ふ~どミカの中堅戦勝利により、名古屋OJA BODY STAR Mildomが20ポイント連取という展開となった。

先鋒戦はあきらキャミィとガンファイトアレックスの一戦だが、1ラウンドからいきなりガンファイトアレックスがファイト一発でパーフェクトKO! 最後のパワーボムの際にはハメコ。氏も思わず「俺たちが求めてたパワーボム!」と大絶賛!
2戦目第3ラウンド、体力的にガンファイトアレックス有利の展開の中、ギリギリの攻防の中であきらキャミィが放ったヒット確認からのクリティカルアーツ「クロススティンガーアサルト」で逆転勝利! 思わず顔を手で抑えて安堵の表情を浮かべるあきらと、一瞬口元を抑えてやられたといった表情を見せるガンファイト
中堅戦はふ~どミカと稲葉ベガの一戦。要所で対策の成果を見せる稲葉ベガながら、ふ~どミカの猛攻が各所で見られ、2本連取でふ~どミカの中堅戦勝利となった

 大将戦はストーム久保のアビゲイルに対してウメハラのガイルが挑む。意気込みについて聞かれたストーム久保は「ウメハラさんが来ると思ってなかったんでドキドキしてるんすけど、まあ、残り少ない試合の中で、今日は特に頑張りたいと思ってるんで、見せていきたいと思います」とした。

 対するウメハラは「これにもし勝てれば一応リーグの決勝に行けるっていうことで、すごい大事な試合だってことで、すごい練習してきて……ただ、相手が使えるキャラいっぱいいるんで、ちょっと対策も分散しちゃってるんで、そこが不安ではあるんですけど、まぁ、やれることをやって勝ちたいなと思います」とした。なお、リーグの決勝というのはプレイオフを指していると思われる。

 ウメハラガイルとストーム久保アビゲイルの大将戦。ウメハラガイルはVトリガーI/VスキルI、ストーム久保アビゲイルはVトリガーII/VスキルI。

 1戦目1ラウンドはストーム久保アビゲイルがウメハラガイルを画面端に追い込んでの猛攻。一方でウメハラガイルの反撃もあり、体力は五分の展開に。ギリギリの攻防の中、ストーム久保アビゲイルが読み勝って先制。2ラウンドはウメハラガイルの攻めが決まり、ここを取り返す。3ラウンドは両者ともに激しい猛攻で体力ギリギリの中、時間をじっくり使った駆け引きから、ストーム久保アビゲイルがヒット確認からのクリティカルアーツ「アビゲイラー」をリーサルで決めて1本先取となった。

 2戦目1ラウンドはウメハラガイル有利の展開から1度かわされたソニックブームにEXサマーソルトキックで飛ばして当てる連携で先制。2ラウンドはウメハラガイルがギリギリの攻防から攻め切って連勝で1本を取り返す展開となった。

 3戦目1ラウンドはストーム久保アビゲイルが画面端にウメハラガイルを追い込んで攻め切って先制。2ラウンドもVトリガー「ハイブリッドチャージ」発動からの連携にクリティカルアーツ「アビゲイラー」を絡めての猛攻が決まり、最後はデコピンをかます通常投げ、レッドリーフで決めて連勝、2本目獲得となった。

 ここでインターバルを挟んでの4戦目1ラウンド、守り気味のウメハラガイルの動きが一転して攻め重視の立ち回りで先制。2ラウンドもウメハラガイルが猛攻を決め、クリティカルアーツ「ソニックテンペスト」などで削り、攻め切って連勝で2本目を取り返した。

 最終5戦目1ラウンドもソニックブームを連発しながらの猛攻を見せるウメハラガイルが攻め切って先制。2ラウンドは開始直後からゲージの貯まっていたストーム久保アビゲイルがソニックブームをかわしてのクリティカルアーツ「アビゲイラー」で大きくダメージを奪う。そこからウメハラガイルが猛攻を見せ、最後まで攻め切ったウメハラガイルが連勝。大将戦をウメハラガイルが勝利した。

 大将戦のウメハラガイルの勝利により、名古屋OJA BODY STAR Mildomが全勝40ポイントを獲得した。

大将戦はウメハラガイルとストーム久保アビゲイルの一戦。ストーム久保アビゲイルの攻めが決まる場面が多く見られる一戦となった
ウメハラガイルの放ったソニックブームをジャンプでかわして攻めるストーム久保アビゲイルにEXサマーソルトキックを決めて飛ばした先に、先ほどかわされたソニックブームに乗っかる形でこれを食らってしまい、そのままKO
4戦目から動きがかわったウメハラガイルがそのまま連勝で2本連取、大将戦を勝利した

