デル・テクノロジーズ本社が入るOtemachi Oneタワー デル・テクノロジーズは、2021年9月に、東京・大手町に本社を移転した。それからすでに1年を経過している。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、出社が制限されたり、訪問する際にもワクチン接種証明書や陰性証明書が必要になったりするなど、新オフィスの活用は限定的になっていた。
だが、政府の行動制限の緩和などに合わせて、2022年9月からは入館に関する制限も緩和。証明書などが不要で訪れることができるようになった。
このほど、デル・テクノロジーズの本社の様子を見学する機会を得た。大手町への移転後、メディアが本社の様子を取材するのは今回が初めてだという。
社内には日本未発売のALIENWAREブランドのゲーミングチェアなど、珍しい製品も置かれていた。
コロナ前からオフィスの統合を検討。実現へ
デル・テクノロジーズはもともと、神奈川県川崎市の旧デルの本社や、東京・新宿の旧EMCジャパンの本社、東京・三田のデル東日本支社などに拠点が分散しており、コロナ前からオフィスの統合、移転の検討をしていた。
米国では、2016年9月に、デルとEMCを統合し、Dell Technologiesを設立していたが、日本では2020年8月1日に両法人を統合。それにあわせた本社の移転や統合も進めていたのだ。
大手町への移転は、2019年10月に公表していたものの、コロナ禍において、働き方が大きく変化したことで、新本社のフロア構成などについても、当初のプランから大きく変更。社員がコラボレーションをする場として、またパートナーとの共創を推進する場としての役割を担うことになった。
新本社とは、東京・大手町のOtemachi Oneタワーの13階から17階までの5フロアを利用。デル・テクノロジーズグループの1社であるセキュアワークスも入居している。
新本社の様子を写真で紹介しよう。
デル・テクノロジーズの本社が入るOtemachi Oneタワーの外観 Otemachi Oneタワーのデルの看板。奥にあるのが入口。デル・テクノロジーズの専用受付が用意されている 17階の受付エリアから、16階の執務エリアには階段で降りられる 長時間の会議やセミナーの合間に休憩できるスペースもある 17階にはExecutive Briefing and Solution Centerがある Solution Centerにある、最新のAIソリューションを体験できるAI Experience Zone Solution Center Showcaseの様子 最新のAIについて映像で説明するAI Demo Movieエリア IoT & Edge Device ZoneにはデルのIoTデバイスなども展示 日本のニーズを反映して開発した1kg未満のノートPC「Latitude 7330 Ultralight」 Latitide 7330 Rugged。5G対応の13型堅牢ノートだ Latitude 5000シリーズの天板に使用する植物由来のバイオプラスチックを紹介 Latitude 7000シリーズに使用している航空宇宙産業からリサイクルした炭素繊維 マルチタスク機能やシームレスな接続を可能にしている超広視野角の49型デュアルQHD曲面モニター「U4919DW」の構成提案 Comfort View Plusを備えた27型4Kモニター「P2723QE」 シェアを高めているワークステーション。AIを搭載した最上位17型モバイルワークステーション「Precision 7760」 サーバーやストレージも展示されている。右はコンパクトデータセンター「PowerEdge VRTX」、左は日本で人気が高い2ソケットサーバーの「PowerEdge T550」 デル・テクノロジーズが、今後、注力することになるas a ServiceモデルのAPEXを紹介 17階のExecutive Briefing Centerの奥にある会議室には、デルに関連する世界の地名がつけられている 一番大きい会議室がROUNDROCK。米オースティンのデル・テクノロジーズ本社がある場所だ ROUNDROCKの様子。オンライン会見などもここから行なわれている HOPKINTONは、米ボストンのEMCの創業地がある場所 MIYAZAKIの名称の部屋もある。宮崎市には、宮崎カスタマーセンターがある 入館はかなり緩和されたが、会議室の利用などには日本法人独自のルールを採用 13階にあるエクスペリエンスラウンジ。社員のための施設で、デルの米オースティンの本社を含めて世界に4カ所しかない。24時間365日利用できる デルの最新PCなどが自由に利用できるようになっている。営業担当者が機能を確認するために利用する場合もあるという 大きなスクリーンを使って社員同士でゲーム大会やイベントを開くこともできる ALIENWAREの最新ゲーミングPCを体験できる 米国と中国だけで販売されているALIENWAREブランドのゲーミングチェア。日本では未発売で、ここには4台設置されている 社員が気分展開に訪れて仕事をすることができるスペースも用意 世界4カ所のエクスペリエンスラウンジとコラボレーションができるディスプレイ 13階には社員がコーヒーなどを飲みながら仕事ができるエリア 壁面には東京駅や新幹線などのデザインが施されている