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日本HP、Webカメラ強化の第12世代Core搭載2in1「Spectre x360」

Spectre x360 14

 株式会社日本HPは、Webカメラを強化し、第12世代Coreを搭載したコンバーチブル2in1の新製品4機種を発売した。13.5型「Spectre x360 14」、16型「Spectre x360 16」、および13.3型「ENVY x360 13」、15.6型「ENVY x360 15」を用意し、価格は順に22万円から、28万6,000円から、16万9,400円から、18万7,000円から。

Spectre x360 14/16

 Spectre x360 14およびSpectre x360 16は、プレミアム2in1シリーズの中でもより上位に相当する製品。働き方の多様化によりWeb会議の頻度が高まっているのに対し、約500万画素Webカメラに加え、インテリジェントカメラソリューションの「HP GlacCam」を搭載した。肌のトーンを補正するビューティモードや薄暗い場所での光量を調整するライティング補正機能、被写体を画角内に収め続けるオートフレーム機能などが利用できる。

 CPUには第12世代Coreを搭載し、処理性能も向上。ディスプレイはIPS液晶に加え、有機ELも選択できる。そのほか、クリエイティブ作業や複数デバイスの利用を支援する独自の「HP Palette」もプリインストールする。

 主な仕様はSpectre x360 14の場合、Core i5-1235U/i7-1255U、8GB/16GBメモリ、512GB/1TB SSD、13.5型1,920×1,280ドット光沢IPS液晶/3,000×2,000ドット光沢有機EL(反射防止コーティング仕様、タッチ対応)、Windows 11 Proなどを搭載。

 インターフェイスは、Thunderbolt 4×2、USB 3.1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、約500万画素Webカメラ(顔認証対応)、指紋認証センサー、microSDカードスロット、音声入出力などを備える。

 本体サイズは約299×220×16.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.39kg。バッテリ駆動時間は11時間30分~16時間。

Spectre x360 16

 Spectre x360 16の場合、Core i7-12700H(GPUはIris Xe Graphics)/i7-1260P(GPUはArc A370M)、16GB/32GBメモリ、1TB/2TB SSD、16型3,072×1,920ドット光沢IPS液晶/3,840×2,400ドット光沢有機EL(反射防止コーティング仕様、タッチ対応)、Windows 11 Proなどを搭載。

 インターフェイスは、Thunderbolt 4×2、USB 3.1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、HDMI 2.1、約500万画素Webカメラ(顔認証対応)、指紋認証センサー、microSDカードスロット、音声入出力などを備える。

 本体サイズは約358×246×18.9mm(同)、重量は約1.96kg。バッテリ駆動時間は最大15時間(Core i7-12700Hモデル)/最大9時間(Core i7-1260Pモデル)。

ENVY x360 13/15

ENVY x360 13

 ENVY x360 13およびENVY x360 15は、Spectre x360の下位に位置づけられるプレミアム2in1。こちらも約500万画素Webカメラを採用し、Web会議における画質向上を図っている。また、ENVY x360 13では、画質向上機能のHP GlamCamにも対応する。

 液晶と比べて鮮やかな映像表現が可能な有機EL搭載モデルも用意。AI顔認識による高速写真検索機能の「PhotoMatch」、スケッチや手書きメモなどを行なえる「Concepts」、マルチOS対応のデバイス間データ転送を実現する「QuickDrop」、タブレットやスマートフォンをセカンドモニターやペンタブレットなどとして活用できる「Duet for HP」を含む、独自ツールのHP Paletteも標準で備える。

 主な仕様はENVY x360 13の場合、Core i5-1230U/i7-1250U、8GB/16GBメモリ、512GB/1TB SSD、13.3型2,560×1,600ドット光沢IPS液晶/2,880×1,800ドット光沢有機EL(タッチ対応)、Windows 11 Homeなどを搭載。

 インターフェイスは、Thunderbolt 4×2、USB 3.1×2、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、約500万画素Webカメラ(顔認証対応)、microSDカードスロット、音声入出力などを備える。

 本体サイズは約298×216×16.9mm(同)、重量は約1.33kg。バッテリ駆動時間は15~17時間。

ENVY x360 15

 ENVY x360 15の場合、Core i5-1240P/i7-1260P、16GBメモリ、512GB/1TB SSD、15.6型フルHD(1,920×1,080ドット)光沢有機EL(タッチ対応)、Windows 11 Homeなどを搭載。

 インターフェイスは、Thunderbolt 4×2、USB 3.1×2、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、HDMI 2.1、約500万画素Webカメラ(顔認証対応)、SDカードスロット、音声入出力などを備える。

 本体サイズは約358×229×18.9mm(同)、重量は約1.73kg。バッテリ駆動時間は最大10時間。

AIフレーミング機能搭載の4K Webカメラも

HP 960 4K ストリーミングウェブカメラ

 そのほか、最大4K解像度に対応したWebカメラ「HP 960 4K ストリーミングウェブカメラ」も発表。11月の発売を予定しており、価格は2万1,900円。

 18mm/F2の大型レンズを搭載し、最大4K/30fpsでの撮影が可能。AIによるフェイスフレーミング、オートフォーカス、低光量調整機能などを搭載し、ノイズ除去機能付きデュアルマイクも内蔵する。また、ユーティリティ「HP Accessory Center」を通じて、各種機能の設定や視野角調整なども行なえる。

 本体サイズは42×87×44mm(同)、重量は225g。

生活の変化による多様なニーズに対応

コロナ禍を経て、多くの人の働き方が変わり、PCの使われ方も変化

 コロナ禍を経て、テレワークの機会が増加する中、プライベートと仕事の境界が曖昧になりつつあり、PCなどのデバイスについても、1つのデバイスを仕事用、個人用のどちらにも利用するといったユーザーも増えてきているという。また、価値観やライフスタイルも変化しつつあり、20~30代の若年層を対象にしたアンケートによれば、62%が副業やフリーランスでの活動に前向きで、多様で柔軟な働き方も加速している。

 このような状況を受け、個人向けPCの役割も変化。前述のように仕事に用いられるケースのほか、さまざまなデジタルコンテンツの作製、さらにはオンラインコミュニケーションなどのツールとして活用される機会が増加しており、基本的な性能や価格以外にも、さまざまな機能が求められるようになってきた。また、再生素材の採用といったサステナビリティへの意識も、若年層を中心に高まっているという。

 今回投入した新製品では、形状変化で多彩に使える2in1形状はそのままに、基本性能の強化に加え、オンラインコミュニケーションに向けた高画質Webカメラや、ソフトウェアによるWebカメラの拡張機能、クリエイティブワーク向けのツールの搭載、サステナビリティに配慮した素材やパッケージの採用などを実施。ユーザーのハイブリッドライフを支えるとともに、多様化するニーズに応えられる製品になったとしている。

若年層は副業やフリーランス活動にも前向き
オンラインコミュニケーションも頻繁に活用されるようになった
機会の増えたWeb会議に向け、Webカメラを大幅強化
価格と性能以外の要素も個人向けPCに求められるように
クリエイティブな作業を支援する独自ツール群「HP Palette」