 試合終了後は勝利した名古屋OJA BODY STAR Mildomへのインタビューが行なわれた。先鋒戦でギリギリの攻防を見せたあきらは「多分今年1番緊張した試合でした。多分40カウントぐらいで1先(1戦目)負けたんで、あのチームメイトの目見れなかったです。行けるって言って出た手前……」と1戦目をいきなり落とした点について苦笑いを見せた。

 続けて「ずっとやってくれたキチパとどんぱちさんに感謝です。ありがとうございます」とし、スパーリングに付き合ってくれた人たちに感謝した。

 稲葉ベガを倒したふ~どは「そうっすねえ、細かいところでいいプレーできて、勝てたなっていう風に思ったのと、やっぱ最後ね、 勝つか負けるかで相当変わった大将戦をすごいなんかドキドキ見れて楽しかったです。あと1節かな? 残り……これも勝ってワンチャン1位目指したいなと思います」と大将戦の感想と今後の狙いを語った。

 ギリギリの大将戦を勝利したウメハラは「いや、なんか緊張しましたね。なんかひさしぶりに緊張して、ちょっと助言を求めに1回戻りましたね」と大将戦の心境を語った。

 インターバルを挟んで助言を求めたことが機能したかについて聞かれると「そうですね。ちょっと固くなりすぎてるなって、まぁアドバイスの内容をそういう風に受け止めて。もうちょっと、ちゃんと前に出てっていう風に変えて、なんとかまぁ、緩急がついて結果良かったのかなとは思いますね」とした。

 本日待機だったナリ君は開口一番「あれ言っていいっすか? 」と実況席に確認を入れる。これに大和氏が「まぁ、もち、ろんです」と返すと続けて「小さい声でいいんで……」と振りを入れつつ、前回同様に「ブラボー!」と気合いのブラボーを決める。これにハメコ。氏も「ブラボー!」と返して締めくくった。

 最後に次節への意気込みについて聞かれたあきらは「はい、あの長いSFL(2022)も次節で最終節っていう形になるんですけども、もう最後も勝ってもいい順位でプレイオフに進めるように、あと1節頑張るんで、応援よろしくお願いします」としてインタビューを締めくくった。

勝利した名古屋OJA BODY STAR Mildomのチームインタビュー
前節のインタビューでは若干引かれ気味だった「ブラボー」を再度凛々しい顔で決めるナリ君、最終節での出番はあるのか?
第1試合の結果、参加メンバー全員勝利の40ポイント獲得となった

どぐらベガとぷげらバイソンがGood 8 Squadを勝利に導く!

 2試合目はホームがGood 8 Squadで、出場メンバーはガチくん、ぷげら、カワノ、どぐら。対するアウェイは魚群で出場メンバーはマゴ、まちゃぼー、水派、もけ。アウェイとなる魚群の事前オーダーは先鋒がマゴのルーク、中堅が、大将は、待機選手は。このオーダーを受け、ホーム側、Good 8 Squadはカワノのコーリンが対峙する。

ホームはGood 8 Squadで、出場メンバーはガチくん、ぷげら、カワノ、どぐら
アウェイは魚群で出場メンバーはマゴ、まちゃぼー、水派、もけ
アウェイ魚群の事前オーダーは先鋒がマゴのルーク、中堅が水派のコーディー、大将はまちゃぼーのベガが2度目の参戦。待機はもけ
前回の直接対決では、大将戦で水派コーディーがぷげらバイソン相手に勝利して延長戦となり、ここでガチくんラシードが水派コーディーとの1先に勝利して辛うじてGood 8 Squadが勝利した

 先鋒戦の意気込みを聞かれたマゴは「いや、来たっすねぇ~。まぁ、ぷげらかカワノかどっちかかな? っていう風に思ってたんすけど。カワノ……キャラ的には俺の方が有利なんですけど、マゴさんにはいけるっしょみたいな感じで来てると思うんで。確かにね、大会かなり勝ってないんですけど、ここ……勝ちます!」と気合いの入ったコメントを残した。

 対するカワノは「マゴさんに行けるっしょって思ってるわけないじゃないですか。僕もう本当にきついとこ、めちゃめちゃ行かされてるんですよ。ちょっとここもきついですけど、頑張って勝ちます!」とした。

 ここで視聴者のツイートを紹介するコーナーの中で、「ときど」というどこかで聞いたことのある人からのツイートが紹介された。「Good 8 Squad 完全勝利! 期待してます」という内容に苦笑いの大和氏だが、ハメコ。氏はここで現状のチームポイントから、v6プラス FAV gamingはGood 8 Squadを応援するでしょうねとコメントした。

