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SteelSeries、新型スイッチで応答速度をさらに高めた60%ゲーミングキーボード
2022年7月26日 18:52
SteelSeriesは、0.1mm単位でアクチュエーションポイントを調整できる60%レイアウトゲーミングキーボード「Apex Pro Mini Wireless」、「Apex Pro Mini」、およびゲーマー向け製品として世界初を謳うパラメトリックイコライザ対応ヘッドセット「Arctis Nova Pro Wireless」、「Arctis Nova Pro」を発表した。
Apex Pro Mini Wireless/Apex Pro Mini
Apex Pro Mini WirelessおよびApex Pro Miniは、ファンクションキーやテンキーなどを省いた60%レイアウト採用のゲーミングキーボード。前者は有線/2.4GHz無線/Bluetooth接続、後者は有線接続に対応し、発売時期/実売予想価格はそれぞれ9月2日/4万3,090円前後、8月5日/3万2,420円前後の見込み。
ともに同社製独自光学式キースイッチの新型「OmniPoint 2.0」を搭載。アクチュエーションポイントの調整範囲が0.2~3.8mm(従来は0.4~3.6mm)へと拡大し、さらに0.1mmごとの細かな調整(従来は10段階)が可能となった。レスポンスタイムは引き続き0.54msとなっており、より浅いアクチュエーションポイントをサポートすることで、さらに応答速度を高めたとする。
加えて、1つのキーに2つのアクチュエーションポイントを設定し、それぞれに別の機能を割り当てられる2in1アクションキー機能に対応。1億回の押下耐久性も謳う。
キーキャップには耐久性の高いPBT製/2色成型のものを採用。天板プレートには航空機グレードのアルミニウム合金を採用し、高い剛性と安定性を確保した。底面には高さ調整用とチルトレッグを備える。
そのほか、キーごとのRGB LEDイルミネーション機能も搭載。専用ユーティリティのSteelSeries Engineを通じた各種カスタマイズにも対応する。無線モデルでは、独自のQuantum 2.0 Wirelessを採用し、2.4GHz無線接続とBluetooth 5.0接続の両方をサポートしている。
キー配列は各モデル日本語/英語をどちらも用意。インターフェイスはUSB Type-Cで、ケーブルは着脱式。無線モデルのバッテリ駆動時間は2.4GHz無線で30時間、Bluetoothで40時間。
本体サイズ/重量は、Apex Pro Mini Wirelessが293×103×40.3mm(幅×奥行き×高さ)/543g、Apex Pro Miniが293×103×40.3mm(同)/610g。
Arctis Nova Pro Wireless/Arctis Nova Pro
Arctis Nova Pro WirelessおよびArctis Nova Proは、ドライバーを含めた主要コンポーネントを見直し、高品質で没入感の高い音響を実現したとするゲーミングヘッドセット。前者は2.4GHz/Bluetooth接続、後者は有線接続に対応し、発売時期/実売予想価格はそれぞれ9月2日/5万6,070円前後、8月5日/3万8,470円前後の見込み。
新開発のソフトウェアSonarにより、ゲーマー向け製品としては世界初を謳うパラメトリックイコライザに対応。足音などをより聞き取りやすく調整できるという。また、没入感の高いサウンドを楽しめる360° Spatial Audioもサポートしており、PlayStation 5のTempest 3D audioやXboxのSonic Spatialとの互換性も持つとしている。
マイクにはAIアルゴリズムを利用したノイズキャンセリング機能を装備した。筐体は高級オーディオ機器のデザインなども手がけるJakob Wagner氏と共同で設計。本体内部にマイク全体が格納できる構造を採用するなど、日常でも使いやすいデザインに仕上げた。
無線モデルでは、Quantum 2.0 Wirelessを採用し、2.4GHz無線とBluetoothの同時接続をサポート。PCと2.4GHz無線で接続しつつ、スマートフォンとBluetoothで接続し、ゲーム音とボイスチャットを同時に聞くといった使い方もできる。
さらにアクティブノイズキャンセリング機能も搭載。よりゲームに向けたチューニングを施したとしており、トランスペアレンシーモード(外部音取り込みモード)も備える。バッテリは着脱式のものが標準で2つ付属し、1つをBase Stationで充電しながら、もう1つで本体を駆動できるInfinity Power Systemを採用した。
有線モデルに付属のDACも「GameDAC Gen 2」へと刷新。新たなESS SabreQuad-DACを採用し、低ノイズでゆがみのない音を実現したという。24bit/96kHzのハイレゾオーディオにも対応する。
そのほか、無線モデル付属のBase Station、および有線モデル付属のGameDAC Gen 2を通じて、Sonarの利用できない機器向けにイコライザー機能が利用可能。後者にについては、新たなESS Sabre Quad-DACを採用し、従来モデルより音の再現性も高めたという。
どちらについても機器接続用のUSB Type-Cポートを2系統用意しており、PCとゲーム機など、2つの機器をUSBで接続しておくと、ヘッドセットをつなぎかえることなく接続先を切り替えられる「マルチシステム接続」が利用可能。ゲーム音量とチャット音量のバランスを調整するChat Mix機能も引き続き備える。
ヘッドフォン部/マイク部の周波数特性は有線モデルの場合、ヘッドフォン部が10~40,000Hz/100~10,000Hz、無線モデルは10~40,000Hz(無線接続時は10~22,000Hz)/100~6,500Hz。
革新的な製品でゲーマーにより豊かな体験を提供するSteelSeries
新製品発表会では、SteelSeries CEOエティシャン・ラバーニ氏、同社APAC Vice Presidentのディクソン・リー氏、スティールシリーズジャパン カントリーマネージャーの石井靖人氏が登壇し、SteelSeriesとしての取り組みや新製品について説明を行なった。
同社では、ゲーマーの体験をより豊かにすることを信念として掲げ、常に革新的な製品の投入を目指し、これまでさまざまな製品を開発してきた。その中で、ゲーミングヘッドセット、メカニカルキーボード、Armプロセッサ搭載のゲーミングマウスなど、世界初を実現した製品も多く投入してきたという。市場においても、継続的な努力を続けることブランドの成長を図ってきた。
近年ではハードウェアだけでなくソフトウェアについても改良を進め、統合的なプラットフォームであるStealSeries GGをリリース。従来のEngineなどもここに統合し、ゲームハイライトをキャプチャし簡単に共有できるMomentsなども備えている。今回新製品の投入とともに、新たに音響面をサポートするSonarが加わったかたち。
eスポーツについては、主要なゲーミングチームとパートナーシップを結んでおり、国内においてもREJECTやFOR7といったチームをスポンサーとしてサポート。また、プロゲーマーと共同でのデバイス開発などにも取り組んでいるという。
そのほか新製品発表会の後半では、REJECTのReita選手、takej選手、FOR7のUnEeVeN選手、Fu選手による新製品を使ったデモプレイも行なわれた。