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デル、13.4型ノートの新型「XPS 13」などTiger Lake搭載製品13機種を国内販売
2020年10月2日 16:49
デル・テクノロジーズ株式会社は、第11世代Coreプロセッサ(Tiger Lake)を搭載した「XPS 13」など、法人向け製品を含む計13機種を発表した。本日10月2日より順次販売が開始される。
XPS 13/XPS 13 2-in-1
「XPS 13」および「XPS 13 2-in-1」は、コンシューマ向けプレミアムシリーズに相当する13.4型ノート/2in1。すでに販売を開始しており、税別価格はそれぞれ202,980円から、174,980円から。
従来モデルからアルミニウム削り出しの筐体や500cd/平方mの高輝度液晶などの特徴を引き継ぎつつ、CPUを第11世代Coreに強化。高速起動/復帰や長時間のバッテリ駆動、独自のExpress Charge技術による急速充電などを実現し、インテルEvoプラットフォームの要求仕様に準拠する。最新規格となるThunderbolt 4も新たにサポートした。
基本構成時のおもな仕様はXPS 13の場合、Core i7-1165G7、16GBメモリ、512GB M.2 NVMe SSD、13.4型1.920×1,200ドット非光沢液晶、Windows 10 Homeなどを搭載。
XPS 13 2-in-1の場合、Core i5-1135G7、8GBメモリ、256GB M.2 NVMe SSD、13.4型タッチ対応1.920×1,200ドット液晶、Windows 10 Homeなどを搭載。
インターフェイスは共通で、Thunderbolt 4×2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1、microSDカードスロット、音声入出力などを備える。
本体サイズ/最小重量は、XPS 13が295.7×198.7×14.8mm(幅×奥行き×高さ)/1.2kg、XPS 13 2-in-1が296×207×14.35mm(同)/1.3kg。バッテリ容量はそれぞれ52Whrと51Whr。
Inspiron 13 7000(7036) 2-in-1
「Inspiron 13 7000(7036) 2-in-1」は、輝度300cd/平方mでsRGB 100%カバーを実現する13.3型液晶を搭載する2in1。すでに販売を開始しており、税別価格は124,980円から。
こちらもThunderbolt 4を搭載し、インテルEvoプラットフォームに準拠する。充電式アクティブペンは左右のヒンジの間に収納でき、4,096段階の筆圧検知や傾き検出が可能。
基本構成時のおもな仕様は、Core i5-1135G7、8GBメモリ、512GB M.2 NVMe SSD、13.3型タッチ対応フルHD(1,920×1,080ドット)液晶、Windows 10 Homeなどを搭載。
インターフェイスは、Thunderbolt 4、USB 3.0、HDMI 2.0、Wi-Fi 6、Bluetooth、microSDカードスロット、音声入出力などを備える。
本体サイズは305.19×206.4×15.94~16.74mm(同)、最小重量は1.274kg。バッテリ容量は60Whr。
Inspiron 24 5000/Inspiron 27 7000
「Inspiron 24 5000」および「Inspiron 27 7000」は、23.8型/27型一体型パソコン。既に販売を開始しており、税別価格はそれぞれ92,980円から、119,980円から。
ともにフレームレスデザインを採用し、デザイン性と省スペース化の両立を図る。本体上部に装備されたポップアップ型のWebカメラが特徴的で、押し込むことで内部に収納でき、プライバシーを保護する。
基本構成時のおもな仕様はInspiron 24 5000の場合、Core i3-1115G4、8GBメモリ、256GB M.2 NVMe SSD、23.8型フルHD非光沢液晶、Windows 10 Homeなどを搭載。
Inspiron 27 7000の場合、Core i5-1135G7、8GBメモリ、256GB M.2 NVMe SSD+1TB HDD、27型フルHD非光沢液晶、Windows 10 Homeなどを搭載。
インターフェイスは共通で、USB 3.1 Type-C、USB 3.0×3、USB 2.0、Gigabit Ethernet、Wi-Fi 6、Bluetooth、HDMI×2(入出力各1基)、SDカードスロット、音声入出力などを備える。
