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わずか2%しかいない従来通りの働き方希望者。日本マイクロソフトがハイブリッドワーク向け新装オフィスを公開
2022年10月31日 07:09
日本マイクロソフトの品川本社オフィスが、2022年6月30日に改修プロジェクトを完了した。このリニューアルプロジェクトは、2018年からスタートしていたが、コロナ禍で体験した新しい働き方や、それによって得られた洞察を反映する形でリニューアル。生産性や創造性のさらなる向上と、より快適な職場環境の実現を目指したという。
2011年2月に、都内に点在していたオフィスを統合する形で、品川本社オフィスに移転してから11年を経過。当時も最新テクノロジを活用し、2007年からスタートしていた在宅勤務制度に対応するなど、多様なワークスタイルに適用できるオフィスとして話題を集めた。フリーアドレスや多種多様な交流ゾーンを設けたほか、当初から、リモートワークができる環境を整備していたのが特徴だった。
だが、今回のリニューアルによって、時代の変化に合わせながら、ハイブリッドワークを実践するオフィスへと生まれ変わったと言える。
同社では、この取り組みを「品川2.0」と表現。ミーティングルームや執務エリアなどのすべてをハイブリッドルーム化し、オンラインで仕事を行なう環境では、最新テクノロジの活用により、テキスト化や多言語化技術を活用した議事録作成、AIを活用した感情判断、行動診断なども取り入れているという。
日本マイクロソフトの社員を対象にした調査によると、「今後、どのように働きたいか」という設問に対しては、「従来通り」と答えた社員はわずか2%。「完全リモート」が35%、「ハイブリッドワーク」が63%を占めたという。
今回のリニューアルにおいては、従来のスタイルに戻って働きたいという社員がほとんどいないことをベースに、これまでのオフィスの姿ではなく、物理空間をハイブリッドワーク時代に合わせて高度化し、さらにこれまで以上にオンラインの活用を高度化することに力を注いだという。
日本マイクロソフトでは、改修プロジェクトの完了を前後して、政府の行動緩和に合わせるように、オフィスの利用制限を緩和。リニューアルしたオフィスでのイベントやセミナーの開催も可能になっている。
だが、コロナ禍での完全オンライン開催によるノウハウの蓄積が行なわれたほか、参加者にもオンライン開催のメリットが浸透。多くのセミナーが引き続き、オンラインだけで開催されている状況であり、品川本社を訪れている人はまだ少ないと言えそうだ。
ここにきて、オンライン開催をメインにしながらも、人数を絞ってセミナールームに参加者を入れるという形式のイベントが少しずつ増えている段階だという。
なお、2022年11月17日に予定している「ハイブリッドワーク2022シーズン2」は、Teamsライブイベントでの開催をメインにしながらも、本社のセミナールームに50席限定で参加を募り、ハイブリッド形式で実施する予定だ。現地参加者はリニューアルした本社のオフィス ツアーにも参加できるという。
一方、日本マイクロソフトの記者会見は、毎月3、4回のペースで開催されているが、実はオフィスがリニューアルされてからは、本社でのリアル開催やハイブリッド開催は、まだ一度も行なわれておらず、年次イベントを除くと、すべて完全オンライン開催となっている。
かつては月に何度も品川本社に足を運んでいたメディア関係者も、リニューアル後の本社に足を運んだケースはまだ少ないと言える。このほど、品川本社を訪ねる機会を得た。写真でその様子を紹介する。
なお、執務室には入ることができなかったため、それらの部分については、日本マイクロソフトから提供してもらった写真で紹介している。