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20万円超えのプロ向け5Gスマホ「Xperia PRO」。スマホ初のHDMI入力装備

Xperia PRO

 ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社は1月27日、ミリ波対応で6.5型の5Gスマートフォン「Xperia PRO」を発表した。Xperia初の5Gミリ波対応モデルであると同時に、これまでのスマートフォンにはない特徴的な機能を備えることで、報道カメラマンや映像クリエイター、YouTuberなど映像製作のプロフェッショナル向け製品として位置づけられている。

 Xperia PROはSIMロックフリーとなり、直販サイトのソニーストア、全国のソニー直営店、一部の家電量販店やECサイトで1月27日午前9時より予約が開始され、2月10日に発売予定。通信キャリア経由での販売は予定していない。また、1月28日よりソニー直営店および一部家電量販店での展示も予定している。価格はオープンプライスで、市場想定価格は22万8,000円(税別)前後。

Xperia PROは、報道カメラマンや映像クリエイターなどのプロフェッショナルユーザーをターゲットとしている

 Xperia PROでは、5Gミリ波に対応するため、受信感度を最適化した独自のアンテナ設計を採用。直進性が強く減衰しやすいミリ波に対応するため、ミリ波用のアンテナを筐体の上下左右4カ所に配置して360度全方位をカバー。これにより、本体がどういった向きであっても5Gミリ波を効率的に掴むことができ、安定した通信が可能という。通信速度は、5Gミリ波が下り最大4Gbps、上り最大480Mbps、5G Sub6が下り最大3.4Gbps、上り最大182Mbps。

 なお、5G ミリ波は発売時はKDDIのみ対応で、購入後のアップデートでドコモにも対応予定。ソフトバンクと楽天への対応は未定。5G Sub6は発売時よりドコモ、KDDI、ソフトバンクに対応し、楽天の対応は未定。

本体の上下左右に5Gミリ波用アンテナを配置することで360度全方位から電波を効率的に掴む

 そして、特徴的な機能となるのが、スマートフォンとして世界初となるHDMI入力端子を備え、HDMI経由で外部映像機器の映像をディスプレイに表示できる外部モニター機能を用意するという点だ。

 HDMI入力は3,840×2,160ドット/HDR 60p/10bitの入力に対応。外部モニター機能では、ディスプレイに3分割、対角、対角+方眼のグリッドラインを表示したり、タッチ対応ディスプレイの特性を活かしてピンチイン・ピンチアウトでズーム操作を行ない、入力映像の細部の画質チェックが行なえる。

 加えて、HDMIから入力された映像はディスプレイでモニタリングするだけでなく、YouTubeやStreamYard、StreamLabsといったアプリを利用したライブストリーミングが行なえる。ライブストリーミングはXperia PROが備えるカメラを利用しても可能だ。

 ディスプレイはXperia 1 IIと同等で、3,840×1,644ドット表示、アスペクト比21:9の6.5型4K OLED(有機EL)パネルを採用。HDR表示、BT.2020の広色域表示に対応し、全個体でディスプレイはソニー製マスタモニターを基準とした色温度調整を行なうことで、クリエイターの意図した色調を忠実に表示できる。

Xperia PROには、スマートフォンとして世界初となるHDMI入力を備える
デジタル一眼カメラやカムコーダーの外部モニターとして利用できる
ディスプレイはアスペクト比21:9の6.5型4K HDR有機ELパネルを採用し、出荷前に全個体でソニー製マスタモニターを基準に色温度を調整
外部モニター機能では、画面にグリッドラインを表示したり、ピンチイン・ピンチアウトで画像をズーム表示し細部の確認が可能

 これら、Xperia PROが備えるHDMI入力と高速5G通信を活用することで、これまでにない使い方が可能になるとする。

 実際にTV局と共同で行なった実証実験では、2台のカムコーダーにエンコーダを接続し、その先にXperia PROをUSBテザリングで接続して撮影した映像を、5G通信網を利用してクラウドスイッチャーに転送するとともに、放送局はクラウドスイッチャーにアクセスして操作することで、中継車を用意することなく中継番組の製作や放送に十分活用できることを確認したという。

 このほかにも、撮影した静止画や動画ファイルのFTP転送に対応するソニーのデジタル一眼カメラ「α7S III」にXperia PROをUSBテザリングで接続することで、静止画や動画ファイルのFTPサーバーへのダイレクト転送も5G通信網を活用して高速に行なえるとしている。

