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「GPD WIN Max 2」が国内予約開始。Intel版はキャンセルへ
2022年8月17日 10:42
株式会社天空ならびにハイビームにおいて、GPDの10.1型液晶搭載ポータブルゲーミングPC「WIN Max 2」が本日より予約開始となった。出荷は10月末を予定している。
価格は、メモリ16GB/ストレージ1TB版が16万7,400円、16GB/1TB/LTE版が18万1,400円、32GB/2TB版が18万5,900円、32GB/2TB/LTE版が19万9,900円となっている。LTEモジュールの単体モデルは1万1,000円。天空出荷分に関してはWPS Office 2が付属するほか、早期予約キャンペーンとしてオリジナルケースをプレゼントする。
なお、プロセッサはすべてRyzen 7 6800Uとなる。Indiegogoでは当初IntelのCore i7-1260Pを搭載したモデルも用意されていたのだが、ユーザーの出資の99%がRyzen 7 6800Uだったといい、PC WatchでもレビューしたIntel版はキャンセルすることが正式に決まった。IndiegogoでIntelモデルに出資していたユーザーに対しては、メールにてAMDモデルへの交換など個別対応を採る方針。
株式会社天空 代表取締役の山田拓郎氏によれば、GPDの製品はジョイスティックを備えたゲーマー向けの「WIN」シリーズが主力なのだが、大企業や著名YouTuberでも購入された実績があると言い、外出先での動画生配信、動画/画像編集、工場内の端末、産業用ドローンのプログラミングなど、「意外にも法人需要が堅い」とする。
WIN Max 2は、これまでのGPDの歴史的な製品の技術の集大成であるといい、ゲーマーのみならず、そういった法人需要をもカバーできるのが特徴だとしている。そこでGPD WIN Max 2を複数の側面に分けて紹介した。
ゲーマー向けのポイントとしては、Ryzen 7 6800Uが内蔵するRDNA 2アーキテクチャベースのGPUにより、多くのAAAタイトルをフルHD解像度でプレイできる性能を持つほか、液晶がベゼルレスデザインの10.1型ランドスケープタイプとなり、ゲームの互換性が向上するとともにコンパクトな設計を実現。また、4スピーカー内蔵による高音質化、LTE対応による場所を問わないオンラインゲームのプレイが実現できたとする。
また、ホールセンサーを採用したジョイスティックで、デッドゾーンが発生しない高精度な操作を実現しているほか、ジャイロセンサーの内蔵やフォースフィードバックへの対応、アナログトリガーの搭載、およびカスタマイズ可能なボタンの搭載といった、ゲーマーが重視するインターフェイス周りも充実させたとしている。
ビジネス向けモバイルPCとしての側面では、ジョイスティックカバーで「あたかも普通のノートPCに見せられる」デザインを採用しているほか、2,560×1,600ドットの高解像度液晶、指紋センサーの搭載、キーピッチ16mmのキーボード、Surface互換ペンへの対応といった、Pocketシリーズの要素も併せ持つ。P2 Maxより搭載されたWebカメラを使ってWeb会議も可能であり、さらに、100WのUSB PD充電により、20分で50%充電できる点などを挙げた。
一方でプロシューマ向けのポイントとしては、フルサイズのSDカードへの対応、M.2 2230スロット搭載によるさらなる容量の拡張、HDMI 2.1出力やUSBポートの充実などを取り上げた。なお、LTEモジュールについてだが、Indiegogoモデルに関してはユーザーが自身で組み込む必要があるが、天空のモデルについては標準で搭載された状態で出荷するとしている。
短時間ではあったが、事前のお披露目会でAMD版のWIN Max 2の実機に触れる時間が得られた。そこでは比較的新しくグラフィックス負荷も比較的高い「Marvel's Spider-Man Remastered」や「Forza Horizon 5」、「エルデンリング」などのタイトルがスムーズに動作しているのが確認できた。