 カワノコーリンとマゴルークの先鋒戦。カワノコーリンはVトリガーII/VスキルI、マゴルークはVトリガーI/VスキルI。

 1戦目1ラウンドは一進一退の攻防ながら、しゃがみ弱パンチ、しゃがみ中キック、立ち中パンチなどの牽制技を活かしたマゴルークの中距離の攻めが決まって先制。2ラウンドはカワノコーリンが画面端に追い込むも攻め切れず。これに反撃のマゴルークが攻め返して連勝で1本を先取した。

 インターバルを挟んでの2戦目1ラウンドもマゴルークがヘビーインパクトやスパイクブローなどを決めてカワノコーリンを追い詰め、そのまま攻め切って勝利。2ラウンドもマゴルークがカワノコーリンの猛攻をしのぎ、中足確認、ライジングアッパーからのクリティカルアーツ「イレイザー」を決め、そのまま攻め切って2本連取で先鋒戦をマゴルークが勝利した。

 先鋒戦のマゴルークの勝利により、アウェイの魚群が待望の10ポイントを先取した。

 続く中堅戦は水派のコーディーに対して、どぐらのベガが挑む。意気込みを聞かれた水派は「いい質問するな、本当は、ガチくんとの延長戦のつけを生産しに来たんだけど、ガチくんが他決まっちゃってんならどぐらさん……」と溜めを入れてから、おもむろにメガネを外して「あんたでもいいよ」と決めて見せた。先日くらいから魚群の中でも特に水派のコメントが冴えてきている印象を受ける。

 対するどぐらに、ハメコ。氏から「水派選手すね、あの、まあほんとはがちくんも待ってたんだけど、あど、がちくが決まっちゃってるんだったら、どぐらさんあんたでもいいよということを言ってました」と告げると、どぐらは「あー、みずは結構いい読みしてますね」と真面目に返して、解説席が拍子抜けの展開に。

 続けて「あの、僕が行くかがチくんが行くか、結構瀬戸際まで迷って、僕やったんで、うんま、そのちょっとずれた分で……」とここで溜め「勝たしてもらうよ、今日は」とこちらもキメて見せた。

 なお、水派のセリフは恐らく11月3日に行なわれたリアルな格闘技エンターテインメント「喧嘩道 presents BreakingDown 6」のオーディションにて、『ケンカバトルロワイアル』代表のバン仲村氏が、BreakingDownのCEO/エグゼクティブプロデューサーであるYUGO氏を自身の相手として指名する際の一言「あんたでもいいよ」だと思われる。

 どぐらベガと水派コーディーの中堅戦。どぐらベガはVトリガーII/VスキルI、水派コーディーはVトリガーII/VスキルII。

 1戦目1ラウンド、いきなりの水派コーディーの攻めが決まり、どぐらベガの体力が大幅に減らされる。そのまま攻め切った水派コーディーが先制。2ラウンドも水派コーディーの猛攻にどぐらベガが反撃を見せ、体力有利の展開を作るも、そこを押し切る水派コーディーの猛攻で逆転して連勝、1本先取となった。

 2戦目1ラウンドも水派コーディーのゾンクナックルなど、火力の高い攻撃が決まり、どぐらベガの体力がかなり奪われる。さらに攻め切る水派コーディーが攻め切って先制。2ラウンドはどぐらベガの猛攻でここを取り返す。3ラウンドもどぐらベガが水派コーディーを崩し切って連勝で1本を取り返す流れとなった。

 最終3戦目1ラウンドはどぐらベガ有利の立ち回りから水派コーディーの反撃で体力を逆転する展開も、どぐらベガがここを耐えて攻め切って先制。2ラウンドは五分の展開から水派コーディーがギリギリのところで読み勝ってここを取り返す。フルカウントの最終3ラウンドはどぐらベガが慎重な立ち回りでここを制して勝利。ギリギリの中堅戦をどぐらベガが勝利した。

 どぐらベガの中堅戦勝利により、Good 8 Squadが10ポイントを取り返す展開となった。そしてこの瞬間、Good 8 Squadのプレイオフ以上進出が確定となった。

先鋒戦はカワノコーリンとマゴルークの一戦。クリティカルアーツ「イレイザー」で決まるかどうかの瀬戸際だったためか、思わず手を合わせて祈っちゃうマゴが面白い
中堅戦はどぐらベガと水派コーディーの一戦。前半は水派コーディーの猛攻が凄まじく、体力リードを奪われても気にせず猛攻をしかけて逆転する場面も見られた
崖っぷちに追い詰められたところからどぐらベガの動きに変化が見られ、一気に形勢逆転、ギリギリの中堅戦をどぐらベガが勝利し、チームのプレイオフ進出を確定させた

