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「Steam Deck」を公式が分解。SSD換装方法が明らかに

Steam Deckの分解

 Valve初となるハンドルヘルドゲーミングPC「Steam Deck」だが、公式で分解動画が公開された。

 同社によれば、Steam Deckの情報を公開して以来、内部のパーツを自身でアップグレード可能かどうかという質問が多く寄せられたといい、今回のビデオの公開でそれに答えた形。

 動画からわかる通り、SSDにアクセスするためには背面カバーを開き、まず右のアナログスティックを取り外し、メインボードを覆っている金属製のシールドを外す必要がある。

 ただし、公式ではSSDの交換を推奨していない。SSDへのアクセスがそもそも容易ではないほか、SSD自体もあまり一般的ではない2230サイズだからだ。加えて、公式のSSDは消費電力を抑えているタイプで、すぐ近くにあるWi-Fiモジュールへの影響や、振動も考慮したものとなっているためだという。

 さらに分解の手順でシールドを外す際に、ヒートシンクの固定も兼ねているネジを外すことになるが、このときヒートシンクが少し浮くため放熱への影響が考えられる。そのため公式ではmicroSDによる容量拡張を推奨している。

 ちなみに分解動画からわかる通り、バッテリはL字型の特注品であることが読み取れるほか、基板はメインボードとコントローラ、音声入出力部、アナログスティック部などが独立しており、フラットケーブルを介して接続していることがわかる。故障の際に交換する基板を最小限に抑えるといった工夫がなされているようだ。