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D-Wave、量子ビット数5,000超の一般向け次世代量子コンピュータ「Advantage」

Advantage

 D-Wave Systemsは29日(現地時間)、一般利用向けの次世代量子コンピュータプラットフォームを発表した。このなかで、5,000超の量子ビットを扱える量子コンピューティングシステム「Advantage」を投入している。

 Advantageは同社の量子クラウドサービス「Leap」で同日提供開始。従来の量子システムである「D-Wave 2000Q」では、最大2,048個の量子ビットを扱うことができたが、Advantageではその倍以上となる5,000超の量子ビットを制御可能。

 さらに、6個までだった他の量子ビットとの接続も15個まで拡張された。商用向けの量子コンピュータとしては世界最多の連結性を備えているとしており、より少ない物理量子ビットで大きな問題に組み込むことができるようになったという。

 また、ハイブリッド量子コンピューティングを行なう「DQM(Discrete Quadratic Model) solver」も発表。DQMでは従来のバイナリ変数(0または1)だけでなく、1~500までの整数や赤/黄/青といったようなほかの変数を使用して、量子コンピュータで実行可能な問題の種類を拡張する。DQM solverは10月8日より提供予定。