 大将戦はまちゃぼーのベガに対してぷげらのバイソンが挑む。意気込みについて聞かれたまちゃぼーは「バイソン戦、めちゃめちゃやってきたんで、前回ベガで大将出た時はちょっと振るわなかったですけど、今回は頑張ってチームに貢献したいなと思います」とした。

 対するぷげらは「開幕から今日はひゅんひゅんしてきたんで、かなりアップできてます」と真顔でコメント。真面目なコメントの中の「ひゅんひゅん」が不思議なテイストを醸し出しており、思わずハメコ。氏がむせる場面も見られた。続けて「まちゃぼーさんなんですけど、唯一十先をした国内の選手なんですよ」と、今年2月に行なわれたまちゃぼーの企画配信「BOUNTY MASAHIRO EXTENDED.1」にてまちゃぼーのキャミィと十先の激戦をした事について触れた。

 さらに続けて「なので、まちゃぼーさんとの長い試合には一日(いちじつ)の、あ、でもあっちもやったんか。頑張ります」と何かに気が付き、コメントを締めくくった。これにハメコ。氏も「はい、五分です」と淡々と返す。簡単に説明しておくと「BOUNTY MASAHIRO EXTENDED.1」はまちゃぼーとぷげらの十先だったので、当然まちゃぼー側もぷげらとの長い試合は経験済みだ。

 なお、ぷげらのコメントに混ざっていた「ひゅんひゅん」だが、恐らくバイソン使い特有のウィービング(ボクシング用語)の擬音だと思われる。

 ぷげらバイソンとまちゃぼーベガの大将戦。ぷげらバイソンはVトリガーI/VスキルI、まちゃぼーベガはVトリガーII/VスキルII。

 1戦目1ラウンドはお互い五分の攻め合いから、時間をじっくり使った慎重な立ち回りでぷげらバイソンが画面端に追い込んで先制。2ラウンドも序盤は互角の攻防を見せつつ、じっくりとした立ち回りからぷげらバイソンが攻め切り、連勝で1本を先取した。

 2戦目1ラウンドは画面端に追い詰められたぷげらバイソンが後ろ投げで立ち位置を逆転、そのまま攻め切って先制。2ラウンドはまちゃぼーベガがうまい立ち回りを見せつつも、ぷげらバイソンの攻めがうまく決まり、そのまま連勝で2本連取となった。

 3戦目1ラウンドはYouTube配信側にトラブルが発生し、現在アーカイブでは見られない状態だが、Twitch配信では閲覧可能だ。まちゃぼーベガの攻めがうまく決まって、ここでついに先制。2ラウンドはぷげらバイソンが画面端にまちゃぼーベガを追い込んでの猛攻でここを取り返す。3ラウンドもぷげらバイソンの読みが冴えわたり、中距離での攻め合いを制したぷげらバイソンが、最後はダッシュストレートをガードされるも間髪入れずに最速のEXダッシュストレートを決めて連勝で3本目獲得。重要な大将戦をぷげらバイソンが制した。

 大将戦のぷげらバイソン勝利により、Good 8 Squadが30-10で魚群に勝利した。

大将戦はぷげらバイソンとまちゃぼーベガの一戦。前半まちゃぼーベガの攻めが決まっても、時間をじっくり使った立ち回りからの猛攻でぷげらバイソンが取り返す展開が続く
3戦目1ラウンドはまちゃぼーベガが用意してきた物を見せてラウンドを取る場面も見られた
中距離での立ち回りでぷげらバイソンがまちゃぼーベガを上回り、最後はダストEXダストで決めて大将戦をぷげらバイソンが勝利した

 試合終了後は勝利したGood 8 Squadへのインタビューが行なわれた。先ずは先鋒戦で惜しくも敗北したカワノは「まあ、僕負けてしまって、今4連敗してるんですけど。でも、ちょっとリーグとか他の大会とかで4連敗とかは経験したことがなくて、まぁ実際3連敗のところで、もう練習量2倍ぐらいに増やしてやってみたんですけど、やっぱこれでも勝ててないんで。まあ、ただここからどう乗り越えていくのかってのが、やっぱ自分にとって試練だと思うんで、ちょっとここからまた気を引き締めて頑張りたいなと思います」とした。後ろからはメンバーたちから「大丈夫よ」などの声がかかる。

