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HDMI入力も試した。「Xperia PRO」フォトレビュー
2021年1月27日 15:29
Xperiaシリーズ最新モデルとして発表された「Xperia PRO」。Xperiaシリーズ初の5Gミリ波に対応し、HDMI入力端子を備えカムコーダーやデジタル一眼カメラの高品位モニターとして利用したり、入力した映像のストリーミング配信が可能など、映像関係のプロフェッショナル向けに特化した仕様が大きな特徴となっている。今回、短時間ながら実際にXperia PRO実機に触れる機会を得たので、簡単に写真で紹介する。
Xperia PROは、一般向けとして販売されているXperia 1 IIをベースとしてさまざまな強化を実現しているものの、その性格は全く異なるものとなっている。詳しい仕様はXperia PROのニュース記事で紹介しているが、そちらを見てもわかるようにXperia PROは、スマートフォンとして使えるものの、どちらかというとプロ向け映像関連機器と呼んだ方がしっくりくるという印象だ。
実際の本体は、Xperia 1 IIのような光沢感の強い仕上げではなく、背面や側面はマット調の仕上げとなっている。そのため、Xperia 1 IIのような高級感は感じられず、性格がまったく異なる製品だということが伝わってくる。
サイズは75×171×10.4mm(幅×奥行き×高さ)と、Xperia 1 IIよりもひとまわり大きく、厚さも増えている。これは、本体周囲4辺に5G用のアンテナを配置していることが大きく影響している。
重量は225gと200gを大きく上回っている。実際にXperia 1 IIと持ち比べてみると、その重さの違いが如実に感じられる。ただ、初めて手にした時には、サイズが大きいこともあってか、不思議と数字ほど重いとは感じなかった。なお、実機の重量を計測してみたところ、224.1g(SIM未装着)と公称をわずかに下回っていた。
ポート類は、下部側面にUSB Type-CとMicro HDMI、左側面にSIMカードトレイ、上部側面に3.5mmオーディオジャックをそれぞれ用意。このうちMicro HDMIはパッキン付のカバーで保護されており、利用時にはカバーを開ける必要がある。
SIMカードトレイにはNano SIMロックフリー版のおもな仕様スロットが2つ用意されており、一方はmicroSDカードとの排他利用となる。
また、右側面には上部から順に、ボリュームボタン、指紋認証センサー一体型電源ボタン、ショートカットキー、シャッターボタンと4種類の物理ボタンが並ぶ。また、ショートカットキーには標準で通信の電波を受信している方向や通信速度をビジュアルで表示するアプリ「Network Visualizer」が登録されている。
背面カメラは、Xperia 1 IIのものとまったく同じ仕様となる。ただ、本体が厚いこともあって、Xperia 1 IIのようなカメラ部の出っ張りはなく、ほぼフラットとなっている。前面カメラはディスプレイ上部ベゼル部に搭載している。
このほか、OSはAndroid 10を採用していた。
ところで、今回は同じく1月27日に発表されたソニーのデジタル一眼カメラ「α」シリーズのフラッグシップモデル「α1」や「α7S III」を利用した、外部モニター機能やライブストリーミングのデモもチェックできた。
Xperia PROとα1をHDMIケーブルで接続し、Xperia PROで外部モニターアプリを起動すると、α1のライブ映像が表示される。ライブ映像はタイムラグなく表示され、ピンチイン・ピンチアウトの拡大縮小操作も非常に軽快に行なえる。
カメラに備わっているモニターと比べて圧倒的に高画質に表示されるため、撮影した写真や動画のチェックでも、ピントや色味を細かく確認できる。これは、プロの映像クリエイターやカメラマンにとってかなり重宝すると感じる。
また、カメラのホットシューにアダプタを取り付けてXperia PROを装着し、HDMIケーブルで接続している様子は、かなりかっこいいと感じる。これは、プロの映像クリエイターだけでなく、ガジェット好きにもかなり刺さりそうだ。