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Amazon、AWSサーバー用独自プロセッサ「Graviton 3E」

 米Amazonは30日(現地時間)、新設計のAWS Graviton3EをCPUに採用したHPC向けのAmazon EC2インスタンス「Hpc7g」を発表した。

 独自設計のCPUであるGraviton3Eを採用し、現世代の「C6gn」インスタンスと比較して2倍の浮動小数点性能を持ち、「Hpc6a」インスタンスと比較して最大20%高速としており、AWSの中におけるHPCワークロードで高い価格性能を実現する。

 なお、Graviton3Eの詳細については不明だが、“E”が付かないモデルはArmのNeoverse-V1アーキテクチャをベースとしたもので、ARMv8.4-aアーキテクチャに準拠し、DDR5メモリをサポート。SIMD命令は2x Neon 128bitから4x Neon 128bitまたは2x SVE 256bitとなった。このため前世代比2倍の浮動小数点性能が謳われていると思われる。“E”はこの無印の改善版という位置付けだろう。

 Hpc7gインスタンスのほかに、ネットワークアクセラレーション機能を備え、広いネットワーク帯域幅と高いパケット処理性能を提供する第5世代Nitroチップ搭載の「C7gn」インスタンス、ディープラーニングに特化した「Inferentia2」チップを備えた「Inf2」インスタンスも同時に発表した。