 続いて中堅戦で勝利したどぐらは「序盤めちゃくちゃ水派に押されて、あ、これ負ける時のやつか? ってちょっと思ったんですけど、途中すごい落ち着いたら、あの水派が多分かなり前のめりに来てるなっていうのを感じて、で、チームメイトもだいぶ前のめリに来てますって言ってたんで、ま、それで、ちょっと受け気味っていうか、それっぽく立ち回ったらハマってま。なんとか逆転できたなっていう感じでしたね」と水派コーディーとの激闘について振り返った。

 ここで続けて「あと、カワノ4連敗したことないって言ってましたけど、昔のCPTで4連敗多分してました」とチームメイトの暴露トークというまさかの展開に。これにカワノは「4年前ぐらいの話ですよね? その頃は大会出初めで、負けに負けまくっております」と大会に出始めた頃、実は負けまくっていた話を自供した。

 そして、大将戦で見事なストレート勝利を見せたぷげらは、話を振られると「ひゅんひゅん、ひゅんひゅん!」とバイソン使い特有のウィービング音を口でかき鳴らす。

 そこから試合についての振り返りについて聞かれると「うんうーん、やっぱりベガで来るっていう予測自体は立ててて、 で、ベガ戦を見つめ直したんですけど、リーグ途中から使ってるように見受けられたんですけど、まちゃぼーさんはそれでもなんか本節で出せるぐらいまで仕上がってきてて、どこまで行くんだろうなっていうのをちょっとリプレイ見ながら結構ビクビクしてたんですけど、うちにおわします、どぐらさんと練習したり、いろんな方にスパー付き合ってもらったんで、あの一日(いちじつ)の……長(おさ)が出ましたね!」とした。なお、実際の日本語としては、一日の長(いちじつのちょう)と読む。

 次節への意気込みを聞かれた、本日待機のリーダー、ガチくんは「ちょっとチームとして連敗続きで、結構根詰めた感じになっとったんすけど、今回やっぱり勝ってくれて、すごい前向きに……特にね、次の試合でもちゃんと勝って1位抜けをっていうところ目指してやっとんで。最終節ですよね、次? Saishunkan Sol 熊本戦も絶対勝って、まずは1位通過したいと思います」として、インタビューを締めくくる流れとなった。

勝利したGood 8 Squadのチームインタビュー
「ひゅんひゅん」についてはぷげらの試合終了後のTwitch配信をチェックして確認。ひゅんひゅん!
第2試合の結果、ぷげらバイソンとどぐらベガ勝利により、Good 8 Squadが30-10で勝利

トップ未確定ながらも徐々に確定要素が増えてきたラストスパート

 以上、簡単ではあるが、第13節 Day1の2試合の様子をお伝えした。本日の試合結果を受け、先ずGood 8 Squadと名古屋OJA BODY STAR Mildomの両チームのプレイオフ進出以上が確定した。また、v6プラス FAV gaming、魚群は現段階でのトップとのポイント差が95になったことで、両チームのトップ通過の目もなくなった。

 一方でコミュファDetonatioNのプレイオフ進出の希望はまだ残っている。ただし前回も触れたが、これが実現するためには次の試合にてコミュファDetonatioN全勝、かつv6プラス FAV gaming全敗が最低条件というかなり厳しい状況だ。

 ちなみに現在好調のSaishunkan Sol 熊本が残り2試合で4位からトップに駆け上がる条件は、ポイントのみで見た場合は、最低でも次のコミュファDetonatioN戦にて全勝、続くGood 8 Squadとの直接対決でも全勝が必要。さらに名古屋OJA BODY STAR Mildomの最終戦や忍ism Gamingの残る2試合の状況次第という条件も加わるため、かなり厳しい状況だ。

 いずれにせよ自力のみでトップをねらえるチームはGood 8 Squadのみで、Good 8 Squadが次節、30ポイント以上獲得すれば、その瞬間にトップが確定する。一方で名古屋OJA BODY STAR Mildom、忍ism Gaming、Saishunkan Sol 熊本についてはチームの勝利は必須条件で、それに加えて、他チームの動向次第という、全ての試合が要注目という状況は変わらない。ともあれ最終14節が終わってみるまで全ての試合から目が離せない白熱した展開が続くのは間違いない。

 次回、第13節 Day2は12月6日20時からの開始。次回カードは1試合目がホームのコミュファDetonatioN VS アウェイのSaishunkan Sol 熊本、2試合目はホームのv6プラス FAV gaming VS アウェイの忍ism Gamingの2戦が行なわれる。

第13節 Day1の試合結果
第13節 Day1終了時の順位表
次回第13節 Day2は12月6日火曜の20時から
残る第13節、第14節のスケジュール