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デル、NVIDIA Reflex対応ディスプレイでエイム精度向上をアピール
~360Hz表示のALIENWARE AW2521Hに遅延解析機能搭載
2020年11月24日 16:08
デル・テクノロジーズ株式会社は24日、ALIENWAREブランドのG-SYNC対応ゲーミングディスプレイ3機種を発表した。
24.5型の「AW2521H」が税別8万980円、27型の「AW2721D」が同10万4,980円、37.5型曲面の「AW3821DW」が同16万1,980円で、販売開始は12月2日から。それぞれの詳細については以下の関連記事を参照されたい。ここでは同日に行なわれたオンライン発表会の内容をお伝えする。
世界初のレイテンシ測定機能「NVIDIA Reflex Latency Analyzer」を搭載
オンライン発表会に登壇したデル・テクノロジーズ株式会社の松原大氏は、ALIENWAREが1996年に誕生して以来、24年間の実績を持つとともに、日本でも2009年に上陸してから、国内ゲーミングパソコンでのブランドを築き上げてきたとする。
今回同社はALIENWAREブランドのディスプレイのなかでもハイエンドモデルを投入。3機種それぞれが中間色の応答速度1msの高速IPSパネルを採用した液晶ディスプレイで、G-SYNCをサポートしつつ、144Hzから360Hzまでの高リフレッシュレート表示を行なえることが特徴となっている。
このなかでもとくに24.5型の「AW2521H」については、NVIDIA Reflex技術に対応しており、マウスのクリック操作の遅延までをも抑制可能なeSports向け機能を搭載している。同機能は新しいAmpereアーキテクチャのGeForce 30シリーズからサポートされたものであり、こちらについてはNVIDIAの澤井理紀氏が説明をした。
澤井氏は、360Hz表示が可能なAW2521Hに関しては、システム自体の表示遅延を測定する世界初のNVIDIA Reflex Latency Analyzerが搭載されており、瞬間で勝敗が左右されるFPSなどのゲームタイトルで有効であることをアピール。
これまではハイスピードカメラなどを使った手間のかかる方法でしか、画面上の遅延を測定できなかったが、AW2521HにはNVIDIA Reflex Latency Analyzerが搭載されていることから、NVIDIA Reflexに対応したマウスとGeForce RTX 30シリーズを使用すれば、クリックを検知してディスプレイの色が変化するまでの時間を計測可能。
これにより、GeForce Experienceからどれくらいの遅延があるのかを知ることができ、自分でチューニングを施して、さらに遅延の少ない環境に整えられるようになっている。
ここで言うシステムの遅延とは、マウスを操作してから実際にゲームに反映されてディスプレイに表示されるまでの時間を表しており、例として挙げたシステムではこの遅延が38msほど発生していた。同社の研究によれば、この遅延が小さいほど正確にマウスで狙いを定めることができ、ゲームの成績に大きな影響を与えることから、競技性の高いゲームにおいては無視できないものとする。
NVIDIA Reflexは内部的にCPUとGPUの動きを連動させることで、システム遅延を抑制している。適切なタイミングでCPUからGPUに情報を受け渡すことでゲームの動きが最適化され、遅延が少なくなるという。ゲームによっては10msを超える遅延抑制が可能で、今回デルが発表した360Hz表示のAW2521Hと合わせることで、さらに遅延の少ない高速な表示が行なえるとした。
なお、今回の3機種は12月2日~7日までデルの公式オンラインストアで購入するさいに25%オフとなるクーポンを配布するとのこと。