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レノボ、3,840×2,400ドット液晶も選べる16型モバイルワークステーション

ThinkPad P1 Gen 4

 レノボ・ジャパン合同会社は、薄型軽量ながらGPUをRTX A5000まで選択でき、3,840×2,400ドット表示対応の液晶も用意したモバイルワークステーション「ThinkPad P1 Gen4」を発売した。最小構成価格は37万8,400円より。

 従来のGen 3から重量は増えたが、液晶パネルのアスペクト比は16:10となり画面が広くなった。最高で3,840×2,400ドット(WQUXGA)、600cd/平方m、Adobe RGB 100%のパネルが選択できるなど、仕様が強化されている。

 CPUは第11世代CoreのHプロセッサ、またはXeon W-11855Mが選択できるようになり、GPUは最高でRTX A5000までをサポート。従来のTuring GPUと比較して特にレンダリング性能が向上し、下位のA2000はT2000との比較で最大で2.8倍高速。上位のA5000と5000の比較では60%高速になったとしている。NVIDIA Studioドライバを搭載し、30種類以上のコンテンツ制作アプリにおける性能や互換性を最適化した。

GPU性能が大幅に向上

 GPUとCPU強化に伴い冷却機構も強化。GPUなし、T1200/RTX A2000といったミドルレンジ向けGPU、RTX A3000/A4000/A5000といったハイエンドGPUそれぞれ個別に最適化したヒートシンクを用意して対応している。キーボード側も吸気する「KBDエア・インテイク」を採用し、CPU/GPUの冷却能力として+5~7W程度の余力を持たせ、キーボード面/底面の接面温度で1.5~3℃の低下を実現させたという。その一方で、耐水性や耐ねじれ特性、耐粉塵性能を維持させたとしている。

冷却機能の改善

 WQUXGA液晶を選択した際は、出荷時にキャリブレーションを行なう「X-Rite Pantone Factory Color Calibration」に対応。キャリブレーション後の数値をクラウド上で保管して出荷するため、ユーザー側で使用する際はすぐにいつでも工場出荷時の設定に戻せるという。

 このほか、USB4/Thunderbolt 4の対応、5G LTEのオプション選択可能、指紋センサー一体型電源ボタンの搭載などが特徴となっている。

 最小構成は、CPUにCore i7-11800H、メモリ16GB、ストレージに512GB NVMe SSD、GPUにNVIDIA T1200(4GB)、2,560×1,600ドット表示対応16型液晶ディスプレイ、OSにWindows 10 Homeなどを搭載する。

 インターフェイスは、Thunderbolt 4×2、USB 3.0×2、SDカードリーダ、HDMI出力、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、1080p対応Webカメラ、音声入出力などを備える。本体サイズおよび重量は非タッチモデルが359.5×253.8×17.7mm(幅×奥行き×高さ)/約1.81kg、タッチモデルが359.5×253.8×18.2(同)/約1.86kg。

 このほか、コストパフォーマンス重視の「ThinkPad P15v Gen 2」も同時発売。こちらの価格は27万600円からとなっている。

ThinkPad P15v Gen 2