本体サイズ/最小重量は、Inspiron 24 5000が約539.6×41.8×412.8mm(同)/5.2kg、Inspiron 27 7000が約611.9×453.2×42mm(同)/7kg。
そのほか第11世代Core搭載ノート/2in1製品として、Inspironシリーズから14型2in1「Inspiron 14 5000 2-in-1(5406)」が10月9日より登場。加えて、13型ノート「Inspiron 13 7000(7300)」および「Inspiron 13 5000(5301)」、14型「Inspiron 14 5000(5402)」、15型「Inspiron 15 5000(5502)」が10月13日より発売される予定。このうち、Inspiron 13 7000(7300)についてはインテルEvoプラットフォーム準拠製品となる。
また法人向けノート製品についても、15.6型「Vostro 15 5000(5502)」、14型「Vostro 14 5000(5402)」、13.3型「Vostro 13 5000(5301)」の3機種が第11世代Core搭載製品として投入される、発売は10月中旬の予定。
XPSシリーズは前年比2倍の成長
製品発表会では、はじめにデル・テクノロジーズ株式会社 常務執行役員 コンシューマー&ビジネス事業統括本部長の渡邊義成氏が登壇し、コンシューマおよびスモールビジネス部門に関する市場動向について説明を行なった。
コンシューマ部門/スモールビジネス部門における2020年上半期の出荷台数について、市場全体では前年同期比23%増/3%減となったのに対し、同社では46%増/12%増を記録し、両部門ともに好調。なかでもXPSシリーズは、ブランドの認知向上やユーザーのニーズにあわせたラインナップの拡充を進め、前年比で2倍の成長を記録した。XPSストアなどといったデルリアルサイトを通じた製品展示・販売なども影響しているとした。
GPUだけでなくAI性能も強化した第11世代Core
続いて、インテル株式会社 クライアント・コンピューティング・グループ セールス セールススペシャリストの呉孝展(Joe Wu)氏より、第11世代CoreプロセッサおよびインテルEvoプラットフォーム関する解説が行なわれた。
第11世代Coreでは、CPUコアに10nm SuperFin技術、GPUにIris Xe Graphicsをそれぞれ新たに内蔵し、PCI Express 4.0、Thunderbolt 4などがサポートされた。AI機能に関しては、前世代(Ice Lake)で搭載されたDL Boostに加えて、「DP4A(Data Platform for Analytics)」命令セットの実装や「GNA(Gaussian & Neural Accelerator」を「GNA 2.0」へ更新するなど強化。タイプの異なるAI処理を最適なエンジンで行なえるようになった。
インテルEvoプラットフォームは、ノートパソコンのモダン化に向けた同社の取り組み「Project Athena」をさらに推し進めたもので、第11世代Coreとともに発表。準拠製品は、バッテリの持ちや起動・充電速度の速さ、Wi-Fi 6やThunderbolt 4の搭載など、同社の定める要件を満たしてたものとなる。
あわせて、前世代や競合製品との比較も実施、第11世代Coreのグラフィックス性能やAI性能の高さを強調した。
コンシューマ/法人向けともに第11世代Core搭載製品を順次投入
最後に、デル・テクノロジーズ株式会社 コンシューマー&スモールビジネス営業統括本部 マーチャンダイジング本部 本部長の友田陽介氏が登壇し、新製品ラインナップについて説明を行なった。
同社では、第11世代Coreプロセッサ製品をコンシューマ向けに10機種展開。うち4機種はインテルEvoプラットフォームに準拠する。XPSシリーズについては、13型製品に新CPUが導入される。とくにXPSシリーズは若年層や一部クリエイターでの売上が好調だという。
ビジネス向け製品では、Vostro、Latitude、Precision、XPSの4シリーズを展開しているが、今回はVostro 3機種に新CPUを導入。Vostroシリーズは手頃な価格と最新CPUのいち早い導入をウリとしており、プライバシーシャッターやTPM 2.0などのセキュリティ面に加え、MIL規格準拠の耐久性、薄型軽量な筐体、急速充電機能なども備える。