Xperia PROを利用して、中継車を用意することなく中継番組の製作や放送が実現できる
α7S IIIにXperia PROをUSBテザリング接続することで、撮影した静止画や動画をFTPサーバーにダイレクト転送できる

 そのほかのXperia PROのおもな仕様は、Xperia 1 II SIMロックフリー版に近いが、一部異なる部分もある。SoCはSnapdragon 865 5Gを採用し、メモリも12GBで同じだが、内蔵ストレージはXperia 1 IIの256GBから512GBに増量されている。

 背面カメラは、16mm超広角、24mm広角、70mm望遠、ToF(Time of Flight)の4眼仕様で、いずれも1,220万画素。センサーの仕様やレンズにZEISS T*を採用する点、リアルタイム瞳AF対応や秒間最大20コマのAF/AE追従高速連写に対応している点などもXperia 1 IIとまったく同じだ。前面カメラは800万画素センサーを採用する。

 SIMソケットはデュアルSIM対応で、DSDS/DSDVをサポート。外部端子はHDMI以外にオーディオジャック、USB Type-Cを用意。物理ボタンは、右側面にボリュームボタン、指紋認証センサー一体型電源ボタン、シャッターボタンに加えて、あらかじめ登録した機能を呼び出せるショートカットキーも新たに用意される。

 防水/防塵仕様はIP65/68準拠。内蔵バッテリ容量は4,000mAh。ワイヤレス充電およびFeliCaは非搭載。サイズは75×171×10.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量は225g。

右側面に、登録した機能をすばやく起動できるショートカットキーを用意
【表】Xperia PROのスペック
Xperia PROXperia 1 II SIMロックフリー版
SoCSnapdragon 865 5GSnapdragon 865 5G
メモリ12GB12GB
内蔵ストレージ512GB256GB
外部メモリmicroSDXC(最大1TB)microSDXC(最大1TB)
5G通信5G Sub6+ミリ波5G Sub6
対応バンド5G ミリ波:n257
5G Sub6:n77/n78/n79
LTE:Band 1/2/3/4/5/7/8/11/12/13/17/18/19/20/
21/25/26/28/29/32/34/38/39/40/41/42/46/48/66
3G:Band 1/5/6/8/19
GSM:850MHz/900MHz/1.8GHz/1.9GHz
5G Sub6:n77/n78/n79
LTE:Band 1/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/
21/26/28/38/39/40/41/42
3G:Band 1/5/6/8/19
GSM:850MHz/900MHz/1.8GHz/1.9GHz
SIMデュアルSIM、DSDS/DSDVデュアルSIM、DSDS/DSDV
ディスプレイ約6.5型OLED(有機EL)
4K(3,840×1,644ドット)/HDR対応
約6.5型OLED(有機EL)
4K(3,840×1,644ドット)/HDR対応
背面カメラ16mm(超広角) : 有効画素数約1,220万画素/F値2.2
70mm(望遠) : 有効画素数約1,220万画素/F値2.4
24mm(標準) : 有効画素数約1,220万画素/F値1.7
3D iToFセンサー
16mm(超広角) : 有効画素数約1,220万画素/F値2.2
70mm(望遠) : 有効画素数約1,220万画素/F値2.4
24mm(標準) : 有効画素数約1,220万画素/F値1.7
3D iToFセンサー
前面カメラ有効画素数約800万画素/F値2.0有効画素数約800万画素/F値2.0
オーディオ機能フロントスピーカー搭載
Dolby Atmos、Hi-Res対応
フロントスピーカー搭載
Dolby Atmos、Hi-Res対応
無線LANWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)Wi-Fi 6(同)
BluetoothBluetooth 5.1Bluetooh 5.1
NFC/FeliCa○/×○/○
生体認証機能電源ボタン一体型指紋認証センサー電源ボタン一体型指紋認証センサー
バッテリ容量4,000mAh4,000mAh
ワイヤレス充電×
防水・防塵防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X)防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X)
接続端子USB Type-C
HDMI
3.5mmオーディオジャック
USB Type-C
3.5mmオーディオジャック
サイズ(幅×奥行き×高さ)75×171×10.4mm72×166×7.9mm
重量225g181g